自社ブログを継続したいけど続かない従業員に「ブログを書いて!」と伝えても書いてくれないブログって何書けばいいの?本記事はこのような悩みを持つ、企業のマーケティング担当者や経営者の方に向けて、私たちが自社とクライアントへのマーケティング支援の中で取り組んでいる「お悩み発見会」という取り組みをおすすめするための記事になります。「ブログを書いて集客したい」「コンテンツマーケティングをやりたい」そんな声からスタートした企業ブログも、最初の1ヶ月は記事が更新されるものの、数ヶ月経つと徐々に更新頻度が悪くなり、半年経つと更新が止まる。そんな企業ブログをたくさん見てきました。本業が忙しくなり記事を書く時間がなくなったなかなか効果が出なかったといった理由で更新が止まることもありますが、私たちにご相談いただく中で最も多い理由が「記事に書くネタがない」です。本記事でご紹介する「お悩み発見会」は1日10分でブログ記事のネタに困ることがなくなります。それでは参ります。ネタはいくらでも転がっている。ブログ記事の基本的な役割は「顧客の負の解消」です。もう少し具体的に解説すると...ブログ記事の役割は、「顧客が困っていることに対して、あなた(事業主)の持っている情報やノウハウを提供し、解決してあげること」です。つまり、「ブログ記事のネタ = 顧客の困りごと」ということですので、顧客の困りごとを見つけ続けることが、ブログ記事を継続するための第一歩となります。Googleなどの検索エンジンを使用したユーザーをブログ記事で自社サイトに呼び込む手法も、(上位表示させることが目的になってしまっている場合が多いですが)基本的には顧客の検索意図を読み解き、困り事が解決される記事を用意することで、信頼を積み上げ、最終的に顧客になってもらうためのものです。この時もあくまで「顧客の負の解消」が本質であり、上位表示させるためのテクニック(もちろんそれも重要)よりも重要なことになります。話が逸れました。顧客の困りごとを見つけることが、ブログ記事を継続するための第一歩となりますが、ではどうやって見つけるのか?そのために私たちは「お悩み発見会」というものを行っています。誰でもできる「お悩み発見会」お悩み発見会のルールです。毎営業日開催時間は10分間原則、全員参加そして担当者同士で、以下の質問をしてもらいます。「今日、お客様から質問されたことはなんですか?」「今日、お客様に喜ばれたことはなんですか?」「今日、お客様に説明したことはなんですか?」「今日、お客様が困っていたことはなんですか?」「今日知った、これはお客様に役立つな、という情報はありますか?」あとは、これらをメモ帳かどこかに残しておけば、「お悩み発見会」は終了です。簡単ですよね。記事作成に慣れてない担当者やチームは「ブログのネタ」を探そうとするため、なかなか見つけられず、結果ネタが枯渇します。しかし「ブログのネタ」という言葉を使わず、上記のような質問をし合うと驚くほどたくさんの「顧客の困りごと」が見つかります。あとは後日、このネタをもとにブログを書く際に「この時のお客様は、何に困っていたんだろうか?」を具体的に考えていけば、記事作成に移れます。よくある質問この話をする際に、よく聞かれる質問に回答します。質問1「どうして毎営業日も開催するんですか?」1週間前にお客様に聞かれた質問は、よほど印象に残っていないと覚えていないからです。毎日開催することで、些細な質問も逃さず、ブログ記事のネタを枯渇させないようにすることができます。質問2「どうして1日10分なんですか?」担当者に応じて自由に変更していただければいいのですが、ネタ探しに1時間もかかるのは勿体無いと思うのです。10分集中すれば、大抵の「お客様からの質問」や「お客様に喜んでいただけたこと」は思い出せるので、10分を目安にしています。質問3「原則、全員参加なのはどうしてですか?」ブログ以外の改善につながる可能性があるからです。「今日お客様からこんなことを質問されてさ...」という話が、ブログネタになるのはもちろん、サービスページの改修や営業資料の改修になることもありますよね。ブログ担当者間のみで「お客様の負」を共有するのは勿体無いので、一石二鳥、一石三鳥にもなるよう、原則全員参加がおすすめです。ホームページ制作会社を例に考えてみるホームページ制作会社を例に考えてみます。ディレクター、営業、デザイナー、コーダー、エンジニア、経営者など、可能な限りのメンバーに参加していただき、上記の質問をしあってもらいます。※余談。もちろんお客様と直接コミュニケーションを取らない役職の方は「顧客の困りごと」は見つけれないかもしれません。そんな時は「同じ社内のメンバーから聞かれたこと」を見つけてみるといいでしょう。社内向けの情報発信や情報整理のきっかけになりますし、採用ブログのネタを探すことにも繋がります。たとえばそこで「御社がホームページ制作をするにあたって、事前にどのような調査を行ってくれるのですか?」という質問を今日もらった、という従業員がいたとします。この質問をお客様からもらったということは、”お客様は、ホームページ制作会社に依頼するときに、どのような事前調査をしてくれるのか不安がある”ということです。これだけわかればあとは簡単です。質問をもらった際に「弊社で行っている事前調査は、〇〇と△△と...」と説明したように、「自社で行っている事前調査について」という記事を書けばいいのです。ただし、ここでもうひとつポイントがあります。それは、もし質問してくれたお客さまが記事を読んでくれたとしたら、理解してもらえる表現、文量、内容で書かれているのか?という視点を持って書くことです。口頭で説明する際は相手に伝わるように丁寧にわかりやすく説明するのに、いざブログ記事となると、専門用語や難しい表現ばかりになってしまうことはよくあります。質問をくれた”お客様のような方々”(= 類似の見込み顧客)が、これから書く記事を読む可能性があるのです。そのような方々に、きちんと理解してもらえる記事でなければいけないのは当然でしょう。記事作成時は、質問をくれたお客様にこの記事を見せたときに、口頭での説明と同じように喜んでもらえるかな?理解してもらえるかな?という確認を怠らないようにしましょう。まとめネタが枯渇しなければ、大抵の企業ブログは継続します。そして(ある程度、良い記事がストックされるのが前提ですが...)継続すれば、コンテンツマーケティングで大きく失敗することはありません。まさに「継続は力なり」です。企業ブログの運営を任されている担当者の方は、無料で1日10分で始めれる「お悩み発見会」をぜひ開催してみてくださいね。ちなみに弊社では画像のようにスプレッドシートでネタをメモしていますが、書ききれないくらいの量になっているのでメールマガジンで配信したり、LINE公式アカウントやTwitterで短めのコンテンツとして投稿したりしています。そしてこの記事も「アルテナさんはブログのネタが尽きないんですか?」という質問がきっかけとなって書いています。お客様からの質問のおかげですね。最後に、お客さまから上がってきたお悩みをきっかけにブログを制作し、成果を出したクライアントをご紹介させてください。事例. 株式会社ライフテック様(建材メーカー)株式会社ライフテック様は、工場や倉庫の屋根に使用する建材を扱うメーカーです。当初は、ご予算や採用の課題もあり、なるべく予算をかけずリードを獲得し、少数精鋭の営業人材で受注につなげること(アウトバウンドではなく、インバウンドマーケティングでのリード獲得)を目指しました。弊社とのインバウンドマーケティングの取り組みの最初に、顧客の悩みや行動の仮説を洗い出し、それに沿ったコンテンツ作り、コンテンツ伝達手段を考えました。その結果、1年で売上は約2倍に成長、お問い合わせ数も約3倍となりました。お客様インタビュー:「ニッチ商品でも、知恵を絞ればマーケティングで成果を出せる」予想外の提案から始まり、売上が2倍以上に伸びた取り組み