構造化スニペット表示オプションは商品やサービスの特定の側面をアピールできるメリットがある一方、ヘッダーや値の設定に迷ったり審査に落ちてしまうことも多く、後回しにされがちな広告表示オプションです。ですが要件を把握し、正しい設定を心がければ、さほど難しいものではありません。誰でも利用できる機能ですので、この記事を参考に設定してみてください。構造化スニペット表示オプションとは構造化スニペット表示オプションとは、Google広告の広告表示オプションの一種で、商品やサービスに関する特定の側面をアピールするために、広告テキストの下に「ヘッダー」と「値」を組み合わせた形式で表示される広告表示オプションです。また、Yahoo!広告では、類似の広告表示オプションとしてカテゴリ補足オプションというものが存在します。こちらも「補足カテゴリー(小見出し)」と「補足内容(語句)」で構成され、商材・サービスについて詳細な訴求文言を広告下部に表示することで、訴求力・クリック率の向上が見込めます。以下の画像は、Google 広告 ヘルプで紹介されている、パソコンでの構造化スニペットの表示例です。画像引用元:構造化スニペット表示オプションについて - Google 広告 ヘルプまた、構造化スニペット表示オプションでは、商品やサービスに合った、デフォルトのヘッダーリストから「ヘッダー」を選択し、特定の補足情報を「値」として追加します。「ヘッダー」と「値」の解説「ヘッダー」は、ビジネスのカテゴリや特長、サービス、商品を最もよく表している見出しのことです。ヘッダーはデフォルトのヘッダーリストから選択します。ヘッダーの一覧・おすすめのホテル・コース・サービス・スタイル・タイプ ・ブランド・モデル・学位・プログラム・周辺地域・設備・到着地・番組・保険の保障また「値」は、「ヘッダー」に関連する機能やサービスや商品を入力します。少なくとも3つ入力する必要があります。例えば、海外旅行のパッケージプランを販売している旅行代理店の場合、以下のように設定することが可能です「ヘッダー」:到着地「値」:メキシコ,アルゼンチン,チリ,ブラジル,ウルグアイ,コロンビアこのように設定することで、販売しているパッケージプランの到着地にこれらの国々が入っていることをアピールできます。メリット構造化スニペット表示オプションを利用することで広告の関連性が改善されます。また、利用していない時に比べ、より詳細に商品やサービスの特徴や機能をアピールできるため、興味関心の強いユーザーからのクリックが期待できます。Google 公式 ヘルプでは以下の3つがメリットとして紹介されています。・提供する商品やサービスの詳細を伝えることができる:広告をクリックしなくても、商品やサービスの特性や種類がわかります。・費用対効果の向上が見込める:広告に追加情報が表示されることにより、広告の関連性とクリック率が向上します。商品やサービスに高い関心を持つユーザーからクリックを獲得できるため、費用対効果の向上につながります。・カスタマイズできる:アカウント、キャンペーン、広告グループ単位で構造化スニペットを追加できます。構造化スニペットを表示する期間、曜日、時間帯も指定可能です。引用:構造化スニペット表示オプションについて - Google 広告 ヘルプ審査のための注意ポイント構造化スニペット表示オプションは他の広告表示オプションに比べ広告審査が不承認となったという声を聞くことが圧倒的に多い機能です。例えば、「到着地」ヘッダーには次の値を入力することは許可されていません。審査不詳となるケース:「 清水寺パックツアー」「京都観光」登録するには以下のように入力する必要があります。審査承認となるケース:「清水寺」「二条城」「伏見稲荷大社」参照:構造化スニペットの要件 - Google 広告 ヘルプこのように、構造化スニペットは標準のGoogle 広告のポリシーとは別に要件が細かく定められておりますので、事前にこちらに目を通した上で、設定をするのがおすすめです。コールアウト表示オプションとの違いコールアウト表示オプションは、商品やサービスの魅力をワンフレーズでユーザーに伝えるのに効果的な機能です。また、構造化スニペット表示オプションは、商品やサービスの特定の側面をアピールするのに効果的な機能です。例えば、旅行代理店のアカウントで、それぞれの広告表示オプションを作成する場合には以下のように設定するのがおすすめです。コールアウト表示オプション:当日予約受付中、クレカ利用可能、LA行き空席有構造化スニペット表示オプション:「ヘッダー:到着地」「値:ラスベガス、ロサンゼルス、バンコク、メキシコ、イギリス」Google広告での設定Google広告で構造化スニペット表示オプションを設定する際に覚えておきたい内容は以下の通りです。要件構造化スニペット表示オプションで設定できる「値」は半角25文字です。「値」では、ユーザーの目を引くことだけを目的とした感嘆符や、[ ► ]などの記号の使用はできません。また、「セール」や「送料無料」と言った、プロモーションテキストが指定されている場合も審査が通らない場合があります。構造化スニペット表示オプションの要件について詳しくはこちらのGoogle 広告ポリシー ヘルプをご確認ください。参照:構造化スニペットの要件 - Google 広告ポリシー ヘルプGoogle広告の管理画面で設定をする場合Google広告での構造化スニペット表示オプションの設定方法は以下の通りです。1.Google広告の管理画面より、[広告と広告表示オプション]をクリックします。2. [ 広告表示オプション ] をクリックし、青丸の [ + ] ボタンをクリックします。3. [ 構造化スニペット表示オプション ] をクリックします。 4. 追加先を「アカウント」「キャンペーン」「広告グループ」から選択します。広告表示オプションを「新規作成」するか「既存のものを使用」するか選択します。「ヘッダー」及び「値」を入力します。" width="" height="">5. 詳細設定を登録します。デバイス設定やスケジュール設定が必要な場合はこちらから入力します。入力が完了したら、 [ 保存 ] をクリックします。 6. 構造化スニペット表示オプションの一覧で設定されているかを確認します。ステータスが「審査中」から「有効」になったら配信が開始されます。Yahoo!広告での設定Yahoo!広告でカテゴリ補足オプションを設定する際に覚えておきたい内容は以下の通りです。要件カテゴリ補足オプションでは、商品やサービスの特長やメリットを伝えるための補足カテゴリー(小見出し)を選択し、選択した補足カテゴリーに則した補足内容(語句)を入力することができます。商品やサービスの特長を詳細にアピールすることができ、競合との差別化を図れます。補足カテゴリーの種類、および各補足カテゴリーで入力できる補足内容は、以下を参照してください。参照:補足カテゴリーと補足内容の入力例(カテゴリ補足オプション) - Yahoo!広告ヘルプまた、カテゴリ補足オプションの広告審査がなかなか通らないという広告アカウントも多いようです。こちらは広告掲載基準に目を通し、補足内容が他の表示オプションのテキストと同じになっていないか、補足内容は各補足カテゴリーごとに規定された内容になっているか?を確認したうえで設定を行いましょう。参照:6. カテゴリ補足オプション - Yahoo!広告ヘルプYahoo!広告の管理画面で設定をする場合1.Yahoo!広告の管理画面より、[広告表示オプション]をクリックします。2.[広告表示オプション] をクリックしたら、[カテゴリ補足オプション] を選択します。3. [オプション一覧] から[+ オプション作成・編集] をクリックします。4. カテゴリ補足オプション作成の画面から、「補足カテゴリー」「補足内容」「優先デバイス」を入力します。5.「スケジュール設定」と「曜日・時間帯」を設定し、[作成] ボタンをクリックします。6. カテゴリ補足オプションが作成できたら、それらをキャンペーンや広告グループに関連付けます。[関連付け一覧] から [関連付けの設定・解除] 、[1件ずつ設定] を設定します。 [関連付け一覧] から [関連付けの設定・解除] 、[1件ずつ設定] を設定します。" width="" height="">7.カテゴリ補足オプション関連付けの画面から、関連付けをするキャンペーンまたは、広告グループを選択します。その後、関連付けるカテゴリ補足オプションを選択します。 その後、関連付けるカテゴリ補足オプションを選択します。" width="" height="">8.広告表示オプションの関連付け一覧から、広告グループに関連付けされていることが確認できます。これにて設定完了です。まとめ構造化スニペット表示オプションは商品やサービスの特定の側面をアピールできるメリットがある一方、ヘッダーや値の設定に迷ったり審査に落ちてしまうことも多く、後回しにされがちな広告表示オプションです。細かいところですが、こう言った部分で成果の差が出ますので、ぜひ設定してみてくださいね。関連記事:月50万円の広告配信を有意義なものにするために。望んだ成果が出ない理由と、私たちが成果を出すために意識していること