ブログを始めたての頃は、とりあえず書いてみるということは大切ですがコンセプトが決まっていないと「何について書いたら良いんだろう」とネタ切れに苦しんでしまうこともあります。そのため、ブログを書く際には「誰の」「何を」解決するためのものなのかというコンセプトをしっかりと決めましょう。ブログのコンセプトを決めるとは何の専門家になるかを決めるということブログのコンセプトとは、「誰の」「どんな」悩みを解決するためのブログかを決めることと弊社では考えています。言い換えると何の専門家になるかということです。たとえば、弊社の場合は以下のようなコンセプトを設定してこのブログを始め、さまざまなブログ記事を更新しています。弊社のブログコンセプト:SMB(Small and Medium Buisiness)のマーケティングに関する悩みを解決するためのブログ = SMBに役立つマーケティングの専門ブログブログのコンセプトを決めることでより具体的にどんなコンテンツ発信をしていくかが決まります。どんなメリットがあるかについては次の項で紹介していきます。なぜブログのコンセプトを決めると良いのか?ブログのコンセプトを決めることで以下のようなメリットがあります。それぞれ具体的に解説していきます。チーム全体で共通の認識を持ってブログに取り組むことができるネタ探しが明確になり、キーワード選定で迷わない大きな失敗を無くすチーム全体で共通の認識を持ってブログに取り組むことができるブログのコンセプトを決めることでチーム全体を通して「誰のどんな悩みを解決していくべきか」が明確になります。そのため、チーム全体で共通の認識に向かって取り組むことができるようになります。公開前のブログの校正チェックをする際には、設定した「誰か」の「悩み」を解決できているブログなのか?と立ち返ることができ、校正チェックの方向性が統一されます。そうなることで、結果として一定の水準が設けられブログの品質を担保できるようになります。たとえば、ブログのコンセプトを「英会話初心者にどこよりもわかりやすく、英会話の勉強法を伝えるブログ」と定義したとします。定義したことによって、"この記事はどこよりも本当に英会話についてわかりやすい記事になっているのか?"や"英会話初心者がこの内容を読んで完璧に理解できるのか"などの視点でチェックをするようになるでしょう。そうすることで、英会話初心者の人が読んで難しくない内容か?もう少し噛み砕いて説明した方がいいだろうか?などのチーム全体で重要視すべき点が明確になります。そして、どのような記事にすべきか方向性にもまとまりが出ます。ネタ探しが明確になり、キーワード選定で迷わないメリットの2つ目として、チーム全体で誰に向けた記事なのかが明確になることでネタ探しが明確になり、キーワード選定で迷わなくなるという点です。ブログ記事を更新しているクライアントでよく起きてしまう問題の一つに「ネタ切れ」があります。しかし、社内の共通認識として明確なターゲット像が設定できていれば「これらの人はどんなことに悩むんだろう?」「どんな情報を提供してあげると喜んでもらえるのか?」と定期的に立ち止まって考えることでネタ切れを極力しないようにすることができます。また、ネタ切れが起こらなくなることでキーワードの選定がスムーズになります。たとえば、弊社の場合「SMBに対するマーケティングの専門家」というポジションでの情報発信を心がけており、マーケティングや集客に困っている人に対してどんな情報提供をしたら喜んでいただけるか、抱えている不安を払拭できるのかを常に考え、社内でネタ出しなどを行っています。具体的には、集客手段としてリスティング広告やコンテンツマーケティングに取り組んでいる方へ向けた以下のようなコンテンツ発信を行なっております。SMBに多いリスティング広告予算や広告配信方法に関する、運用ノウハウやお悩み解決記事SMBの方々が企業ブログを運営する中で困ることに対する記事や、事前に伝えたいノウハウをまとめた記事このようにコンセプトが決まることによって、ネタ探しやそのネタに関するキーワードの選定に一貫性が生まれます。大きな失敗を無くす上記で紹介した2つのメリットがあることで、発信するコンテンツの一貫性が保たれブログ全体の統一感が生まれます。そうなることで、大きく失敗することが起きにくくなります。担当者それぞれが記事の企画からバラバラの目的をもって立案してしまい、狙うキーワードにも一貫性がなくSEO評価も高まらず、労力と費用だけ発生して成果が出ないという場合も逆にブログのコンセプトが曖昧になってしまうと発信するコンテンツの一貫性が無くなり情報も煩雑になってしまいブログ運営自体が自然消滅してしまったり、なぜ記事を更新しているのかが社内全体でぼやけてしまう可能性があります。そうならないためにもブログのコンセプトをまず決める必要があります。ブログ運営のコンセプトを決める具体的な方法ここからは、コンセプトを決めるための具体的な方法を紹介していきます。ぜひ自社のコンセプトを決める際に参考にしてみてください。まず、自社のターゲット顧客を明確にしようまずは、自社の顧客になる人(ターゲット)を整理し明確にしましょう。これはブログに限らず自社ビジネス全体で考えます。注意点としては、自社のビジネスが複数ある場合は、どのサービス領域でブログの運営をしていくのかを決定し、ターゲットが広がりすぎないようにしましょう。具体的には、自社のターゲットのペルソナや過去の顧客分析をするといいでしょう。たとえば相続の法律に強い法律事務所であれば、相続について相談したいと考えている一般ユーザーが設定できます。断熱材の卸売り販売を行なっているようなBtoB企業であれば、断熱材情報を探している工務店やハウスメーカーの担当者などをターゲットとするといいでしょう。このターゲット顧客がブログ運営に関わるメンバー全員で共通していないとブログの品質がまちまちになってしまったり、ブログ記事全体の統一感がなくなってしまう原因となるため、必ずメンバー全員で話し合い設定しましょう。次にそのターゲットの悩みや困りごとを整理する次に設定したターゲットがどんな悩みや困りごとを持っているのかを考えます。たとえば、前述の断熱材卸のBtoB企業について考えてみます。ターゲット顧客として設定した、断熱材情報を探している工務店やハウスメーカーの担当者は、以下の情報を求めていると予想できます。顧客にあった断熱材の提案をしたい販売している商品(住宅)の断熱性能を向上させたいこのようにターゲットを設定し、どんな悩み事を持っているのかを書き出してみましょう。最後にその困りごとを解決するために必要な情報を考えるターゲット顧客と求めている情報(悩みや困りごと)が明確になると、自社がどんな情報を提供していくといいかが具体的になると思います。先ほどの例では、ターゲットは以下のような情報を求めていました。顧客にあった断熱材の提案をしたい販売している商品(住宅)の断熱性能を向上させたいこれらの情報を満たすために「断熱材を探している住宅メーカー担当者にどこよりもわかりやすい断熱材情報を発信するメディア」とコンセプトを設定することで書いていく記事が明確になります。ここまで整理することができれば、自社のブログコンセプトが設定できるはずです。是非この手順で設定してみてください。コンセプトを決めた後はどうしたらいいのかコンセプトが決まったら、ブログ運営に必要な以下を準備していきましょう。どこを目指して運用していくのかを決める、具体的な数値目標の設定どんなキーワードに対して記事を書いていくのかを決める、キーワード選定1.どんな目標を達成するかを決めるどんな目標を達成するか、とは最終的にブログによってWeb上での集客をどの程度増やすかということです。たとえば、1年後には月間の問い合わせ数を現状の10件から20件に増やすなどといったものになります。この目標が曖昧になってしまうと、何が成功で何が失敗かが定まらないためかならず設定するようにしましょう。この数値目標の決め方や設定方法、計測方法については「記事公開が目的になってしまわないための目標設定・成果計測方法について」で詳しく解説しています。ぜひ合わせて読んでみてください。2.どんなキーワードに対して記事を書いていくかを決めるコンセプトの設定を行い、具体的な目標ができたら、いよいよどんな記事を書いていくかを決めましょう。どんな記事をユーザーが求めているのかを考え、その情報を求めている人がどんな検索キーワードを使用しているのか、またその検索キーワードの検索ボリュームはどの程度なのかを確認していきましょう。具体的には、以下の5つのステップを通して、記事作成に必要なキーワードを抽出していきます。Step1:軸キーワードを洗い出すStep2:キーワードを拡張するStep3:検索ボリュームを調査するStep4:検索意図に応じてグルーピングするStep5:キーワードの優先順位をつけるキーワード選定をしないまま記事を書いてしまうと、せっかく書いた記事の情報を求めているユーザーに届かないという問題が発生する可能性があります。そのため、必ずキーワードの調査や検索ボリュームの確認を行いましょう。「キーワードの選び方5ステップ」の記事では、具体的な調査方法やボリュームの調べ方などを実際の画面のキャプチャを元に解説しています。ぜひ合わせて読んでみてください。まとめここまで、ブログのコンセプトの必要性や設定の方法、設定してからどうしたらいいかという部分まで解説してきました。ブログのコンセプトを設定することで以下のようなメリットがあるため、かならずチーム内で話し合って設定してみてください。チーム全体で共通の認識を持ってブログに取り組むことができるネタ切れが起こりにくくなる大きな失敗を無くす関連記事:顧客目線のブログとSEO対策で、7.7倍のリードを獲得できるまで伸びた医療ブログの改善事例