みなさんは、Google品質評価ガイドラインでよく出てくる「E-A-T」をご存じでしょうか?このE-A-Tとは、Googleの評価基準においても重要視されている要素であり、サイトやブログの検索順位に大きな影響を与えると考えられます。しかし、具体的に測定することは困難であり、Googleの評価方法も公表されてはいません。そこで今回は、Googleの評価基準に沿って、SEOに最大限効果を発揮する「E-A-T」について解説します。E-A-Tとは?E-A-Tとは、「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の3つの頭文字を取った造語です。Googleの品質評価ガイドラインでも、このE-A-Tという言葉が頻繁に出てきており、いかにGoogleが重要視している指標かがわかります。E-A-Tを理解するためには、まず、E-A-Tにおけるそれぞれの頭文字の意味を正しく知る必要があります。専門性(Expertise)権威性(Authoritativeness)信頼性(Trustworthiness)それぞれについて以下で解説します。専門性(Expertise)とはまずE-A-TのEに該当する「専門性(Expertise)」は、専門的な知識でコンテンツが作られているかを示す指標です。検索品質評価ガイドラインには以下のように記述されています。The expertise of the creator of the MC.引用:検索品質評価ガイドラインMCとは、メインコンテンツでそのページの中心になるものの略称です。記事であれば記事本文などが該当します。この専門性(Expertise)とは、誰が書いているかがわかり、その人が専門的な知識を持っているほど評価は高くなります。つまり、執筆者情報を追加したり、その執筆者のプロフィールページに経歴をしっかりと掲載するといいでしょう。関連記事:顧客目線のブログとSEO対策で、7.7倍のリードを獲得できるまで伸びた医療ブログの改善事例権威性(Authoritativeness)とはE-A-TのAに当たるのが「権威性(Authoritativeness)」です。検索品質評価ガイドラインには以下のように記述されています。The authoritativeness of the creator of the MC, the MC itself, and the website.引用:検索品質評価ガイドライン専門性とは変わり、メインコンテンツの作成者だけでなく、メインコンテンツ自体やWebサイト全体で権威性を示す必要があります。専門性はページ内で対策ができますが、逆に権威性は業界内の有名なサイトなどから被リンクをもらっていたり、SNSやWebサイト上などで言及されていることが重要だと考えられます。信頼性(Trustworthiness)とはE-A-T最後のTは、信頼性(Trustworthiness)です。検索品質評価ガイドラインには以下のように記述されています。The trustworthiness of the creator of the MC, the MC itself, and the website.引用:検索品質評価ガイドライン信頼性は権威性同様に、メインコンテンツの作成者やメインコンテンツ自体、Webサイト全体にかかっています。「信頼できる」ことをどう測っているかは明記されていませんが、サイト内の情報がどんな情報をもとに作成されているのか、サイトの安全性はどうか、プライバシーポリシーなどがあるか、などをもとに評価していると考えられます。E-A-Tを高める方法専門性はコンテンツの作成者を重視して考えられ、権威性や信頼性はコンテンツの作成者だけではなく、ページ全体、サイト全体で対策する必要がありました。つまりE-A-Tを高めるためには、コンテンツ作成者の専門性、権威性、信頼性を高め、発信する情報の権威性、信頼性を高めることが大切と言い換えることができます。ここでは、上記を満たすための具体的な方法について紹介します。ただし、前提としてE-A-Tを決定づけるアルゴリズムは公表されておらず、検索順位を決定する一つの概念という認識を持っておきましょう。※ここで紹介する対策を行うことで確実にE-A-Tが高まるということではありませんが、ユーザー目線、検索エンジン目線で専門性、権威性、信頼性を高めていくという観点から効果的と考えられる対策をご紹介していきます。コンテンツ内に執筆者情報/監修者情報を入れる執筆者のプロフィールページを用意し充実させる発信するカテゴリやジャンルを明確にする二次情報ではなく体験談などの一次情報を元にコンテンツを作成する権威性のあるサイトから被リンクを獲得するメディアの運営者や運営団体などを公開するGoogleビジネスプロフィールを登録する記事の公開日・更新日を設定するサイトをSSL化させる引用・参照は一次情報や信頼のできる公的サイトや論文からコンテンツ内に執筆者情報/監修者情報を入れる執筆者情報/監修者情報を入れるとは、その記事は誰によって書かれているのか、誰によって監修されているかという情報を記事内に明記することです。具体的には以下のよう記事下部などに誰が書いているのかを明記することでコンテンツの作成者をユーザー、検索エンジンに対して透明性高く伝えることができます。執筆者のプロフィールページを用意し充実させる執筆者のプロフィールページとは、執筆者情報などとは別でその執筆者の情報をより詳しく詳細にまとめたページのことです。具体的には以下のような情報を追加することでより検索エンジンに対して透明性高く執筆者の情報を伝えることができます。経歴や経験などSNSページ(TwitterやLinkedInなど)発信するカテゴリやジャンルを明確にする発信するカテゴリやジャンルを明確にするとは、特化したサイトにするということを表します。具体的には電化製品を販売する業者が運営するオウンドメディアの場合、電化製品全般についての記事を更新するよりも「ノートパソコン」や「イヤホン/ヘッドフォン」などに特化したメディア運営を行う方がよりいいでしょう。二次情報ではなく体験談などの一次情報を元にコンテンツを作成するネット上で検索すれば出てくる二次情報を集めたサイトよりも「自分で使用したレビュー」などの一次情報でコンテンツを構成することで専門性を高めることができます。専門性を高めることは、必ずしも資格や経歴のある者が執筆・監修することとは限らず実際の生の声としての消費者目線でのレビューなども近年では非常に重視されています。また、実際に複数の商品を使ってみた結果をランキング形式で紹介する場合はそのランキングのロジックやどのような流れで構成されているのか、どんな情報ソースをもとにしているのかをコンテンツ内に明記しておくのがいいでしょう。実際に「ワイヤレスマウス おすすめ」で1位に表示されている(2022/9/25 現在)my bestの記事ではどのように検証を行いランキングを構成しているのかが明確に記されています。権威性のあるサイトから被リンクを獲得する権威性のあるサイトから被リンクを獲得することでドメインパワー(ドメイン自体の強さ)が向上し発信する情報の信頼性も高いと評価されやすくなります。そのため、被リンク獲得はE-A-Tにおいても非常に重要です。具体的には、以下のような施策を行い被リンクの獲得を行いましょう。ただし、被リンクはただ多くのリンクを集めればいいわけではなく、被リンク元のドメインの評価なども気にする必要があり無闇矢鱈に多くのサイトから被リンクを集めないようにしましょう。良質なコンテンツを作成し上位表示させるプレスリリースを打つ寄稿するセミナーなどのイベントを行うメディアの運営者や運営団体などを公開するメディアを運営している場合、その運営者や運営組織や企業などは正確にaboutページなどで公開をしましょう。運営者情報のわからないサイトがアップするコンテンツと比べて、運営者がはっきりしていて、明確な方針や目的からコンテンツがアップされているのでは情報の信頼性に天と地ほどの差があります。読み手のユーザーが安心して読めるのは当然ながら後者です。そのため、会社ドメインと別ドメインでメディア運営をしている際は必ずメディアのaboutページなどに会社名などの運営者情報を公開しましょう。Googleビジネスプロフィールを登録するGoogleビジネスプロフィール(旧・Googleマイビジネス)に登録することで、会社の住所や社名、電話番号、営業時間、口コミなどを公開できます。メディア運営をしている会社がどこにあるのか、いつ営業しているのか、などを公開することによって情報の信頼性を高めることができます。記事の公開日・更新日を設定するコンテンツがいつ公開されて、いつ更新されたのか、という公開日・更新日を設定することでもE-A-Tを高める対策につながる可能性があります。検索エンジン、ユーザーともに常に最新の情報を求めているためその情報が2000年に公開された情報なのか2022年に公開されたものなのかで大きく信頼性は変わってきます。普遍的な情報であれば更新する必要はありませんが、情報の鮮度が大きく影響する情報(イベント情報や法律に関連する情報など)では必ず設定し、その情報がいつのものか分かりやすく表記しましょう。サイトをSSL化させるサイトのSSL化とは、ユーザーとサイト間で交わされる情報の伝達を暗号化することです。SSL化されたサイトは「https://~」で表記されます。サイトをSSL化することで、ユーザーが安心してサイト利用を行うことができ、信頼性が高められると考えられます。SSL化されていないサイトやページ(http://~ で表記されるURL)では情報のやり取りが暗号化されていないため、安全ではないサイトやページと引用・参照は一次情報や信頼のできる公的サイトや論文から引用や参照をする場合は、必ず一次情報を引用・参照しましょう。具体的には、政府系サイト(.go.jp)や論文(.pdf)などを引用・参照するのがおすすめです。そのほか、ランキングやアンケートなどを引用・参照する場合はそのランキングやアンケート結果となったロジックなどが明確なものを引用・参照するといいでしょう。まとめ今回は、E-A-Tの概要やSEOで重要視されるGoogleの評価基準について取り上げました。具体的には、以下のような対策をすることでE-A-Tは高められる可能性があります。コンテンツ内に執筆者情報/監修者情報を入れる執筆者のプロフィールページを用意し充実させる発信するカテゴリやジャンルを明確にする二次情報ではなく体験談などの一次情報を元にコンテンツを作成する権威性のあるサイトから被リンクを獲得するメディアの運営者や運営団体などを公開するGoogleビジネスプロフィールを登録する記事の公開日・更新日を設定するサイトをSSL化させる引用・参照は一次情報や信頼のできる公的サイトや論文からE-A-Tの深い理解は、Googleが考える良質なコンテンツを明らかにし、SEOでも有利に評価を上げる一助となります。そのためには、E-A-Tを高める具体的な対策を施して、専門性や権威性、信頼性を上げることを目指しましょう。関連記事:顧客目線のブログとSEO対策で、7.7倍のリードを獲得できるまで伸びた医療ブログの改善事例