ディスプレイ広告とは、ウェブサイトやYouTube、アプリなどの広告枠に対して表示される広告です。この記事では、ディスプレイ広告の基本的な内容から作成時に意識すること、ターゲティング、設定方法について解説していきます。Google 広告 ディスプレイ広告(GDN)とは?ディスプレイ広告(GDN)とは、webサイトやアプリ、YouTubeなどに表示されるテキスト形式やバナー形式の広告のことです。広告は画像やテキストのみなど様々ですが、以下のような形でwebサイト上に表示されます。画像元:価格.comまた、Google 広告のディスプレイ広告(GDN)には、イメージ広告とレスポンシブディスプレイ広告があります。レスポンシブディスプレイ広告については、以下の記事内で詳しく解説していますので是非チェックしてみてください。関連記事:【Google 広告】レスポンシブディスプレイ広告の基礎。概要や要件から作成時のポイントまでディスプレイ広告と検索広告の違いディスプレイ広告と検索広告の違いとしては以下のようなものがあります。掲載場所が違うアプローチできるユーザー層が違う広告フォーマットが違う1.掲載場所が違う検索広告は、ユーザーの検索結果に対してオーガニック検索結果の上部や下部に表示されます。逆にディスプレイ広告は、アプリやブログ記事などのディスプレイ広告枠に対して広告が表示されます。以下の画像は検索広告の例になります。検索したキーワードに対してテキストで表示されるものが検索広告にあたります。逆にディスプレイ広告は、以下のようなウェブサイト上のディスプレイ広告枠に対して広告が表示されます。画像元:価格.com2.アプローチできるユーザー層が違うディスプレイ広告と検索広告では、広告の表示されるタイミングが異なります。検索広告は、ユーザーが能動的にキーワード検索をした際に表示されます。逆にディスプレイ広告は、ユーザーがwebサイトを閲覧している時、つまり、受動的なタイミングで広告が表示されます。この特性を理解して、広告の内容も変える必要があります。3.広告フォーマットが違う当然ですがディスプレイ広告は、画像を使用した広告になります。検索広告では画像の使用はできず、見出しや説明文などのテキストで広告が表示されます。そのため、画像を使って訴求した方がイメージのつきやすい商品やサービスなどの場合は、積極的に使用してみるといいでしょう。ディスプレイ広告(GDN)の画像入稿規定Google 広告のディスプレイ広告では入稿できる画像サイズに規定サイズが設けられています。入稿可能な画像サイズは以下の公式ヘルプを参考にしてみてください。イメージ広告の画像サイズ - Google 広告 ヘルプ画像のサイズはさまざまあるため、どこから作成していいのかわからない方にオススメなのは以下のサイズです。300×250728×90160×600320×50300×600Googleによると、これらのサイズ設定でディスプレイネットワーク上の95%のプレースメントに対応できるためまずは上記のサイズから作成するのがいいでしょう。ある程度成果も出てきた段階で成果の出ている画像の他サイズも作成していくのがいいと思います。参考:状況に合わせて広告メッセージと入札単価を設定する - Google 広告 ヘルプディスプレイ広告(GDN)のターゲティングについてディスプレイ広告で使用できるターゲティングは数も多く複雑でわかりづらいです。そのためターゲティングを考える際には、以下の2つのポイントをまず考えることが必要です。誰に出すのか?どこに出すのか?どうしたら自社の望むユーザーに届けられるかを考え、上記の2つのポイントをそれぞれターゲティングしたり、組み合わせたりして配信を行います。ここでは、ターゲティング設定について詳しく解説していきます。誰に出すのか?広告を誰に出すのか考える際に利用できるターゲティングは以下です。ユーザー属性カスタムセグメント(オーディエンス)類似ユーザーリマーケティングトピックそれぞれのターゲティングについて、以下で簡単に解説していきます。ユーザー属性ユーザー属性で選択できるターゲティングとしては、以下の通りです。たとえば、自社の商品やサービスのターゲットが男性の場合は、男性のみを選択する、高価格帯の商品なら世帯収入で範囲を絞る、などペルソナにもとづいて配信設定を行うのが効果的です。参照:ユーザー属性ターゲティングについて - Google 広告 ヘルプカスタムセグメントカスタムセグメントとはカスタムオーディエンスとも呼ばれ、あらかじめ用意された「購買意向の強いオーディエンス」カテゴリや、任意のキーワード、URL、アプリを設定し、最適なオーディエンスに広告を配信できるターゲティングです。※2020年の9月にこれまでのカスタムアフィニティ(趣味・嗜好)とカスタムインテント(興味・関心)が統一され、カスタムセグメントとなりました。参照:カスタム オーディエンスを利用して理想的な見込み顧客へのリーチを拡大する - Google 広告ヘルプ少しイメージしづらいと思いますので、簡単にそれぞれを解説します。・キーワードキーワードターゲティングでは、指定したキーワードを含むウェブサイトやそのキーワードに関心のある、ユーザーの行動履歴にもとづいたプレースメントへと広告が表示されます。・購買意向の強いオーディエンスあらかじめGoogle 広告に定義されている「購買以降の強いオーディエンス」というカテゴリから自社のアプローチしたい層を選択し、広告配信を行うことが可能です。具体的には以下のようなカテゴリから選択することが可能です。アパレル、アクセサリアート、工芸品イベントのチケットギフト、行事コンピュータ、周辺機器スポーツ、フィットネスソフトウェアデートサービスビジネスサービスビジネス、産業向けの関連商品不動産季節的な買い物家庭、園芸家電就業状況幼児、子供向け製品教育旅行楽器、音楽の関連用品美容、パーソナルケア自動車、乗り物通信金融サービス引用元:購買意向の強いユーザーのターゲティング - Google 広告 ヘルプ・URLターゲットユーザーが訪問しそうなURLを登録することで、そのURLと類似したサイトを閲覧しているユーザーに広告配信が可能です。・アプリ任意のアプリを登録することで、そのアプリに類似したアプリをダウンロードしているユーザーに広告配信が可能です。カスタムセグメントのターゲティングの詳細については、以下のヘルプを参考にしてみてください。参照:カスタム セグメントについて - Google 広告 ヘルプ類似ユーザー類似ユーザーは、ウェブサイトを訪問したユーザーと似たユーザーをターゲティングして、広告配信を行えるターゲティングになります。たとえば、自社のサイトへ訪問したユーザーやコンバージョンしたユーザーなどと似た行動を行っているユーザーに対して広告配信が可能です。詳細については以下の公式ヘルプを参考にしてみてください。関連記事:ディスプレイ ネットワークでの類似セグメントについて- Google 広告 ヘルプリマーケティングリマーケティングとは、自社のサイトを閲覧したユーザーに対して配信できるターゲティング設定です。Google 広告でターゲットのリストを収集することもできますが、Google Analyticsを利用している場合、Google Analytics側で設定したユーザーのリストも広告配信に利用することが可能です。詳細については以下の公式ヘルプを参考にしてみてください。関連記事:ディスプレイ リマーケティングの効果的な設定 - Google 広告 ヘルプどこに出すのか?広告をどこに出すのか考える際に利用できるターゲティングは以下です。プレースメントターゲティングトピックターゲティングそれぞれのターゲティングについて、以下で簡単に解説していきます。プレースメントターゲティング特定のサイトに対して、広告を出稿したい場合は「プレースメント」を設定します。プレースメントターゲティングには「手動プレースメント」「自動プレースメント」の2種類が存在します。手動プレースメントでは、特定のwebサイトをURL単位で指定して、指定したURLの広告枠に対してディスプレイ広告を配信することが可能です。自分で設定をしたサイトへのみ配信を行えるため、「意図しない配信先に広告が表示されていた」ということは発生しません。しかし、指定した範囲にしか広告が表示されないため、全体的な配信量がさがり、CV機会の損失などが発生する恐れがあります。また、自動プレースメントについてはキーワードを登録し、そのキーワードに関連性の高いウェブサイトに対して広告が表示されます。プレースメントターゲティングの詳細については以下の公式ヘルプをご参照ください。参照:プレースメント ターゲティングの概要 - Google 広告 ヘルプトピックターゲットトピックターゲットとは、コンテンツターゲットの1つのターゲティング設定です。あらかじめ設けられた特定のトピックを選択することで、そのトピックに関連したウェブサイトのディスプレイ広告枠に対して広告が表示されます。たとえば、[アウトドア]>[ハイキング、キャンプ]というトピックを選択した場合、ハイキングやキャンプに関連するウェブサイトの広告枠に対して広告を表示させることが可能です。詳細については以下の公式ヘルプを参考にしてみてください。参照:トピック ターゲットについて - Google 広告 ヘルプディスプレイ広告運用時のポイント広告の配信目的を明確にするディスプレイ広告は、ターゲティング設定が豊富でさまざまな顧客層に対してアプローチ可能です。しかし、それぞれ切り分けたターゲティングに対して明確なKPI設定を行えていないと、広告費の無駄遣いとなってしまいます。そのため配信する目的はなんなのか、何をもって成果とするのかを明確にして広告の配信設定を行いましょう。ターゲットユーザーについて考え尽くす配信目的と被る部分もありますが、広告を届けるターゲットは・どんな時間帯に広告に接触するのか・どんなサイトを見ているときに広告が表示されるのか・どんなアプリで広告が表示されるのか・サイトを閲覧している場合、どんな気分なのかなどを考えることで、ターゲットユーザーに対しての理解が深まります。ディスプレイ広告は検索広告と違って、能動的に広告が表示されます。そのため一度悪い印象をもたれるとそもそも広告をクリックしてくれません。ましてや、広告をクリックしないどころか、ブランド自体を嫌いになるかもしれません。そのためターゲットユーザーへの理解を深め、自社のブランドを毀損してしまわないように、しっかりと自社の商品、サービスを求めている人に対してアプローチする方法を考える必要があります。まずは配信してみるディスプレイ広告だけに言えることではありませんが、どの広告で成果が出るのかについては配信してみなければわかりません。ユーザー理解を深めて、適切なディスプレイ広告を作成できたと思っていても、ぱぱっと数分で作成したディスプレイ広告の方が成果が良かった、なんてことは日常茶飯事です。ユーザーがどんな広告画像に興味をもつのか、またそこからお問い合わせをするのか、は正直なところ配信してみなければ分かりません。そのためまずは配信をしてみて、その中で得られたデータから仮説を導き出して実際に施策におとす、ということを常に行っていきましょう。Google 広告 ディスプレイ広告(GDN)の設定方法ここでは、具体的にどのようにディスプレイ広告を出稿するかを実際の管理画面を元に解説していきます。1.まず、Google 広告の管理画面で左カラムのディスプレイキャンペーンを選択した状態で[広告と広告表示オプション]→[広告]で青色の[+]ボタンを選択します。2.その後、[ディスプレイ広告のアップロード]を選択。3.ディスプレイ広告を追加したいキャンペーン、広告グループをそれぞれ選択します4.あとは、作成したディスプレイ広告を画面中央へ追加し、最終ページURLを追加して保存できれば完了となります。