ブログ、SNS、動画、ショート動画など、企業はさまざまな形式で情報を発信することができるようになりました。しかし中には、素晴らしいノウハウや情報をもっているのにもかかわらず、外に向けて発信していない企業も多く見受けられます。本記事ではまずブログに関して、”企業ブログで作ることができる代表的な10個の記事タイプ”を解説します。自社が持つノウハウや技術をどのように発信すべきか悩んでる方や「ブログって何書けばいいの?」と困っている方に参考になれば幸いです。企業ブログを書く前に確認したいことまずはどのようなコンテンツをブログにするべきか解説していきます。テキストでの発信に向いてる内容ですか?ブログは基本的にテキストが中心です。画像や動画を挿入するケースもありますが90%以上はテキストで構成されたものでしょう。そのため、まずはじめに”発信する内容はテキストで表現した方が伝わりやすいか”を考える必要があります。たとえばWebサービスの操作手順を示す場合などは、テキストによる説明がいいでしょう。しかしアパレルの紹介や、旅館・ホテルの紹介は画像を中心とした媒体を活用した方がいいはずです。ブログを書くときは「これはテキストで表現するのが一番いいのか?」と確認するようにしましょう。お客さまとの接点を作れる内容ですか?ブログがお客さまと接点を作るものか?という点も重要な視点です。悪い例として「日記」があります。芸能人やインフルエンサーであれば別ですが、「社長日記」や「スタッフ日記」などお客さまとの接点を積極的に作れるものではありません。また企業のお客さまになる方以外に刺さる内容をブログに書いても意味はありません。たとえば弊社は「マーケティング支援会社」ですので狙っているお客さまは「マーケティングを改善したいお客さま」です。にもかかわらず、弊社のブログで「キャンプのノウハウや情報」ばかり公開していては、「キャンプ好きの方」が集まってしまいます。それでは狙ったお客さまと接点を作ることはできません。ブログを書くときは「狙ったお客さまとの接点を作れる内容か?」と確認するようにしましょう。企業ブログで作ることができる代表的な10個の記事タイプそれではさっそく企業ブログで作ることができる代表的な10個の記事タイプについて、弊社の事例を交えながら解説していきます。ナレッジやノウハウを押し出した記事自社が持つ知見やノウハウはブログと相性が良いです。多くの人が知っている情報ではなく、特定の人しか知らない情報こそ価値があります。企業独自のナレッジやノウハウは非常に価値が高く、多くの方に刺さる記事となるはずです。弊社ブログにおけるナレッジやノウハウをもとにした記事もぜひ参考にしてみてください。関連記事:店舗集客をリスティング広告で成功させる方法【Web集客を1店舗10万円の広告費から始めるポイント】用語・言葉の解説記事用語や言葉の解説などもブログに適しています。理由は先程同様に、用語や言葉の意味を調べる場合、ほとんどがインターネット検索を利用されるためです。用語や言葉の解説をした記事は、ものによっては自社製品・サービスの購入につながるものもあるはずです。また比較的ブログで書きやすいジャンルですので、検索結果の上位にブログを掲載することができれば、より多くのユーザーと接点を持てる可能性があります。弊社ブログで用語解説を行った記事もぜひ参考にしてみてください。関連記事:DMUとは?複数人の意思決定を後押しするために、まず最初にDMUを考えてみよう商品の説明記事商品の説明もブログで発信ができます。顧客は商品の理解を進める過程で、さまざまな疑問が出てきます。商品紹介を目的としたパンフレットやリーフレットは、見やすさを重視するため、文字量は少なく、説明しきれない部分がでることが多いです。ブログであれば、商品の情報を具体的に、網羅して伝えることができ、さらに詳しく知りたい方への動線も作りやすいです。コラム記事コラムとは、執筆者の意見が書かれている短い評論文のような記事です。解説や説明記事のように客観的な事実を述べるだけではなく、書いた本人あるいは会社の考え方や評論を述べる文章です。コラムはあるテーマに基づいて、意見を述べて短い文章で表現します。そのためブログ記事として発信することで、読者に執筆者の考え方や思想が伝わるようになります。共感が生まれたり、読者にとって参考になるような記事であれば、定期的にホームページへ訪れる読者が増える可能性もあります。弊社ブログにおけるコラム記事もぜひ参考にしてみてください。関連記事:そのブログは読者の心を掴んでますか?読者の心を掴むために意識したい3つのこと従業員へのインタビュー記事従業員へのインタビュー記事では、「サービス立ち上げの経緯」や「商品にかけた思い」を語った記事を書くことで新規のお客さまのサービス導入につなげることができます。また従業員の成功体験や失敗体験、入社の決め手などをインタビューした内容を記事にすることもできます。お客さまにとっては会社で働いている方の人柄や考え方もわかる記事になりますし、求職者の方にも読んでいただけるものになります。弊社ブログにおける従業員へのインタビュー記事もぜひ参考にしてみてください。関連記事:難しさと楽しさは表裏一体。未経験でも急成長するコツは、できない自分を認めて仲間を巻き込むこと|加賀 恵典社外の方との対談記事社外の方との対談記事は、社外の方と何かのテーマについて語ったり、議論した内容もとに作成する記事です。たとえば「◯◯業界の未来について、○○の専門家と対談」のように、2人(または複数人)の意見や情報をまとめることが多いです。弊社ブログにおける社外の方との対談記事もぜひ参考にしてみてください。関連記事:事業会社と支援会社でより大きな成果を出すために。お互いの得意を活かし、苦手を補う関係を目指して。施策や実験の検証プロセス紹介記事自社で行った施策の検証プロセスについてコンテンツもブログで発信できます。検証の内容は業種業界によってさまざまですが、たとえば弊社の場合は以下のようなコンテンツです。広告施策を実施した結果の前後比較ランディングページの使い分けで生じる成果の違い記事のリライトをする際の仮説検証などは、お客さまに対して自社で行なった施策の知見やプロセスの信頼性を知ってもらうことができます。弊社ブログにおける施策や実験の検証プロセス紹介記事もぜひ参考にしてみてください。関連記事:CTAの設置方法によるコンバージョン率の改善事例(医療関連ブログ)お客さまへのインタビュー記事(事例記事)お客さまへのインタビュー記事(事例記事)とは、自社の商品・サービスを実際に利用した顧客の感想をインタビューした記事です。実際に利用したあとの変化や、体験した内容をお客さまに語ってもらうことで、別のお客さまの心配や不安を解消するきっかけになります。顔写真や商品の写真をあわせて掲載したり、これまでお客さま自身が持っていた課題なども内容に入れることでより信頼度の高いコンテンツとなります。弊社ブログにおけるお客さまへのインタビュー記事(事例記事)もぜひ参考にしてみてください。関連記事:「ニッチ商品でも、知恵を絞ればマーケティングで成果を出せる」予想外の提案から始まり、売上が2倍以上に伸びた取り組みイベントレポートイベントレポートとは、展示会や株主総会などのイベントの内容、あるいはそこで取材した内容をまとめた記事です。イベントレポートをブログとして発信することで、イベントに参加したくても出来なかった方への報告にもなり、また次回のイベントの告知にもつながります。調査レポート調査レポートとは、市場調査、顧客満足度調査など、自社が行った調査結果をまとめたものになります。たとえば「Z世代におけるSNSの活用状況」などアンケート調査を行った結果をまとめて、傾向と予測を記載した記事も調査レポートのひとつです。調査レポートは、実際の調査に基づいた客観的なデータになるため、商品を検討してない層にも読まれやすいです。また他のメディアに取り上げられやすいのが特徴があるため、拡散性が高い種別の記事タイプになります。まとめ今回ご紹介した企業ブログで作ることができる代表的な10個の記事タイプを、改めて以下にまとめます。ナレッジやノウハウを押し出した記事用語・言葉の解説記事商品の説明記事コラム記事従業員へのインタビュー記事社外の方との対談記事施策や実験の検証プロセス紹介記事お客さまへのインタビュー記事(事例記事)イベントレポート調査レポートこれ以外にも細かいものはありますが、主にこの10つに当てはまるはずです。自社の企業ブログで何を書けばいいのか困っている際には、まずはこの中で書けそうなものからスタートするのがいいでしょう。