テキスト広告とは、文字通りテキストのみの広告です。この記事では、検索ネットワークキャンペーンとディスプレイキャンペーンにおけるテキスト広告の概要や構成要素、文字数の制限や具体的な設定方法をご紹介いたします。テキスト広告とはテキスト広告とは、前述しましたが文字通りテキストのみの広告です。Google広告では「検索キャンペーン」「ディスプレイキャンペーン」へ、Yahoo!広告では「検索広告」「ディスプレイ広告」へ、テキスト広告を追加することが可能です。テキスト広告はGoogleの場合は「拡張テキスト広告」、Yahoo!の場合は「拡大テキスト広告」と呼ばれます。以下でGoogle広告の「拡張テキスト広告」とYahoo!広告の「拡大テキスト広告」について詳しく解説していきます。Google広告の拡張テキスト広告Google広告のテキスト広告は「拡張テキスト広告」と呼ばれ、大きく分けて見出し最終ページURL&表示URLパス説明文から構成されます。2017年1月より従来のテキスト広告は拡張テキスト広告に変更され、見出し3と説明文2を設定できるようになりました。これらは後ほど詳しく解説します。構成要素1:見出し見出しとは、ユーザーが広告を見た際に一番目につくタイトルのような部分です。見出しは見出し1、見出し2、見出し3で構成され、それぞれ、半角30文字まで挿入することが可能です。見出し3については幅の広いデバイスで表示される傾向にあります。以下画像はGoogle広告のテキスト広告作成画面です。画像赤枠内に広告見出しを記述します。Google広告ヘルプには広告見出しについて以下の記述があります。拡張テキスト広告には広告見出しの項目が 3 つあります。 最初の 2 つの広告見出しは必須項目ですが、3 つ目は任意です。追加の広告見出し項目を活用すると、広告に含める情報を増やすことができます。1 つの広告見出しにつき 30 文字まで使用できます。それぞれの広告見出しは並べて表示されますが、縦線("|")で区切られます。画面サイズに応じて、見出しが 2 行目に折り返される場合があります。3 つ目の広告見出しは、幅の広いモバイル デバイスでは表示される可能性が高くなります。引用:拡張テキスト広告について - Google 広告 ヘルプ構成要素2:最終ページURL&表示URL最終ページURLとは、広告のリンク先となるURLです。その広告をクリックしたユーザーをどのページに誘導したいかを考え、URLを挿入しましょう。以下画像はGoogle広告のテキスト広告作成画面です。画像赤枠内に最終ページURLを記述します。Google広告ヘルプには最終ページURLについて以下の記述があります。最終ページ URL(=ランディング ページ URL)は、広告をクリックしたユーザーに最終的に表示されるページの URL です。表示 URL は、広告見出しの下、説明文の上に緑色で表示されます。これは、最終ページ URL のドメインと、パス項目に指定した内容が組み合わされたものです。引用:拡張テキスト広告について - Google 広告 ヘルプまた、広告の表示URLは設定した最終ページURLから自動的に生成されます。そのため設定の際に特別な操作は必要ありません。構成要素3:パスパスは、パス1,パス2で構成され、それぞれ半角15文字のテキストを挿入することが可能です。どちらも半角15文字で表示URLに対してテキストを挿入できる機能です。例えば、「www.example.jp/広告に関する/ご相談はこちら」などのドメイン名以降のテキスト部分です。パスにはGoogle広告ヘルプにも記載があるように、リンク先のページがどのようなものかを説明するのがいいでしょう。以下画像はGoogle広告のテキスト広告作成画面です。画像赤枠内にパスを追加し、リンク先ページの説明をしましょう。Google広告ヘルプにはパスについて以下の記述があります。表示 URL に「パス」を 2 つまで追加指定できます(任意)。 必要に応じて、表示 URL と組み合わせる「パス」を最大 2 つまで指定することができます。これらの項目は、広告をクリックした後で表示されるページをユーザーが正しく認識できるように、表示 URL に追加されます(ウェブサイトのドメインの後)。パスとして指定するテキストは、ウェブサイトの実際の URL の一部でなくても構いませんが、ランディング ページに関連する内容にしてください。たとえば、最終ページ URL が www.example.com/outdoor/hiking/shoes なら、パスとしては Hiking と Shoes を指定することが考えられます。この場合、表示 URL は www.example.com/Hiking/Shoes になります。引用:拡張テキスト広告について - Google 広告 ヘルプ構成要素4:説明文説明文は説明文1、説明文2で構成され、それぞれ半角90文字で商品やサービスなどの詳細を伝えることが可能です。しかし、説明文2については、表示されない場合があるため、重要なことを伝えたい場合は説明文1に記載するのがいいでしょう。以下画像はGoogle広告のテキスト広告作成画面です。画像赤枠内に自社の商品やサービスを伝える説明文を記述します。Google 広告 ヘルプには説明文について以下の記述があります。拡張テキスト広告には 90 文字の説明文の項目が 2 つあり、広告のメッセージをより具体的に伝えることができます。引用:拡張テキスト広告について - Google 広告 ヘルプYahoo!広告のテキスト広告Yahoo!広告のテキスト広告は「拡大テキスト広告」と呼ばれ、以下の5つで構成されます。タイトル説明文最終リンク先URL&表示URL表示URLのディレクトリスマートフォン向けURL※画像には 5.スマートフォン向けURLは表示されていません。Yahoo!広告も2020年8月20日からGoogle広告の「拡張テキスト広告」と同様のフォーマットに変更されました。変更内容については、以下の通りです。拡大テキスト広告に、任意項目として「タイトル3」と「説明文2」が入稿できるようになります。 テキスト領域が拡大し、多彩な広告表現が可能となるため、クリック率の向上が期待できます。 また機能改善に伴い、説明文の入稿可能な文字数を変更します。 -説明文1、説明文2:それぞれ90文字以内 ※説明文1は文字数が従来の80文字から90文字に増加します。全角および半角カナは2文字、半角英数記号は1文字とカウントします。各種広告タイプの項目名を統一します。これまで提供していた「タイトル」と「説明文」を廃止し、「タイトル1」「説明文1」に統一します。 例: 拡大テキスト広告では「説明文」を「説明文1」に変更します。 -リリース前:タイトル1、タイトル2、説明文 -リリース後:タイトル1、タイトル2、説明文1、説明文2引用:【検索広告】拡大広告機能改善のお知らせ - Yahoo!広告構成要素1:タイトルタイトルとは、検索結果に対して表示される広告の見出しです。半角30文字の3行、合計90文字で構成されますが、タイトル3についてはGoogle同様デバイスによって表示されないことがあるため注意が必要です。以下画像はYahoo!広告のテキスト広告作成画面です。画像赤枠内にタイトルを記述します。構成要素2:説明文説明文はGoogle広告同様に説明文1、説明文2で構成され、それぞれ半角90文字で商品やサービスなどの詳細を伝えることが可能です。説明文2は表示されない場合もあるため、伝えたいことは説明文1へ挿入するよう心がけましょう。以下画像はYahoo!広告のテキスト広告作成画面です。画像赤枠内に自社の商品やサービスを説明する説明文を記述します。構成要素3:最終リンク先URL&表示URL最終リンク先URLとはGoogle広告と同様で、広告のリンク先となるURLです。こちらも同様に、その広告をクリックしたユーザーをどのページに誘導したいかを考え、URLを挿入しましょう。以下画像はYahoo!広告のテキスト広告作成画面です。画像赤枠内にリンク先として設定をしたいページのURLを記述します。また、広告の表示URLは設定した最終ページURLから自動的に生成されます。そのため特別な設定は必要ありません。構成要素4:表示URLのディレクトリ表示URLのディレクトリとは、Google広告の「パス」という項目と同じ項目で表示URLの部分にテキストを挿入できます。半角15文字のテキストが2つ挿入できますので、広告のリンク先はどのようなページなのか記載しておくのがおすすめです。以下画像はYahoo!広告のテキスト広告作成画面です。画像赤枠内にリンク先ページがどのようなページなのかを説明する表示URLのディレクトリを記述します。構成要素5:スマートフォン向けURLスマートフォン向けURLとは、専用のスマートフォン用のURLがある場合設定をしましょう。特に専用のURLがない場合はこの項目は空欄のままで大丈夫です。以下画像はYahoo!広告のテキスト広告作成画面です。スマートフォンページを持っている場合画像赤枠内に記述します。ここまで、Google広告、Yahoo!広告の検索広告におけるテキスト広告について解説してきました。以下では、ディスプレイ広告におけるテキスト広告を見ていきます。ディスプレイ広告におけるテキスト広告Google広告、Yahoo!広告ともに検索広告だけではなく、ディスプレイ広告へもテキスト広告を設定することが可能です。Google広告 ディスプレイキャンペーンの拡張テキスト広告Google広告では記事執筆の2021年5月10日現在、以下の公式ヘルプにある通りディスプレイネットワークキャンペーンでは拡張テキスト広告の作成を行うことはできません。しかし、検索キャンペーンで作成した拡張テキスト広告をディスプレイネットワークキャンペーンにコピーすることは可能ですので、ディスプレイネットワークでテキスト広告を出稿したいという方は、こちらの方法を試してみてください。Googleでは、ディスプレイ キャンペーン内で拡張テキスト広告を作成することはできませんが、検索キャンペーンで使われている既存のテキスト広告をコピーすることはできます。引用:拡張テキスト広告について - Google 広告 ヘルプYahoo!ディスプレイネットワークのテキスト広告(YDN)Yahoo!広告では、Google広告とは違いディスプレイネットワークキャンペーンでテキスト広告を作成することが可能です。Yahoo!ディスプレイネットワークでのテキスト広告は、以下の4つから構成されます。表示URLリンク先URLタイトル説明文構成要素1:表示URL表示URLは、半角29文字以内で「http://」「https://」を除いたURLを入力します。例えば、URLが「https://www.example.jp/top/」の場合、「example.jp」または「example.jp/top/」と入力します。ドメインのみを入力する場合は、末尾に「/」を入力できないため注意をしましょう。参考:テキスト広告 - Yahoo!広告以下画像は、Yahoo!広告のディスプレイキャンペーンにおけるテキスト広告作成画面です。赤枠部分へ表示URLを記述します。構成要素2:リンク先URLリンク先URLとは、広告のリンク先となるURLです。その広告をクリックしたユーザーをどのページに誘導したいかを考え、URLを挿入しましょう。以下画像はYahoo!広告ディスプレイキャンペーンのテキスト広告作成画面です。画像赤枠内にリンク先として設定をしたいページのURLを記述します。構成要素3:タイトルタイトルとは、広告文の中でも目立つ見出しのことです。検索キャンペーンと違い、半角15文字のみで構成されますので注意が必要です。以下画像はYahoo!広告ディスプレイキャンペーンのテキスト広告作成画面です。画像赤枠内にタイトルを記述します。構成要素4:説明文説明文は説明文1、説明文2で構成され、それぞれ半角19文字で商品やサービスなどの詳細を伝えることが可能です。以下画像はYahoo!広告ディスプレイキャンペーンのテキスト広告作成画面です。画像赤枠内に自社の商品やサービスを説明する説明文を記述します。まとめテキスト広告の種類は多い反面、文字数や使える記号等の制限があるため、非常にクリエイティブな思考が求められます。しかしテキスト広告の扱い一つで広告の成果は大きく左右されます。まずはルールを知ること、そしてより良いテキスト広告が作れるよう、改善を続けてくださいね。関連記事:月50万円の広告配信を有意義なものにするために。望んだ成果が出ない理由と、私たちが成果を出すために意識していること