LINE公式アカウントでは「カードタイプメッセージ」という、画像をまとめて配信できる便利な機能があります。4種類のカードタイプメッセージは、作成が簡単で多くの情報を伝えやすいなど導入のメリットが多数あります。本記事では、カードタイプメッセージの特徴やメリットを解説したうえで、作成方法を画像付きで解説していきます。LINE公式アカウントの『カードタイプメッセージ』とは?カードタイプメッセージとは、LINE公式アカウントで伝えたい内容をカード形式にまとめて配信できる機能です。これにより複数の商品やコンテンツを見やすくひとつにまとめて送信できます。作成されたカードは、横にスライドさせることで複数の画像を表示できるカルーセル方式になっているため、スワイプすることで簡単に情報を確認できます。また、カードはひとつの吹き出しで9つまで設定できるので、ユーザーに多くの情報が伝えられます。似たようなサービスで「リッチメッセージ」がありますが、カードタイプメッセージは画像とテキストで簡単に設定が可能です。関連記事:LINE公式アカウントのリッチメッセージとは?作成から配信方法、活用ポイントを解説4種類あるカードタイプメッセージの活用方法カードタイプメッセージは4種類あって、各タイプによって伝えられる内容が異なります。それぞれのタイプ別の用途にあった活用方法を解説していきます。参照記事:新メッセージフォーマット「カードタイプメッセージ」の活用で、より多くの情報訴求が可能に!プロダクトプロダクトは商品の情報やサービスの紹介に用いられます。カードタイプメッセージのカテゴリの中ではスタンダードなこともあり、利用する機会が多いといってもいいでしょう。新商品やセールの紹介にも適しています。掲載できる内容は以下のものになります。ラベル (12文字まで)写真 (3枚)タイトル (20文字まで)説明文 (60文字まで)価格表示 (通貨変更可)アクションラベル (15文字まで URLやクーポンを設定できる項目を最大2つまで設定可) ロケーションロケーションは場所の紹介やアクセス情報を掲載したい場合に用いられます。画像は1枚のカードに2枚まで掲載できるので「外観と内観」や「場所とサービスのイメージ」など使い分けることも可能です。掲載できる内容は以下のものになります。ラベル (12文字まで)写真 (1〜6枚 ひとつのカードに2枚まで設定可)タイトル (20文字まで)住所 (60文字まで 位置情報の設定可)追加情報 (時間もしくは価格)アクションラベル (15文字まで URLやクーポンを設定できる項目を最大2つまで設定可) パーソンパーソンは、人物紹介に用いられます。美容院や整体院でのスタッフのイメージやセールスポイントの紹介以外にも、求人の用途では先輩社員の声として利用できます。掲載できる内容は以下のものになります。写真 (1枚)名前 タグ (12文字まで 役職や肩書など3つまで設定可)説明文 (60文字まで)アクションラベル (15文字まで URLやクーポンを設定できる項目を最大2つまで設定可) イメージイメージは、画像を紹介したい場合に用いられます。画像が中心となるため商品や店舗のイメージを伝えたいときに利用するのがよいでしょう。掲載できる内容は以下のものになります。ラベル (12文字まで)写真 (3枚)アクションラベル (15文字まで URLやクーポンを設定できる項目を1つだけ設定可) カードタイプメッセージの画像サイズカードタイプメッセージの画像サイズは推奨サイズと推奨比率があるので参考にしてみてください。ファイル形式ファイルサイズ推奨比率プロダクトJPG、JPEG、PNG10MB以下1.54:1ロケーションJPG、JPEG、PNG10MB以下1.54:1パーソンJPG、JPEG、PNG10MB以下イメージJPG、JPEG、PNG10MB以下1.11:1選択した画像は自動で補正がかかりますが、カードタイプによってはイメージと異なる場合があります。必ずプレビューでイメージに沿ったものか確認してから保存するようにしましょう。カードタイプメッセージの作成手順カードタイプメッセージの作成手順を画像付きで解説していきます。本記事では、利用頻度の高い「プロダクト」を選択しました。他のカードタイプでも基本手順は同様なので参考にしてみてください。1.LINE公式アカウントの管理画面にログインします。2.サイドメニューにある「メッセージアイテム」内の「カードタイプメッセージ」を選択し、「作成」をクリックします。3.「タイトル」を入力して、カード設定の「選択」をクリックします。4.選択をクリックするとタブが表示されるので、4種類あるカードタイプからひとつを選択します。プロダクトを選択したら「選択」をクリックします。5.実際にカードの作成を行います。入力した項目は左のプレビューで反映されるので確認しながら作業を進められます。まず、ラベルの項目を入力するとカードの左上に反映されます。次に写真の選択です。写真は最大3枚まで選択可能で、画像のある赤枠をクリックするとドラッグ&ドロップ形式かエクスプローラー方式で添付可能です。カードのタイトルに商品名やサービス名、説明文に商品やサービスの特徴、価格欄に価格を入力します。6.アクションを使用することで、サイトへの誘導やクーポンの発行が可能です。アクションの「チェック項目」をクリックすることで利用できます。アクションラベルを入力し、「タイプ」を選択します。タイプは以下の5つが選択できます。URLクーポンショップカードリサーチテキストアクションは最大で2つまで設定可能です。7.「もっと見る」をクリックするともっと見るカードの設定が可能です。テンプレート右横の「変更」をクリックして「シンプル」または「写真」のどちらかを選び「選択」をクリックします。続いてアクションラベルとタイプを選択して最後に保存をクリックすれば、カードタイプメッセージの作成完了です。ちなみに、アクションラベルでは次の項目が選べます。URLクーポンショップカードリサーチテキストカードタイプメッセージの配信手順カードタイプメッセージの作成が終了したら、配信をしてみましょう。1.LINE公式アカウントの管理画面にログインします。2.サイドメニューにある「メッセージ配信」内の「メッセージを作成」をクリックし、切り替わった画面から配信先の設定と配信日時の設定を行います。特定の友だちに配信する「絞り込み」や、指定した日時での配信も可能です。また、状況に応じて、高度な設定も行うとよいでしょう。高度な設定でできることは次のとおりです。LINE VOOMに投稿LINE VOOMに同時投稿できるのは、テキスト・スタンプ・写真・動画・クーポンのうち、いずれか1件を配信する場合のみです。配信メッセージ数を指定していたり、A/Bテストを設定している場合は利用できません。LINE VOOMに投稿すると、アカウントの友だちだけでなく、LINE VOOM投稿をフォローしているユーザーも配信メッセージを見ることができます。配信メッセージ数予算に合わせて、配信メッセージ数を指定できます(現時点の配信可能数以内)。配信先は配信時点の友だちの中からランダムに選択されます。A/Bテストを設定する複数のメッセージ内容(バリエーション)を作成し、特定の割合のユーザーにテスト配信することができます。テスト配信後にそれぞれのバリエーションの分析結果を確認し、最もパフォーマンスが良かったメッセージを残りのユーザーに配信することもできます(テスト開始から3日以内に限る)。キャンペーンを設定1つのキャンペーンを複数のメッセージに設定することで、キャンペーン単位で集計を行うことができます。1件のメッセージに対して設定できるキャンペーンは1つのみです。4.画面下部にスクロールすると、アイコンが並んでいるので一番右のカードタイプメッセージを選択します。選択すると緑色で「カードタイプメッセージを選択」の文字が出るのでクリックします。作成したカードタイプメッセージの一覧が小さな画面で開きますので、配信したいメッセージを選択します。選択したメッセージは、右側のプレビューで確認できます。問題なければ「配信」をクリックしてください。カードタイプメッセージ作成時の2つの注意点便利なカードタイプメッセージですが作成する際に注意する点が2つあります。カードタイプメッセージの作成はWeb版のみ追加できるカードは9枚までLINE公式アカウントにはWeb版とスマホアプリ版の2種類ありますが、カードタイプメッセージの作成ができるのはWeb版のみです。そのため、カードタイプメッセージの作成はPCで行いましょう。また、カードタイプメッセージの枚数には制限があり、一度に追加できるのは最大9枚となっています。カードタイプメッセージ導入の3つのメリットカードタイプメッセージを導入することによって、主に3つのメリットを享受できます。直感的に情報を伝えやすいカルーセル方式のため情報を整理しやすいカードの作成が簡単で手間がかからないカードタイプメッセージではテキストではなく、画像をメインにしたカードを使用するので、友だちの直感に働いて情報が伝わりやすい特徴があります。また画像を横並びにするカルーセル方式を導入しているため、情報をまとめやすくひとつのコンテンツでも多くの情報が伝わりやすいです。カードの作成も簡単なだけでなく、過去に作成したカードも流用できるので手間がかかりません。まとめカードタイプメッセージは、最大9枚の画像を横に並べて配信でき、カタログ感覚で友だちに情報が伝えられます。画像とテキストだけで作成できるだけでなく過去に作成したカードの再利用も簡単なので、忙しいオーナーにもピッタリの運営手段です。用途に合わせて商品やスタッフの紹介など4種類のカードを使いこなせれば、友だちとの適切なコミュニケーションを図れるでしょう。関連記事:記事は公開して終わりじゃない。記事をユーザーに届けるためにできる8つの方法