Googleアナリティクスで「フォームの入力や送信の数を計測したい」と思っても、設定の仕方が分からなかったり、確認の画面が分からない方もいるのではないでしょうか?Googleアナリティクスには「拡張計測機能」というシステムがあり、簡単な設定でフォームの入力と送信の計測ができます。本記事ではフォーム入力とフォーム送信の計測がしたい人に向けて、Googleアナリティクスの「フォームの操作」について解説をします。Googleアナリティクスの「フォームの操作」とはGA4にアップデートされてから、拡張計測機能というシステムが導入されるようになりました。これはGoogleアナリティクスのデフォルトで計測されるイベントに加えて、任意で特定の計測が簡単にできるシステムです。本記事ではその中の「フォームの操作」について解説をしていきます。「フォームの操作」で計測できるイベントGoogleアナリティクスの拡張計測機能で計測できる「フォームの操作」は、以下の2つのイベントです。本項では2つのイベントについてそれぞれ紹介をしていきます。form_startform_submit1. form_startform_start(フォームスタート)はWebサイト内の入力フォームにて、ユーザーが操作を行った場合にイベントとして計測されます。計測のタイミングは入力フォームの要素(入力項目)に操作が行われた瞬間(最初)に計測されます。2. form_submitform_submit(フォームサブミット)はWebサイト内の入力フォームを送信した場合にイベントとして計測されます。計測のタイミングはフォームの送信が完了したタイミングです。フォームの操作の確認で分かる2つの事以下ではform_startとform_submitのイベントを確認することによって、わかる2つの事を紹介します。訪問数とform_startの数の差(フォーム到達率)を考える事でユーザーの求めている商品・情報を提供できているのかの予想が出来る「フォームの操作」を計測することで分かる事の1つ目として、訪問数とform_startの数の差(フォーム到達率)を考える事でユーザーの求めている商品・情報を提供できているのかの予想が出来るようになります。たとえば100人がWebサイトを訪れた場合、そのうちform_startのイベントを計測できたのが10人だと仮定します。事前に目標のフォーム到達率を20%に設定をしていましたが、上記のフォーム到達率は10%の結果に終わりました。さてここから何がわかるでしょうか?目標の到達率に至らなかった理由は、Webサイトに訪れたユーザーの求めている商品・情報が足りていなかったり、購買意欲が完全に高まっていなかったり、たまたまタイミングが悪かったりとさまざまな可能性が考えられますよね。このように、訪問者数とform_startの差を考えることで、Webサイトがユーザーの要望に応えているかどうかの予測が可能です。form_startとform_submitの数の差から、フォーム内の離脱数が分かる本項の内容をを理解するために、再びform_startとform_submitの違いを確認しましょう。form_startはフォーム入力を始めたユーザーの数を指し、form_submitはフォーム送信が完了したユーザーの数を示します。しかし実際にはユーザーが「フォームの入力を行い、フォームの送信は完了しない」という中間の行動があります。たとえば、お問い合わせをする入力フォームの項目が多すぎたり、答えたくない内容があったりする場合、ユーザーは途中で入力を中断することがありますよね。このようなユーザーの行動が発生すると、form_startとform_submitの数に差が生まれます。想定以上に差がある場合、入力フォームの項目が多すぎたり、回答しにくい項目がある可能性があるため、フォームの改善につなげることができます。フォームの操作の設定・確認方法以下ではGoogleアナリティクスの拡張計測機能「フォームの操作」の設定方法と確認の方法を紹介します。まず初めにGoogleアナリティクスを開き、ホーム左カラムから「管理」のタブをクリックします。クリック後の管理者画面から「データストリーム」を選択します。データストリームを選択した後に拡張計測を設定したいデータストリームを選択します。データストリームを選択した後に「イベント」の欄(下図赤枠)の中にある「歯車マーク」をクリックします。歯車マークをクリックした後に「拡張計測機能」の一覧が表示されます。「フォームの操作」が青色になるようにクリックで切り替えたら完了です。切替後にフォームの入力・送信のイベントが発生したら、イベントの一覧に計測されるようになります。まとめ今回はGoogleアナリティクスの拡張計測機能「フォームの操作」について解説をしました。本来であればWebサイト内のイベントを計測する為には難しい設定が必要になるのですが、拡張計測機能を使用することで簡単にフォームの入力と送信の計測が出来るようになります。また拡張計測イベントのform_startとform_submitのデータを確認することで、フォームページの状況や入力フォームの離脱数がより詳しく分かるようになります。本記事を参考に、フォームの問題点を発見して、Webサイトの改善やフォームの最適化をしていただけると嬉しいです。関連記事:顧客の関心が高いブログを使って、新規の獲得顧客を増やしたWeb広告の改善事例(リノベーション事業関連)