コールアウトは商品やサービスの魅力をワンフレーズでユーザーに伝えるのに効果的な機能です。コールアウトを利用する前に知っておくべき点や、他の広告表示オプションとの違いの理解はもちろん、効果的に利用するためにも設定方法を正しく把握しておきましょう。コールアウト表示オプションとは?コールアウト表示オプションは、検索広告の見出しや説明文に追記できなかった「初回利用無料」や「駅から徒歩2分」などの、商品やサービスのより詳しい情報を表示することができる機能です。以下の画像赤枠は、Google 広告 ヘルプで紹介されているパソコンでのコールアウト表示オプションの表示例です。画像引用元:コールアウト表示オプションについて - Google 広告 ヘルプまた、Yahoo!広告では「テキスト補足オプション」という、コールアウト表示オプションと同様の機能を持つ広告表示オプションがあります。以下の画像は、Yahoo!広告の公式ラーニングポータルで紹介されている、テキスト補足オプションの表示例と、他の広告表示オプションと同時掲載の表示例です。メリットコールアウト表示オプションは、短い文章やワンフレーズで自社の商品やサービスの魅力を伝えることができる機能です。また、アカウント単位、キャンペーン単位、広告グループ単位で設定できるため、各コンポーネントに合わせて表示されるコールアウトを変えることができる点もメリットになります。また、Google 広告 ヘルプでは、コールアウトを始める前に把握しておくべき4点として以下の内容が紹介されています。キャンペーン タイプ: コールアウト表示オプションは、検索ネットワーク キャンペーンに加え、ディスプレイ ネットワークに掲載するよう設定されている検索ネットワーク キャンペーンにも追加できます。ヒント: コールアウト表示オプションを作成する際は、以下の点にご留意ください。できるだけ短く: 文が短ければ、それだけ多くのコールアウトを表示できます。文章ではなく箇条書きにします。「無料で配送を行っています」ではなく「配送無料」にしましょう。具体的に: 詳しく記載することで、ユーザーは求めている商品やサービスがあるかどうか判断しやすくなります。たとえば「燃費抜群」よりも「リッターあたり 14.5 km」のほうがおすすめです。文字数制限: コールアウトで使用できる最大文字数は半角 25 文字です。ただし、全角文字言語(中国語、日本語、韓国語など)の場合は 12 文字です。使用している文字の間隔、ブラウザ、デバイスに応じて、最大 10 個までコールアウトを表示できます。引用:コールアウト表示オプションを使用する - Google 広告 ヘルプ他の広告表示オプションとの違い他の広告表示オプションとの違いを見ていきます。掲載箇所だけでなく、設定できる文字数や機能の違いがあるため、それぞれの仕様を理解した上で設定を行いましょう。コールアウトとサイトリンクの違いサイトリンク表示オプションは、サイト内の特定のページへのリンクを広告に追加表示することができる機能です。ユーザーは興味関心のあるページや、検索語句に現れていないが実は探していたかもしれないページに直接遷移することができます。コールアウト(画像赤枠)とサイトリンク(画像緑枠)の掲載箇所は以下のように異なります。また、コールアウトとサイトリンクは、最終ページURLの設定や、設定できる文字数の仕様が異なります。それぞれの仕様に合わせて、適切な広告を入れていきましょう。サイトリンク表示オプションについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。関連記事:サイトリンク表示オプション|作成する際の考え方から設定方法までGoogle広告での設定Google広告でコールアウト表示オプションを設定する際に覚えておきたい内容は以下の通りです。要件コールアウト表示オプションで設定できる項目は以下の通りです。コールアウト文(半角25文字)デバイス設定(任意)開始日(任意)終了日(任意)曜日と時間帯(任意)文頭の感嘆符や句読点、► 記号の追加などの、ユーザーの目を引くことだけを目的としてコールアウト テキストに含められた不必要な句読点や記号は許可されません。また、次の Google 広告ポリシーは、特にコールアウト表示オプションとの関連性が高く、不承認の原因となることが多いものとしてGoogle 広告 ヘルプ内で紹介されています。重複表現広告品質を高く維持するため、単語や語句を過剰に繰り返すことは許可されません。詳しくは編集基準と表現に関するポリシーをご覧ください。 コールアウト表示オプションでは、コールアウト内で同じ表現を繰り返すことはできません。また、同じ広告グループ、キャンペーン、アカウント内にある他のコールアウト、広告文、サイトリンク テキストで使われている表現をそのまま使うこともできません。たとえば、広告文にある「送料無料」という表現が、広告グループ単位、キャンペーン単位、またはアカウント単位のコールアウトにも含まれる場合、コールアウト表示オプションは不承認となります。商標商標権所有者様から申し立てがあった場合、Google は広告や広告表示オプションを削除することがあります。広告文、アセット、およびビジネス情報における商標の使用は、広告主様が責任を持って適切に管理してください。詳しくは、商標に関するポリシーをご覧ください。引用:コールアウト表示オプションの要件 - Google 広告ポリシー ヘルプGoogle広告の管理画面で設定をする場合Google広告でのサイトリンク表示オプションの設定方法は以下の通りです。1.Google広告の管理画面より、[広告と広告表示オプション]をクリックします。2.[広告と広告表示オプション]の下に表示される[広告表示オプション]をクリックします。3.広告表示オプションページが表示されます。青丸の [ + ]をクリックします。4.クリックすると広告表示オプションの一覧が表示されます。[コールアウト表示オプション]を選択しましょう。5.コールアウト表示オプションの追加画面に切り替わります。サイトリンク表示オプションを追加する追加先を[アカウント][キャンペーン][広告グループ]から選択しましょう。例えば、[キャンペーン]に追加したコールアウト表示オプションは、そのほかのキャンペーンでは使用されません。アカウント単位でコールアウト表示オプションを使用したい場合は[アカウント]に追加します。また、広告表示オプションは[新規作成]と[既存のものを使用]のどちらかを選択する事ができます。新しくコールアウト表示オプションを作成する場合は[新規作成]を、既存のコールアウト表示オプションを追加する場合は[既存のものを使用]を選択します。6.[新規作成]の場合は、コールアウト文を入力します。7.画面右側に表示されるモバイルとパソコンでの、コールアウト表示オプションのプレビュー(画像白枠)を確認し、コールアウト文の打ち間違いや意図しない表現になっていないかを確認しましょう。Yahoo!広告での設定Yahoo!広告でテキスト補足オプションを設定する際に覚えておきたい内容は以下の通りです。要件テキスト補足オプションで設定できる項目は以下の通りです。補足用テキスト(半角25文字)優先デバイス(任意)スケジュール設定(任意)曜日・時間帯(任意)また、補足用テキストにおいて以下の場合は掲載できません。(1)タイトル・説明文と補足用テキストが同一の場合(2)複数の補足用テキストが同一の場合(3)クイックリンクオプションのリンクテキストと補足用テキストが同一の場合引用:5. テキスト補足オプション - Yahoo!広告ヘルプ設定方法Yahoo!広告でのテキスト補足オプションの設定方法は以下の通りです。1.Yahoo!広告の管理画面より、[広告表示オプション] → [テキスト補足オプション] → [オプション一覧] → [オプション作成・編集] をクリックします。2.テキスト補足オプションの追加には、[一件ずつ追加] と [一括作成]がありますが、今回は [一件ずつ作成] をクリックします。3.テキスト補足オプション作成の画面で、「補足用テキスト」「優先デバイス」「スケジュール設定」「ターゲティング設定」を設定します。4.上記の項目を設定したら、「作成」ボタンをクリックして、作成完了です。5.「広告表示オプション」画面に作成した「テキスト補足オプション」が作成されました。6.次に、作成したテキスト補足オプションをキャンペーンや広告グループに関連付ける必要があります。管理画面の [関連付け一覧] → [関連付けの設定・解除] → [一件ずつ設定] をクリックします。7.関連付け対象となるキャンペーンまたは広告グループを設定します。今回は「01_一般(標準)」キャンペーンに関連付けます。その後、関連付けるテキスト細くオプションを選択し、 [設定] ボタンをクリックします。8.関連付け一覧の画面を確認すると、対象のキャンペーンにテキスト補足オプションが関連付けられていることがわかります。以上で設定は終了です。商品の魅力や特徴をワンフレーズで掲載したり、広告の見出しや説明文に入れることができなかった...でもお客様に伝えたい内容を補足として掲載することができるコールアウト表示オプション。登録できるコンポーネントも、アカウント、キャンペーン、広告グループと柔軟に登録して活用することが可能ですので、アカウントの構成に合わせて利用しましょう。まとめコールアウトは広告タイトルや説明文で記載しきれなかった商品・サービスの魅力をワンフレーズでユーザーに伝えるのに効果的な機能です。設定手順も簡単ですので是非設定していただいて、有効活用してみてください。関連記事:月50万円の広告配信を有意義なものにするために。望んだ成果が出ない理由と、私たちが成果を出すために意識していること