Instagramを活用して集客に繋げている企業は多く存在します。一方で「すでに競合が多いから、うちは避けよう」「数年続けているが伸びないからヤメよう」とInstagramから徹底する企業も少なくありません。たしかに競合が多く、Instagram集客を成功させるのは一筋縄ではいきません。だからこそ、一度ポジションを確立してしまえば競合が追いつけなくなり、太い集客チャネルへと進化していくのだと私は思います。そして、Instagramを伸ばすために必要なことは「成功しているアカウントを真似する」ということが一番近道だと考えます。もちろん独自性や個性は重要ですが、発信するコンテンツにおいては、伸びるパターンとそうでないパターンがしっかり分かれます。そこで今回は、Instagramを上手く活用している企業アカウントをピックアップして、どのあたりを参考にすべきなのかという解説を交えて、記事にまとめてみたいと思います。企業がInstagramを活用するメリット企業がInstagramを活用する1番のメリットはやはり”集客につながる”という点です。そもそもマーケティング施策の一環としてInstagramを始める企業は、集客を目的とすることがほとんどでしょう。Instagramを通して商品を知ってもらうきっかけになったり、自社のWebサイトへの訪問につなげるなど、顧客の検討を前を進める施策として非常に有効な手段と言えます。Webサイトを訪問するきっかけを作れるInstagramを活用することで、ユーザーを自社のWebサイトへの訪問につなげることが可能です。Webサイトの訪問者を増やす場合、Web広告やブログなどがありますが、InstagramもWebサイトへの訪問につなげることができます。あくまで一例ではありますが、弊社が支援しているクライアントでは、Webサイトの訪問者のうち約4割がInstagram経由です。ブログの場合「検索順位が低いと全く見られない」ということが起こり得ますが、Instagramはある程度のリーチ数が確保しやすいので、Instagram経由でのWebサイト訪問者を獲得することができます。自社のこだわりをアピールしやすいInstagramは、自社の商品を自由にアピールできるSNSです。テキストではなかなか伝わりづらい製作過程でこだわっている部分や、商品の優れた部分をふんだんに伝えることができます。「自然素材にこだわっています」とテキストで伝えるよりも、無垢材の美しい木目やオシャレな漆喰や珪藻土を画像で見たほうが良さが伝わりますよね。ユーザーのニーズを探すためのツールになるInstagramは、ユーザーとのコミュニケーションが生まれることも大きなメリットです。投稿した画像には”いいね”やコメントがつき、そのデータからはさまざまなユーザーのニーズを読み取ることができます。たとえばキッチンを撮影した写真には多くのいいねが付くが、キッチンがない居室や和室の写真にはいいねが付かない。などエンゲージメントに差が出てきます。こうした差を敏感に捉えることでユーザーの好みを知る手がかりとなります。Instagramを上手く活用している企業ここからは、弊社の独断と偏見で「上手な運用をされていて素晴らしいなあ」とよく参考にさせてもらっているInstagramアカウントをご紹介します。企業によっては全く違う方針や投稿内容が必要になってくるため参考にならないこともあるかもしれませんが、私が日頃見ている中で特に素晴らしいと思ったアカウントを独断と偏見で選定させていただきました。ミツカン画像引用元:https://www.instagram.com/mizkan_official/reels/ミツカンは、味ぽんや穀物酢でおなじみの調味料メーカーです。ミツカンのInstagramは、フォロワーが24万人おり、簡単で健康なレシピを画像やショート動画で投稿しています。投稿に対するいいねやコメント数などのエンゲージメント率も非常に高いアカウントです。参考にしたい点酢を使った料理をショート動画や画像公開しており、投稿文にてレシピを紹介しています。ミツカンから学びたい点は、画像でリーチできる層、動画でしかリーチできない層、両方に対して高いクオリティの投稿をしている点です。画像だけに固執せず、両方の投稿をバランスよく投稿することで、さまざまなユーザーにリーチできています。ダイソー公式アカウントInstagramアカウント:https://www.instagram.com/daiso_officialダイソーは、誰もが知る100円ショップです。文房具や小物、雑貨などとても幅広い種類の商品を取り揃えています。Instagramアカウントのフォロワーは181.7万人(2023年9月時点)おり、桁違いのフォロワー数を獲得しています。参考にしたい点ダイソーの投稿から受ける印象は「こんなものも100円ショップで買えるの?」という驚きと発見。「こんな使い方ができるんだ!」という感動。など知って損は無い情報が投稿されています。フォロワーをどんな感情にしたいのか、フォロワーはどんな情報に有益性を感じるのか、ということを研究しているように感じます。YOLU(ヨル)Instagramアカウント:https://www.instagram.com/yolu_official/YOLU(ヨル)は、株式会社I-neが展開するナイトケアビューティブランドです。YOLUは発売からわずか7か月でブランド累計販売数280万突破という凄まじいスタートダッシュを切ったシャンプーです。YOLUは、Instagramのアカウントも持っており約2年ほどの運用でフォロワーを4.9万人(2023年9月1日時点)獲得しています。参考にしたい点YOLUの投稿から参考にしたい点としては「洗練された世界観」が挙げられるでしょう。画像や動画に余計なPRテキストは入っておらず、パッケージの美しさ、YOLU独自の色味を強調したものが多いです。また抽選キャンペーンを定期的に開催している点もフォロワー獲得に繋がっている要因ともいえそうです。icotto_officia(イコット)Instagramアカウント:https://www.instagram.com/icotto_official/?hl=jaicottoは、女性向け旅行メディア「icotto」のInstagramアカウントです。フォロワーは8.1万人(2023年9月1日時点)おり、画像での投稿が多めですが、すべての投稿が作り込まれておりいいね数も安定しています。参考にしたい点icottoから参考になる点は、まるで雑誌を読んでいるかのような印象を与える作り込まれた画像です。ネイエの投稿画像の特徴して「光」と「自然素材」をうまく使っている印象です。単にキレイな画像を載せるだけでなく、雑誌のキャッチコピーのようなテキストを書く画像に入れ込むことで、楽しく画像をスクロールできます。和気文具Instagramアカウント:https://www.instagram.com/wakibungu/和気文具は、創業1926年老舗文具店です。手帳・ダイアリーを中心としたおしゃれな文房具を販売しており、Instagramも上手に活用している企業です。フォロワーは18.4万人(2023年9月1日時点)おり、老舗を感じさせないおしゃれな投稿がされています。参考にしたい点ネイエの投稿画像の特徴して「光」と「自然素材」をうまく使っている印象です。画像毎に窓から差し込む日光が写っており、ナチュラルカラーの木材を使った床や家具が際立って見えます。こうした設計のこだわり、憧れを感じる世界観に統一して投稿している点は参考にしたいですね。まとめ今回、私の独断と偏見でInstagramアカウントをご紹介させていただきました。もちろん、フォロワー数やエンゲージメント数がすべてではなく、ブランドイメージのような数字に現れない点で参考にすべきアカウントも多く存在します。しかし、Instagramでの集客を成功するためには「数字をもとにした改善」も必要になります。ただ発信したい内容を自由に発信するのではなく、フォロワー増加やいいね数なども参考にしつつ、よりユーザーに求められる投稿を続けていきましょう。今回選ばせていただいたInstagramアカウントの投稿は少なくとも、ユーザー目線にたった投稿と言えます。ぜひ参考にしていいただきInstagramの運用をしてみてくださいね。