「Instagramは競合が多いから諦めたほうがいい?」「Instagramがなかなか伸びないときはどうしたらいい?」など、Instagramに力を入れた方が良いのはわかっているけど、思うような成果が伸びず諦めてしまう工務店やハウスメーカーも少なくないと思います。たしかに、Instagramアカウントを持っている工務店・ハウスメーカーは多く存在し、いくら投稿をしても工夫をしなければ集客へと繋がりません。しかし、コツを掴んで多くの人へリーチできるようになれば強力な集客チャネルとなります。そこで今回は、工務店・ハウスメーカーがInstagramをやるメリットを改めて整理し、うまくいっているアカウントを参考にしながら抑えるべきポイントについて解説します。工務店・ハウスメーカーがInstagramを投稿するメリット工務店・ハウスメーカーがInstagramを活用する1番のメリットはやはり”集客につながる”という点です。そもそもマーケティング施策の一環としてInstagramを始める企業は、集客を目的とすることがほとんどでしょう。住宅は購入に至るまでの検討期間が長いため、Instagramを見ただけで即座に購入とはなりにくいです。しかしイベントへの来場を促したり、自社のWebサイトへの訪問につなげるなど、顧客の検討を前を進める施策としては非常に有効です。イベント来場のきっかけを作れるInstagramは、オープンハウスや展示会などのイベント来場につなげることができます。Webサイトのお知らせページなどで告知をしても、定期的にWebサイトへ訪れる人がいなければ気付かれることはありません。Instagramであれば、Instagramを毎日見ているユーザーも多いため、投稿の仕方さえ間違わなければ、住宅購入を検討しているユーザーに届けることができます。Webサイトを訪問するきっかけを作れるユーザーの、Webサイトへの訪問につなげることが可能です。Webサイトの訪問者を増やす場合、Web広告やブログなどがありますが、InstagramもWebサイトへの訪問につなげることができます。あくまで一例ではありますが、弊社が支援しているクライアントでは、Webサイトの訪問者のうち約4割がInstagram経由です。ブログの場合「検索順位が低いと全く見られない」ということが起こり得ますが、Instagramはある程度のリーチ数が確保しやすいので、Instagram経由でのWebサイト訪問者を獲得することができます。自社のこだわりをアピールしやすいInstagramは、自社の商品を自由にアピールできるSNSです。テキストではなかなか伝わりづらい製作過程でこだわっている部分や、商品の優れた部分をふんだんに伝えることができます。「自然素材にこだわっています」とテキストで伝えるよりも、無垢材の美しい木目やオシャレな漆喰や珪藻土を画像で見たほうが良さが伝わりますよね。ユーザーのニーズを探すためのツールになるInstagramは、ユーザーとのコミュニケーションが生まれることも大きなメリットです。投稿した画像には”いいね”やコメントがつき、そのデータからはさまざまなユーザーのニーズを読み取ることができます。たとえばキッチンを撮影した写真には多くのいいねが付くが、キッチンがない居室や和室の写真にはいいねが付かない。などエンゲージメントに差が出てきます。こうした差を敏感に捉えることでユーザーの好みを知る手がかりとなります。Instagramを上手く活用している工務店・ハウスメーカーここからは、工務店・ハウスメーカーのInstagramの中でも弊社が「上手な運用をされていて素晴らしいなあ」とよく参考にさせてもらっているアカウントの一部をご紹介します。企業によっては全く違う方針や投稿内容が必要になってくるため参考にならないこともあるかもしれませんが、私が日頃見ている中で特に素晴らしいと思ったアカウントを独断と偏見で選定させていただきました。ネイエ(株式会社洞口)画像引用元:ネイエ - Instagramネイエは、株式会社洞口が行っている住宅事業です。デザイン性が高く自然素材を重視したおしゃれな注文住宅を手掛けています。ネイエはInstagramにも力を入れており、フォロワーは18万人(2023年6月13日時点)おり、投稿のエンゲージメントも非常に高いです。参考にしたい点ネイエの投稿画像の特徴して「光」と「自然素材」をうまく使っている印象です。画像毎に窓から差し込む日光が写っており、ナチュラルカラーの木材を使った床や家具が際立って見えます。こうした設計のこだわり、憧れを感じる世界観に統一して投稿している点は参考にしたいですね。エコワークス(エコーワークス株式会社)画像引用元:エコワークス- Instagramエコワークス株式会社は、九州を中心に「自然素材でつくる、自然エネルギーで快適に暮らす」というコンセプトで住宅を提供しているハウスメーカーです。エコワークスのInstagramは、フォロワーは17.3万人(2023年6月13日時点)で、投稿数が3,598件と非常に更新頻度が高いアカウントです。参考にしたい点エコワークスのInstagramから参考にしたい点としては、なんといっても「高画質なリール動画」です。ほとんどのリール動画が10万再生以上されており中には100万再生を超える動画もあります。玄関から順に1カットで撮影し、実際に内見しているような目線で動画を見ることができます。コラボハウス(株式会社コラボハウス)画像引用元:コラボハウス- Instagramコラボハウスは愛媛県にあり、四国を中心とした一級建築事務所兼工務店です。「設計士と直接話す家づくり」をコンセプトにしており、営業ではなく建築士と一緒に家づくりを勧めます。コラボハウスのInstagramは、フォロワーは8.4万人(2023年6月13日時点)で、画像と動画両方を交互に投稿しており見ごたえのあるアカウントです。参考にしたい点コラボハウスのInstagramから参考にしたいのは、投稿内容に「人」が登場するという点です。「設計士と直接話す家づくり」というコンセプトを掲げているだけあって、しっかり「人」へフォーカスしています。リール動画にはさわやかなスタッフの方が登場し、会社のコンセプトと投稿内容に一貫性があるため、集客に貢献していそうですね。工務店・ハウスメーカーがInstagramで抑えるべきポイントここからは工務店・ハウスメーカーがInstagramを伸ばすために、抑えるべきポイントを解説します。工務店・ハウスメーカーに限った内容ではないですが最低限抑えられるように意識しましょう。世界観を揃えた投稿を目指すここでいう「世界観を揃えた投稿」とは、写真の雰囲気、投稿内容、メッセージ性など、発信する内容に一貫性をもたせるという意味です。たとえば、高級感のあるシックな雰囲気な投稿もあれば、バーゲンセールセール開催!と、派手なチラシのような発信もする。投稿を見る側からすれば「高級な会社?」「お手頃価格の会社?」など、その会社の特徴が分からなくなります。Instagramはその会社が持つ、雰囲気や世界観に魅力を感じてフォローへとつながることもありますので、世界観の統一は非常に大切です。伸びてる投稿を真似してみる伸びている投稿を真似してみることもオススメです。独自の色を出したくなりますが、まずはフォロワーが増えるまでは伸びている投稿を真似してみましょう。100%同じはダメですが、参考にし、会社独自のアレンジを加えてみましょう。住宅は一点もののことが多いので撮影の仕方や企画が同じでも自然と差別化はできます。反応がいい投稿を繰り返しながら、アレンジしていく最初は色んな企画を試してみましょう。企画とは「ルームツアー動画」や「外観をオシャレにする方法解説」「おしゃれな室内の画像投稿」などさまざまな種類の投稿です。Instagramは「これを投稿すれば伸びる」といったような正解はありません。様々な投稿をしていく中で反応が良い投稿を再現し、アレンジしていくことで、徐々に良い反応が増えていきます。押し売りの強い投稿をしすぎない押し売りの強い投稿をしすぎないことも重要です。Instagramで企業のアカウントをフォローする理由は、おしゃれな家の画像を参考にしたい、いつかこういう家が建てたい、好きなハウスメーカーの家を見たいなどさまざまです。しかしあからさまな宣伝ばかりの投稿を続けると、押し売りされているような感覚になりユーザーは嫌悪感を抱きかねません。画像・動画は手抜きをしない投稿する画像・動画を撮影するのは手間がかかります。しかし、この手間を削減するために手を抜いた投稿をすると、印象が悪く見られマイナスに働きます。Instagramのユーザーは年々増加しており、力を入れる企業も増えています。昔と比べると、Instagram内に投稿される画像や動画のクオリティも上がっていますから、手を抜いた画像は逆に目立ってしまうのです。テキストでも自社の特徴をアピールするInstagramは画像や動画の投稿と合わせて2,200文字までのテキストを入力することができます。これは企業にとってはメリットが大きく、画像や動画で伝えきれなかった補足や、魅力的な文章を書くことで、投稿内容の差別化をすることができます。さいごに今回解説した「工務店・ハウスメーカーがInstagramで抑えるべきポイント」は、機能的な部分ではなく意識すべき点を中心に記載しました。Instagramのアルゴリズムや機能を理解することも大切ですが、どれだけ機能を覚えてもコンテンツそのものに魅力がなければ、フォロワーは疎か、集客につなげることは難しいです。今回ご紹介した3つのアカウントを参考に、Instagramの運用をしてみてくださいね。