完全一致は広告の出稿範囲が狭いが故に、なかなか広告が表示されずに悩んだ経験はありませんか?だからと言って完全一致のメリットを活かさないまま使わないのは勿体無いですよね。この記事では、そんな完全一致を扱うポイントを、概要や設定方法と合わせて解説します。完全一致とは完全一致とは3種類あるマッチタイプの一つで、登録したキーワードと、完全に一致する語句や、その類似パターンに対して広告が表示される設定です。ここでの類似パターンについて、Google広告ヘルプで以下のように説明されています。・誤字脱字・単数形や複数形・語形の変化(例: 英語の「floor」と「flooring」)・略語・アクセント付き記号の有無・意味が同じで語順が異なる語句(例: [靴 男性用] と [男性用 靴])・機能語の有無。機能語とは助詞(例: 「から」、「の」)や接続詞(例: 「ため の」、「しかし」)など、検索の意図に影響しない単語です。たとえば、[shoes for men] という英語のキーワードは、「for」という機能語がない [men shoes] の類似パターンに該当します。・一部語句を省略した表現(たとえば [daydream vr ヘッドセット] という完全一致キ ーワードを登録した場合、「daydream ヘッドセット」という検索でも、「vr」が省略されているものと見なされ、広告が表示対象になります)・類義語や言い換え(たとえば [オートバイ] という完全一致キーワードを登録した場 合、「バイク」という検索でも広告が表示対象になります)・検索意図が同じ語句(たとえば [無料素材 画像] という完全一致キーワードを登録し た場合、「フリー素材 画像」という検索でも広告が表示対象になります) 引用:完全一致 - Goolge 広告 ヘルプまた、完全一致でキーワード登録すると、広告の出稿範囲は以下のイメージ図のように一番狭くなります。メリット完全一致は登録したキーワードと、そのキーワードの類似パターンに対して広告を表示する設定なので、意図しない検索や関連性の低いユーザーに広告が表示される可能性は格段と低くなります。このように狙っているユーザーに対して的確に広告を表示することができるのが完全一致のメリットです。完全一致の効果的な活用法ここからは完全一致の活用方法について、Google広告ヘルプを参照しながら解説していきます。以下は「男性用のシューズ」というキーワードを完全一致で登録した場合に、広告が表示される検索語句の例になります。「シューズ 男性」「男性 シューズ」「男性 靴」「男性用のシューズ」反対に、広告が表示されない検索語句の例になります。「男性用 テニスシューズ」「男児用シューズ」このように完全一致でキーワード登録すると、全く意味が異なる検索語句には広告が表示されにくくなります。ここで「されにくくなる」とあえて表現するのは、状況によってはそうならない場合も無きにしも非ずなためです。詳しくはGoogle 広告 ヘルプにも開設されています。参照:キーワードのマッチタイプについて > 完全一致 - Google 広告 ヘルプまた、同じキーワードを完全一致と部分一致で登録した際、部分一致よりも広告の表示回数は減少する可能性が高いですが、広告主の商品やサービスに関連性の高いユーザーに対して広告を表示させることが可能です。部分一致では、キーワードによっては意図しないユーザーにまで広告が配信され、無駄なクリックに繋がってしまう可能性がありますが、完全一致ではその恐れが比較的少ないです。コンバージョンを獲得する上で適切なキーワードであると判断した際は、適切なタイミングと場所に広告を表示させるために、完全一致で登録し入札単価を引き上げてみるのも有効な活用方法の一つと言えます。完全一致は、一つの単語で登録された単体キーワードに使用するのも効果的です。単体キーワードを部分一致やフレーズ一致で登録すると、検索されるとき意味が広がりすぎて広告主の商品やサービスを必要としていない方にまで広告を配信してしまう可能性が高くなります。完全一致でキーワード登録することで、無駄な拡張を比較的抑えることが可能です。しかし、全く拡張されなくなる訳ではないので、検索語句の確認を定期的に行うようにしましょう。キーワードを登録する方法完全一致でキーワード登録する際の方法を、Google広告、Yahoo!広告に分けてご紹介します。Google広告での設定1.まずGoogle広告の管理画面にアクセスします。その後「キーワード」→「検索キーワード」→「+」の順でクリックします。2.キーワードを登録するキャンペーンを一つ選択します。その後、選択したキャンペーン内からキーワードを登録したい広告グループを選択します。3.キーワードの追加画面で、登録したいキーワードを入力します。完全一致でキーワード登録する際は [ ] でキーワードを囲います。このとき、複数のキーワードを登録する場合は改行しましょう。最後に「保存」をクリックしたら登録が完了します。Yahoo!広告での設定1.まずYahoo!広告の管理画面へアクセスし、表示内容選択の「キーワード」→「+キーワード作成」の順でクリックします。2.キーワードを登録するキャンペーンを一つ選択します。その後、選択したキャンペーン内からキーワードを登録したい広告グループを選択します。3.広告グループまで選択したら、キーワード入力欄に登録したいキーワードを入力します。このとき、複数のキーワードを登録する場合は改行しましょう。4.次に「マッチタイプの設定」から登録したいキーワードが完全一致になっているか確認します。最後に「保存」をクリックしたら登録が完了します。完全一致の除外キーワードキーワードを追加する際と除外キーワードを追加する際で、マッチタイプの機能が変わってきます。完全一致での除外キーワード登録については、Googlen 広告 ヘルプ内で以下のように説明されています。完全一致の除外キーワードを設定すると、完全に一致するキーワードが別の語句を含まずに同じ語順で検索に使用された場合に、広告が表示されなくなります。ただし、別の語句を含むキーワードが検索に使用された場合に、広告が表示されることもあります。引用:除外キーワードについて - Goolge 広告 ヘルプまた、完全一致で除外キーワード「ランニング シューズ」を登録した場合、広告の表示対象は以下の画像のようになるともGoogle 広告 ヘルプで紹介されています。まとめここまで、完全一致の基本的な仕様や効果的な活用方法、完全一致でキーワード登録する際の設定方法を説明してきました。完全一致は他のマッチタイプに比べ、広告の配信対象にするユーザーを最も絞り込むことができるマッチタイプです。このメリットを活かして完全一致を有効活用していきましょう。関連記事:月50万円の広告配信を有意義なものにするために。望んだ成果が出ない理由と、私たちが成果を出すために意識していること