キーワードを登録するとき、どのマッチタイプを使えばいいか悩んだ経験はありませんか?マッチタイプにはそれぞれ特徴があり、有効な使い方が異なります。この記事では、各マッチタイプの特徴を整理し、キーワードの設定方法を解説致します。マッチタイプとはマッチタイプとは、登録したキーワードに対してどの範囲広告を表示するか決める設定です。マッチタイプには「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」の3種類があります。以下の画像はマッチタイプによる広告の出稿範囲を表した図です。部分一致でキーワード登録すると幅広い語句に拡張されるため、広告の出稿範囲は他のマッチタイプと比べて広くなります。反対に完全一致でキーワード登録すると、他のマッチタイプより拡張されにくいため、広告の出稿範囲は一番狭くなります。出稿範囲に違いがあるように、マッチタイプはそれぞれ特徴が異なります。違いを明確に抑えておくことで、どのような時にどのマッチタイプを使えばいいのか整理することができます。部分一致の特徴部分一致とは、登録したキーワードと、それに関連した語句や類義語に対して広告が表示される設定です。そのため、他のマッチタイプで登録したキーワードに比べて表示回数が増加する可能性が高いです。表示回数の増加に伴い、運用者が予測していなかった検索語句でクリックを獲得でき、コンバージョンに繋がるかもしれません。部分一致に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をお読み下さい。関連記事:【部分一致】完全攻略|基本的な仕様の理解や効果的な活用法を徹底解説 フレーズ一致の特徴フレーズ一致とは、登録したキーワードと、そのキーワードの意味を含む検索に対して広告が表示される設定です。フレーズ一致でキーワード登録を行うと、広告運用者が思いつかなかった検索語句や、登録したキーワードと関連性のある検索語句に広告が配信される事があります。フレーズ一致に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をお読み下さい。関連記事:マッチタイプ「フレーズ一致」とは?概要や設定方法から活用方法まで丸わかり 完全一致の特徴完全一致とは、登録したキーワードと、完全に一致する語句や、その類似パターンに対して広告が表示される設定です。そのため、意図しない検索や関連性の低いユーザーに広告が表示される可能性は格段と低くなります。完全一致に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をお読み下さい。関連記事:マッチタイプ「完全一致」|対象のユーザーを最も絞り込めるマッチタイプを有効活用し成果につなげるために必要なこと絞り込み部分一致の廃止についてこれまでマッチタイプは3種類と説明してきましたが、記事執筆時点の2021年5月26日は絞り込み部分一致というマッチタイプも存在します。これは2021年7月に廃止され、フレーズ一致に統合されます。Google広告ヘルプ内で詳しく説明されていますキーワードを簡素化し、目的の顧客層にリーチしやすくするため、2021 年 2 月よりフレーズ一致の動作に絞り込み部分一致(BMM)の動作が組み込まれます。これにより、フレーズ一致キーワードと絞り込み部分一致キーワードのマッチング動作には差がなくなり、指定したキーワードの意味を含む検索であれば広告の表示対象となります。新しいマッチング動作では、語句の順序も意味を踏まえて解釈されます。引用:フレーズ一致と絞り込み部分一致の変更について - Goolge 広告 ヘルプGoogle広告ヘルプで説明されているように、これまで存在した絞り込み部分一致の機能がフレーズ一致に統合されます。以前のフレーズ一致で語順が逆になることによって配信されなかった検索語句に対しても、変更後のフレーズ一致では広告が表示されるようになります。しかし、語順が逆になることで意味まで変わってしまう検索語句に対しては、広告は表示されません。キーワードを登録する方法それぞれのマッチタイプでキーワード登録する際の方法を、Google広告、Yahoo!広告に分けてご紹介します。Google広告での設定まずGoogle広告の管理画面にアクセスします。その後「キーワード」→「検索キーワード」→「+」の順でクリックします。キーワードを登録するキャンペーンを一つ選択します。その後、選択したキャ ンペーン内からキーワードを登録したい広告グループを選択します。キーワードの追加画面で、登録したいキーワードを入力します。このときフレーズ一致、完全一致で登録したい場合は、それぞれの記法に合わせて入力しましょう。フレーズ一致の場合はキーワードの両側を””で囲い、完全一致の場合は[]で囲います。部分一致は特に記法はありません。複数のキーワードを登録する場合は改行しましょう。最後に「保存」をクリックしたら登録が完了します。Yahoo!広告での設定まずYahoo!広告の管理画面へアクセスし、表示内容選択の「キーワード」→「+キーワード作成」の順でクリックします。キーワードを登録するキャンペーンを一つ選択します。その後、選択したキャンペーン内からキーワードを登録したい広告グループを選択します。広告グループまで選択したら、キーワード入力欄に登録したいキーワードを入力します。このとき、複数のキーワードを登録する場合は改行しましょう。次に「マッチタイプの設定」から登録したいキーワードのマッチタイプを選択します。最後に「保存」をクリックしたら登録が完了します。それぞれのマッチタイプの除外キーワードキーワードを追加する際と除外キーワードを追加する際で、マッチタイプの機能が変わってきます。除外キーワードについて、Google広告ヘルプ内で以下のように説明されています。検索キャンペーンでは、部分一致、完全一致、フレーズ一致の除外キーワードを使用できますが、除外キーワードのマッチタイプの機能は、通常のキーワードのマッチタイプとは異なります。主な違いは、類義語、単語の単数形や複数形、表記のゆれや誤字などの関連パターンも除外の対象に追加する必要があることです。引用:除外キーワードについて - Goolge 広告 ヘルプまとめマッチタイプにはそれぞれ違った特徴があり、有効な使い方も異なってきます。どのマッチタイプを使用すればいいか悩んだときは、一度それぞれのマッチタイプによる広告の出稿範囲を考えてみてください。限られた予算内で、どのマッチタイプを使えばコンバージョンに繋がるか分かってくるはずです。関連記事:月50万円の広告配信を有意義なものにするために。望んだ成果が出ない理由と、私たちが成果を出すために意識していること