皆さんは狙ったターゲットへ広告を配信するため、除外キーワードを設定していますか?除外キーワードを登録することは、より予算効率のよい広告運用をする上で必要不可欠な要素です。この記事では、キーワードを除外登録する際の基礎知識から、選別方法、Google 広告・Yahoo!広告における設定方法を詳しく紹介していきます。除外キーワードとは除外キーワードは、指定した語句を含む検索に対して広告が配信されないようにしたいときに使用します。この除外キーワードとして登録した語句を検索したユーザーには、広告が表示されなくなります。Yahoo!広告も同様に対象外キーワードというものが存在します。特定の検索語句を広告の配信対象から除外することで、ターゲットを絞り込むことが可能です。それにより、広告主の商品やサービスに関心のあるユーザーに対して広告が表示されるようになり、広告の費用対効果を向上させます。除外キーワードの登録は必要不可欠除外キーワードを登録することで、意図しない検索語句への広告配信を制限できます。結果、広告主の商品やサービスに関連のないユーザーからのクリックを防ぐことができ、無駄な広告予算を使う恐れを低減できます。また競合名を除外キーワードとして登録することで、未然に誤クリックを防げます。競合名で検索されたユーザーに広告が配信されてしまうと、そのユーザーが広告主の広告と勘違いしてクリックしてしまう恐れがあるため、除外キーワードとして登録しておくことをオススメします。さらに競合名で検索しているユーザーが他社の広告を見たとき、混乱を招くリスクもあります。ただし競合名をキーワード登録してはいけないというルールはないので、必ずしも競合名を除外登録しなければいけないことはありません。誤クリックの可能性、今後のトラブルも加味して除外するキーワードは選定していきましょう。キーワードの選定に関する記事は以下のリンクから。関連記事:【キーワード選びでお困りの方へ】リスティング広告で欠かせない、キーワード選びで大切なこと検索語句から除外キーワードを選定する除外キーワードを登録する際は、検索語句を確認するのが効果的です。まずはどのような検索語句に対して広告が表示されているかを確認しましょう。除外する際の判断基準は以下の2つです。CVに至っていない、かつ予算を浪費している検索語句広告主のサービスに、明らかに関連性が低い検索語句CVに至っていない、かつ予算を浪費している検索語句CVに至っていないからと言って、すぐに除外してしまうと機会損失を生む可能性があります。広告主のサービスと関連性が高い検索語句に関しては、目標で定めたCPAを越えるまでは安易に除外してはいけません。目標CPAを一つの目安として判断することをオススメします。広告主のサービスと、明らかに関連性が低い検索語句目標CPAに到達できていたとしても、除外登録する場合があります。それは広告主のサービスに、明らかに関連性が低い検索語句です。こういった検索語句に対して広告が表示されていても、お問い合わせに全く繋がらず、CPAを高騰させるだけです。ユーザーのニーズに合っていない検索語句を見つけた場合は、速やかに除外登録することをオススメします。除外キーワードのマッチタイプ続いては除外キーワードのマッチタイプについてです。マッチタイプの種類によって、同じキーワードを除外しても、除外の影響範囲は大きく異なります。除外キーワードのマッチタイプは、以下の3種類があります。完全一致フレーズ一致部分一致完全一致完全一致は、登録した除外キーワードとユーザーの検索語句が完全に一致した場合に広告が表示されなくなります。完全一致の除外キーワードでよく間違われるのは、完全一致で"あるキーワード"のみを除外した場合、そのキーワードしか除外の対象にならないことです。たとえば、「自動車」を完全一致で除外キーワード登録します。この場合に広告が表示されなくなるのは、ユーザーが「自動車」と検索した時だけです。「自動車 中古」と検索されたユーザーには広告が表示するので注意が必要です。また、完全一致で除外キーワード「ランニング シューズ」を登録した場合、広告の表示対象は以下の画像のようになるとGoogle 広告 ヘルプで紹介されています。参照:除外キーワードについて - Google 広告 ヘルプフレーズ一致フレーズ一致は、登録したキーワードが同じ語順で検索に使用された場合に、広告が表示されなくなります。フレーズ一致の除外キーワードで注意するポイントは、ユーザーが検索する際に登録したキーワードが同じ語順で使用されていれば、別の語句が含まれている場合でも、広告は表示されない点です。しかし検索に使用されたのが、登録したキーワードと語順が違っていたり、登録したキーワードのうちどちらか一方だけしか含まれていなかった場合、広告は表示されます。フレーズ一致で除外キーワード「ランニング シューズ」を登録した場合、広告の表示対象は以下の画像のようになるとGoogle 広告 ヘルプで紹介されています。参照:除外キーワードについて - Google 広告 ヘルプ部分一致部分一致の除外キーワードを設定すると、そのキーワードに含まれるすべての語句が検索に使用された場合に、広告が表示されなくなります。この際キーワードの語順は問われません。部分一致の除外キーワードで注意するポイントは、登録したキーワードが2語以上の場合です。もし検索で使用されたのが登録したキーワードの内どちらか一方だけの時、広告は表示されてしまいます。部分一致で除外キーワード「ランニング シューズ」を登録した場合、広告の表示対象は以下の画像のようになるとGoogle 広告 ヘルプで紹介されています。参照:除外キーワードについて - Google 広告 ヘルプ除外キーワードを登録するときの注意点除外キーワードを登録するときに注意しなければいけない点は、「類似語句には拡張しない」ということです。入稿する場合と除外する場合では、マッチタイプの性質が違うのです。そのため部分一致でキーワードを除外登録したとき、「語句が拡張されて広告が全然表示されなくなる」というのは誤りです。除外キーワードは「類似語句には拡張しない」ということを覚えておきましょう。また、Googleにおいて17語以上の語句で検索された場合、17番目の語句以降は除外キーワードが適用されないことがあります。Yahoo!では11語以上で対象外キーワードが適用されない場合があるので注意が必要です。Google 広告 ヘルプでは、除外キーワード留意点について以下のように記載されています。・除外キーワードは慎重に選択してください。除外キーワードの数が多すぎると、広告の表示対象となるユーザー数が減る可能性があります・除外キーワードは類似パターンとは一致しないため、除外キーワードに類似する・関連語句を含む検索やページも、広告の表示対象となる可能性があります。除外キーワードの絞り込み部分一致マッチタイプはありません。・17 語以上から成るフレーズを検索しているユーザーが、17 番目以降の語に除外キーワードと同じ語句を使用した場合も、広告が表示される可能性があります。たとえば、「割引」を除外キーワードに設定したとすると、ユーザーが「LA ロサンゼルス CA ホテル 宿 ベッド 朝食 レンタル 上品 快適 清潔 部屋 ビーチ 近い 徒歩 リゾート 割引」で検索した場合、除外キーワードは 17 番目の単語なので広告が表示される可能性があります。反対に、ユーザーが「LA ロサンゼルス ホテル 宿 ベッド 朝食 レンタル 上品 快適 清潔 部屋 ビーチ 近い 徒歩 リゾート 割引」で検索した場合、除外キーワードは 16 番目の単語なので広告は表示されません。参照:除外キーワードについて - Google 広告 ヘルプ除外キーワードの登録方法次に除外キーワードを登録する方法を、Google 広告とYahoo!広告に分けてご紹介します。Google 広告での登録方法まずGoogle 広告の管理画面にアクセスします。そのあと「キーワード」→「検索キーワード」→「+」の順でクリックします。除外登録したいキーワードの追加先を選択します。キャンペーン単位で除外登録するのか、広告グループ単位で除外登録するのか選べます。キーワードの除外登録画面で、除外したいキーワードを入力します。このときフレーズ一致、完全一致で登録したい場合は、それぞれの記法に合わせて入力しましょう。フレーズ一致の場合はキーワードの両側を””で囲い、完全一致の場合は[]で囲います。部分一致は特に記法はありません。複数のキーワードを登録する場合は改行しましょう。最後に「保存」をクリックしたら登録が完了します。Yahoo!広告での登録方法まずYahoo!広告の管理画面にアクセスします。そのあと「ツール」→「対象外キーワードツール」の順でクリックします。次に「対象外キーワードを追加」をクリックします。除外するキーワードの対象キャンペーンと広告グループを選択します。このとき、キャンペーンのみを選択することも可能です。そのあと対象外キーワードを入力します。マッチタイプは「マッチタイプの設定」から選択できます。最後に「追加」をクリックしたら登録完了です。検索語句からキーワードを除外する方法検索語句を確認し、意図しない検索語句へ広告が表示されていた場合に、その検索語句を除外キーワードとして登録する方法をGoogle 広告、Yahoo!広告に分けてご紹介します。Google 広告での登録方法Google広告の管理画面にアクセスします。その後、「キーワード」→「検索語句」の順にクリックします。検索語句が表示されたら、除外登録するキーワードを選択し、「除外キーワードととして追加」をクリックします。次に除外先を指定します。そのあと除外登録したいキーワードのマッチタイプを決めて、最後に「保存」をクリックしたら登録が完了します。Yahoo!広告での登録方法まずYahoo!広告の管理画面にアクセスします。その後「キーワード」→「検索クエリーを表示」の順でクリックした後、「選択したキーワード」「表示されている全てのキーワード」のどちらかを選択してキーワードを除外します。除外キーワードリストでキャンペーンごと管理除外キーワードリストを使用することで、除外キーワードの管理をキャンペーン単位で行うことができます。除外キーワードリストは、Google 広告とYahoo!広告それぞれ作成可能です。除外キーワードリストの作成方法ここからは除外キーワードリストを作成する方法を、Google 広告とYahoo!広告に分けてご紹介します。Google 広告での作成方法まずGoogle広告の管理画面にアクセスします。その後「ツールと設定」→「除外キーワードリスト」の順でクリックします。次に「+」をクリックします。まずはタイトルを決めます。そのあとキーワードの除外登録画面で、除外したいキーワードを入力します。このときフレーズ一致、完全一致で登録したい場合は、それぞれの記法に合わせて入力しましょう。フレーズ一致の場合はキーワードの両側を””で囲い、完全一致の場合は[]で囲います。部分一致は特に記法はありません。複数のキーワードを登録する場合は改行しましょう。最後に「保存」をクリックしたら登録が完了します。まだ今作成した除外キーワードリストにはどのキャンペーンも適用されていません。キャンペーンを適用させるときは、もう一度「ツールと設定」→「除外キーワードリスト」の順でクリックし、先ほど作成した除外キーワードリストを選択します。次に「キャンペーンに適用」をクリックします。適用させたいキャンペーンを選択し、「完了」をクリックすれば終了です。これで除外キーワードリストにキャンペーンが適用されました。Yahoo!広告での作成方法まずYahoo!広告の管理画面にアクセスします。その後「ツール」→「対象外キーワードリスト管理」の順でクリックします。あとはGoogle広告と同様にリスト名→対象外キーワード→対象キャンペーンを追加すれば作成完了です。まとめ決められた広告予算内で、効率よく運用するためにも除外キーワードは必要不可欠。だからといって、闇雲に除外していては機会損失を生んでしまいます。適切に除外するためにも、しっかり目標値を決めて判断基準を明確にしなければなりません。“広告運用に近道はない”ということを肝に銘じて運用していきましょう。関連記事:顧客の関心が高いブログを使って、新規の獲得顧客を増やしたWeb広告の改善事例(リノベーション事業関連)