SEOの重要な要素の一つにmeta description(メタディスクリプション)があります。meta descriptionは、ユーザーや検索エンジンにコンテンツ内容を理解してもらうために重要な役割を担っています。今回は、そんなmeta descriptionの概要やSEOとの関係性、設定時のポイント、設定方法などについて詳しく解説していきます。関連記事:顧客目線のブログとSEO対策で、7.7倍のリードを獲得できるまで伸びた医療ブログの改善meta descriptionとは?meta descriptionとは、Webサイトやページの内容を80〜100文字程度で要約した文章です。実際には、meta descriptionというタグはなく、検索エンジンに対して情報を伝えるためのmetaタグの中の一つの要素です。設定したmeta descriptionは、画像のように検索結果画面のタイトル下に表示されます。meta descriptionとSEOの関係性meta descriptionの良しあしは、検索順位を決定するアルゴリズムに含まれないため、どんなに魅力的な内容を記述してもWebサイトやページのランキングに直接的な影響はありません。ただし、Google 検索セントラルではmeta descriptionについて以下のような記述があることから、meta descriptionを適切に設定することで、検索結果上でのクリック率の改善が進み、間接的にSEOに効果があると考えられます。メタ ディスクリプションは、ユーザーが見るページには表示されないため放置されがちですが、質の高い説明は Google の検索結果に表示されることがあり、検索トラフィックの質と量の改善に大いに役立つ可能性があります。引用元:メタ ディスクリプションの記述方法 - Google 検索セントラルmeta descriptionを適切に設定するメリットここでは、meta descriptionを適切に設定するメリットについて2点解説します。検索エンジンにページ内容を適切に伝えることができるクリック率が向上する検索エンジンにページ内容を適切に伝えるmeta descriptionは、Googleが公式にサポートしているmetaタグであり、Webサイトやページの内容を直接検索エンジンに伝えることができます。検索エンジンはこのmeta descriptionを理解し、コンテンツの内容を把握します。検索エンジンがコンテンツを上位表示させる仕組みは以下の流れを辿るため、検索エンジンに内容を理解してもらうステップは非常に重要です。そのため、適切なmeta descriptionを設定する必要があります。クリック率を向上させるあなたは検索結果上のタイトル下部に表示される要約文(meta description)を読んで「どの記事をクリックするか」検討した事はないでしょうか。検索結果上では、ユーザーはタイトル、meta description、パンくずリスト、URLなどのスニペットを瞬時に確認し、クリックするか否かを決定します。そのため、meta descriptionの内容から、求めている情報との関連度が高いと分かれば、ユーザーのクリック率は向上します。たとえば、対策キーワードのボリュームが大きい記事では、クリック率が1%改善するだけで、流入数は大幅に増加します。このことからmeta descriptionは、定期的にチェックを行い、細かく修正をしていきましょう。どう修正したらいいかわからないという方は、後ほどmeta descriptionを書く際のポイントで解説します。meta descriptionの設定方法ここでは、meta descriptionの設定方法について3点解説します。HTMLに直接記述する場合WordPressを利用している場合STUDIOを利用している場合HTMLに直接記述する場合HTMLに直接記述する場合、HTMLソースの上部にあるheadタグの中に記載しましょう。<meta name=”description” content=”内容” />HTMLに直接記述する際は、詳しい方が対応しましょう。誤って記載してしまうと、レイアウトやプログラムに悪影響が及ぼす可能性があります。WordPressを利用している場合WordPressを導入している場合の設定方法は、プラグインを活用して設定するのが最も簡単でおすすめです。meta descriptionを設定できるプラグインは多数ありますが、その中でもYoast SEOが簡単でおすすめです。具体的には、Yoast SEOをインストールした後に初期設定を終えたら、各投稿ページの下部に以下のような記載箇所が出てくるため、「メタディスクリプション」という項目に記入していきます。このようにプラグインを活用すれば、headタグ内にmeta descriptionを直接記載する必要はありません。なおプラグインを活用した際は、meta descriptionが正確に記述・反映されているかソースコードでも確認しておきましょう。STUDIOを利用している場合STUDIOを利用している場合は、ブログ記事、固定ページそれぞれで別の設定方法で設定する必要があります。ブログ記事の場合、STUDIOのデザイン設定次第ですが、当社では右側に表示されます。また、固定ページでは、デザインエディタを開いた状態で以下のように操作すると追加が可能です。1.デザインエディタ上で画面右上の「ページ設定」をクリック2.ページ設定を選択した状態で説明文を記述する。(※サイト設定を選択すると全ページで共通したmeta descriptionが設定されてしまうため要注意です)meta description執筆時のポイント・注意点ここでは、meta description執筆時のポイント・注意点について以下の5点を解説していきます。コンテンツを端的に要約する独自性の高い内容にする文字数に注意する前半部分に対策したいキーワードを入れる各ページで固有のものを設定するコンテンツを端的に要約する検索ユーザーに対して「自分の求めている情報がこのコンテンツにはある」とわかるような内容を端的に記述することは、非常に重要なポイントです。また、その際にはユーザーにとって有益かつ関連性が高いと認識してもらうためにも網羅的に情報を記載しましょう。なお、Google 検索セントラルでは、以下のような記述があり、meta descriptionは必ずしも記述した内容が表示されるわけではないことがわかります。Google では、ページ上のコンテンツのみから取得できる情報よりもページの概要をユーザーに正確に説明できると判断した場合、ページの <meta name="description"> タグを使用して、検索結果のスニペットを生成することがあります。引用元:メタ ディスクリプションの記述方法 - Google 検索セントラルSEOを意識するあまり、キーワードの羅列になってしまったり、文構造が間違っているmeta descriptionは、ユーザーや検索エンジンが敬遠する原因になりかねないため注意しましょう。独自性の高い内容にする検索結果上では、1ページあたり最大10個の検索結果が表示されます。そのため、競合他社のページと差別化を図るために、独自性の高い内容を記述することも大切なポイントです。なぜなら、多くのユーザーは検索結果上のタイトルやmeta description、パンくずなどのスニペットを確認し、自分との関連性が高いと感じたコンテンツをクリックするためです。逆にいえば、検索したユーザーが自分との関連性が低いコンテンツと認識するとクリックされないため、間接的にSEOに悪い影響がある可能性があります。競合のコンテンツと同様もしくは酷似しているmeta descriptionの場合は、クリックされない可能性があるため注意しましょう。文字数に注意するmeta descriptionの文字数には、これといった決まった数はありません。しかし、PC,スマホで表示される文字数は大体80~100文字程度のため、重要な内容はなるべく前半に収め、多くとも100文字程度に収めるのが吉です。それ以上になってしまうと以下のようにPC,スマホ表示ともにそれぞれ「...」と省略されてしまうため注意しましょう。【スマホ画面での表示例】【PC画面での表示例】前半部分に対策したいキーワードを入れる検索流入を目的として記事を書いている場合、特定の対策キーワードを設定していると思います。もしそうであれば、なるべくmeta descriptionの前半部分に対策したいキーワードを入れることもポイントです。検索結果上ではユーザーの検索語句と一致したキーワードがmeta descriptionに入っている場合、以下のように太文字で目立つように表示されます。逆に対策キーワードをmeta descriptionの後ろの方に入れてしまうとユーザーの検索環境(デバイス等)によっては、省略されてしまうため、検索ユーザーが自分との関連性が低いと認識してしまう恐れがあります。そのため、対策キーワードはなるべく前半に入れるようにしましょう。各ページで固有のものを設定するGoogle 検索セントラルでも以下のように記載されている通り、meta descriptionは必ず各ページで独自のものを設定する必要があります。以下のことは避けましょう。サイトのすべてのページや多数のページにわたって 1 つのメタ ディスクリプション タグを使用する。引用元:メタ ディスクリプションの記述方法 - Google 検索セントラル稀にサイト全体で同じ内容のmeta descriptionが設定されていることありますが、検索エンジンにとっても、ユーザーにとってもコンテンツの内容が把握できないため、ページ独自のmeta descriptionを設定すべきです。meta descriptionについてのよくある疑問と回答ここでは、meta descriptionについてのよくある疑問と回答について以下の3点を解説していきます。SEOに直接的な効果はあるのか?何文字がいいのか?必ず検索結果に表示されるのか?自動でmeta descriptionを生成するのは良くないの?SEOに直接的な効果はあるのか?直接的な効果はありません。これについてはGoogleのマット・カッツが明言しており公式からも2009 年 9 月 21 日に以下のように発表がありました。表示するスニペットに description メタタグを使用する場合でも、Google のランキングでは description メタタグは使用されません。引用元:Google はウェブ ランキングにキーワード メタタグを使用しません - Google 検索セントラル直接的にはランキング要因ではないですが、検索結果上でのクリック率に影響するmeta descriptionは間接的にランキングに影響があると考えられるため、必ず設定をしましょう。何文字がいいのか?80~100文字程度がスマホ、PC共に省略されず表示される数字のため、100文字程度を推奨しています。ただし、検索結果上のスニペットは常にGoogleによりアップデートされているため、常に検索結果上で実際に表示される文字数をチェックしておくのがおすすめです。実際に設定をしたあとは、検索結果上で現物チェックを行いましょう。インデックスされている記事であれば検索演算子(site:コマンド)を使うとすぐに該当のページが見つかるため、利用するのがおすすめです。必ず検索結果に表示されるのか?必ず表示されるわけではありません。meta descriptionの表示に関しては、Google 公式から以下のように説明があり必ず表示されるわけではないことを把握しておきましょう。ページの簡単な説明を入力します。この説明は検索結果に表示されるスニペットに使用される場合もあります。引用元:Google がサポートしているメタタグ - Google 検索セントラル検索エンジンはユーザーの検索語句とコンテンツの内容から自動的に最適なmeta descriptionを生成もしくは表示します。表示されないから悪いということではないため注意しましょう。自動でmeta descriptionを生成して問題ないの?結論から言うと、問題はありません。実際に自動生成したmeta descriptionの方がクリック率が高いのであれば、その方がユーザーが見て魅力的と感じるmeta descriptionとなっている可能性が高いため自動生成でも問題ないと考えています。ただし、自動生成したmeta descriptionによってクリック率は改善されたが、ページの滞在時間が極端に短いという場合は、meta descriptionで惹きつけたユーザーのニーズを満たせないコンテンツになっていると考えられるため、SEO的にも評価は低く、そもそもの中身(内容)の見直しをする必要があります。各ページのmeta descriptionを手動で生成し、meta descriptionとページ内容のズレがないようにしましょう。meta descriptionとページ内容にズレが生じている場合はクリック率や滞在時間等の指標に影響が出るはずですので、それらをチェックしながら改善を加えるのがおすすめです。しかし、数千〜数万のページのmeta descriptionを個別で設定するよりも内容の見直しやタイトルの見直しを行う方がSEOの観点からは優先度が高いため、優先度との兼ね合いを見ながら「手動で個別に生成する」or「プラグインなどで自動生成する」は判断しましょう。まとめ今回はmeta descriptionについて、概要や重要性、メリットや注意点、設定時のポイントなどについて解説しました。重要な内容をまとめると以下のようになります。meta descriptionとは、Webサイトやページの内容を100文字程度で要約した文章meta descriptionはSEOに直接的な効果はないただし、クリック率の向上などからSEOに対して間接的な効果はある検索結果上で必ず表示されるわけではない必ず全てのページで固有のmeta descriptionを設定するmeta descriptionは直接的なSEO効果は見込めませんが、「ユーザー、検索エンジンに対してコンテンツ内容を適切に伝える」という非常に重要な役割を持っています。そのため、必ず設定を行い、クリック率などを参考にしながら常に改善をしていくのがおすすめです。関連記事:顧客目線のブログとSEO対策で、7.7倍のリードを獲得できるまで伸びた医療ブログの改善事例