私たちのビジネスは、クライアントのビジネスをマーケティングの側面からご支援し、対価をいただくことで成り立ちます。短くても半年、長ければ数年以上もご一緒することになるわけですが、その間は良い時ばかりではありません。外部要因によって影響が出ることもありますし、目標以上のパフォーマンスが出ていてもちょっとしたトラブルでチームの雰囲気が悪くなってしまうこともあります。しかし短くない時間を一緒に過ごし、ひとつのチームとして試行錯誤するのであれば、良好な関係のまま、目標の達成を目指したいと思っています。私たちはそういった、良い関係で目標達成に向けたサービス提供ができるよう、社内で決めたいくつかのルールがあります。本記事では、それらのルールの中から社外に公開できるものをピックアップして掲載します。私たちがサービス提供する中で定めている11個のルール(公開できるもののみ)目標を基準に議論すること弊社のサービスは、クライアントの目標達成を支援するものとして存在します。そしてクライアントが弊社にご依頼してくださるのも、目標達成に向けたサポートを希望しているからです。つまりすべての議論や話し合いは、目標を達成するために行われる議論であるべきです。「どうやったら目標達成に近づくのか?」「どうやれば目標を達成するためのアクションを継続できるのか?」など、常に「どうやればうまくできるのか?」を考え続けなければいけません。私たちはクライアントとの取り組みの中でも、目標を基準に議論し、常に「どうやればできるのか?」を考えています。新しい情報や重要な情報を提供すること私たちはマーケティングに関する新しい情報や重要な情報を日々収集しています。私たちはそれらの情報を選別しクライアントにお伝えしています。また、時にはその情報をもとに、クライアントが使える施策として提案したり、重要なニュースの場合は今後の方針変更の提案などを行なっています。トラブルから学び、再発防止策を練ることどれだけ予防してもトラブルは起きるものです。未知のトラブルを防ぐことは難しいですが、一度起こったトラブルであれば、再発を避けるために予防策を練ることができます。トラブルをそのままにせず、どうやったら再発しないかを徹底的に考えることで、より良いサービスとなるよう努めています。モラルを欠いた行動をしないことチーム内での振る舞いはもちろん、マーケティング上の施策で誰かを傷つける表現や差別的な施策を行うのはNGです。たとえばお問い合わせ率を1%改善するために、過剰に煽った表現や、人のコンプレックスや悩みを抉るような表現は、短期的には良くても、長期的なパフォーマンスの改善は見込めないでしょう。データで見えない人にまで目を向け、誰も傷つけないマーケティングができるようクライアントと日々試行錯誤しています。win-winを目指せる提案をすること自己犠牲の上の他者貢献は継続できません。私たちは、私たちとクライアントがwin-winになるような提案を心がけています。win-winな提案をするために必要なものは、双方が納得できる妥協点(折衷案)を見つけること。そしてそれが見つかるまで議論をやめないことです。お互いの主張が強過ぎてはいつまで経っても妥協点は見つからないので、歩み寄れるところは歩み寄り、主張すべきところは主張する、といった姿勢で提案するようにしています。マーケティングチーム以外のメンバーにも配慮することマーケティングが上手くいけばビジネスが成功するとは限りません。仕入れチーム、在庫管理チーム、営業チーム、CSチームなどいくつものチームがうまく組み合わさってこそ高いパフォーマンスを発揮し、成功に近づきます。マーケティングチームだけに都合の良い提案や、他のチームを顧みない提案は、長期的には成功から遠ざかる可能性があります。そうならないよう私たちは、チーム外のメンバーにも配慮した提案や支援を大切にしながらご支援するようにしています。クライアントの変化量を最大化すること私たちの価値は、提供したものによる相手の変化量で測られます。そのため常にリソースが限られている中で、最大限のポジティブな変化を生み出すことを目指してクライアントワークに取り組んでいます。ただ手を動かすだけでは大きな変化は生み出せないですし、YESマンで言われたことをこなすだけでも大きな変化は生み出せません。常に自分事としてクライアントのビジネスに向き合い、頭と手を使って変化量を最大化できるよう努めています。チームメンバーのスキルや知識を理解することお互いが何を得意として何が不得意なのかを知っておくことはチームを運営する上で非常に重要です。不得意を補い、得意を活かすためにチームがあるわけですから。技術的な話はもちろん、ディベートの仕方、チーム内の役割、ノウハウの有無などを事前に確認し、チーム運営に活かせるようにしています。チーム内で対応できない業務はチーム外のメンバーをアサインすればいいだけの話なので、まずはチームメンバーの得意不得意を互いに知ることを大切にしています。必要あればチーム外のメンバーや第三者にも相談すること私含め、一人ひとりの知識や知見はさほど多くありません。特に専門領域以外のことは知らないことも多いはず。クライアントへのご支援の中でも自分やメンバーの専門領域以外の悩みや課題が発生することはよくあります。多いのは法律の話やお金(資金調達や補助金)の話、製造業であれば素材や材料の話などです。専門領域外であるからといって確認せずマーケティングを進めてしまうとトラブルになりかねないので、必ずチーム外のメンバーに確認したり、必要あればクライアントの確認を取って専門家(弁護士、銀行、補助金の専門家、医師など)に相談するようにしています。物事を整理することタスク、役割、課題、言葉の定義などを整理することは非常に重要です。チーム内のいざこざの大半は、この整理をサボった結果であることが多いので。ちょっとしたことだからといってうやむやにせず、スプレッドシートを使ってまとめたり、定例会の場で言葉の定義をそろえる時間を設けたりして、物事を整理することを大切にしています。実行まで漕ぎ着けることどれだけ素晴らしいマーケティング戦略を描き、チームメンバーやリソースを準備したとしても、実行(アクション)がなければ何も変わりません。実行するためのメンバーやリソースであり、それらを上手く活かすための戦略であるはずですので、私たちは実行まで漕ぎ着けることを重視しています。まとめクライアントと良好な関係で、お互いの得意を活かし、目標の達成を目指せるよう、社内でもこのようなルールを敷いて日々試行錯誤しています。完璧なサービスになるには課題が多いですが、より良いサービスとなるようこれからもこういったルールを明文化し、品質の向上に取り組んでいきます。またこういった試行錯誤を経て、ご支援した実績も記事にしております。合わせてこちらも読んでいただけると嬉しいです。事例. TBL Advisory株式会社様(投資コンサルティング)TBL Advisory株式会社様は、投資に必要な知識やノウハウが学べる「TBL投資アカデミー」を運営されている、投資コンサルティング会社です。投資関連本として有名な「世界一やさしい 株の教科書 1年生」も代表のジョン・シュウギョウさまが執筆されています。ご相談をいただく前から、「書籍」「セミナー」「合宿」「ブログ」「メールマガジン」「オンラインコミュニティ」を通じて、顧客(や見込み顧客)に向けてコンテンツを発信し、投資の素晴らしさを伝える活動を行っていました。しかし大きな課題が2つありました。ひとつが各チャネルに合わせたコンテンツ制作に、時間を取られすぎていること。もうひとつが、収益につながるコンテンツやサービスを持っているものの、顧客を上手く誘導できいなかったこと。弊社にて、制作するコンテンツの精査・一部代行を行い、有料サービスへの動線設計を改善しました。元々のコンテンツが素晴らしかったこと、すでに見込み顧客との信頼関係が構築されていたこともあり、ご支援後は有料サービスを契約される方が大きく増えました。すでに行っているコンテンツマーケティングも、インバウンドマーケティングの考え方も踏まえて活用すると、このように大きく成果につながることがあります。ぜひこちらの事例も読んでいただけますと幸いです。お客さまインタビュー:会社全体を俯瞰的に捉えてマーケティングの課題整理・実行代行をしてくれる、社内メンバーのようなパートナー