「Meta広告のカスタムCVが設定できない...イベント名を独自の名前に変えられない...」そんな悩みを持っている方もいるのではないでしょうか?Meta広告のカスタムイベントを作成するには自身でトリガーの条件やイベントの発火条件を設定する必要があります。トリガーの条件設定やイベントの発火設定と聞くと難しく感じるかもしれませんが、設定手順やコードの入力箇所を理解すれば誰でも設定が出来るようになれるので、ぜひ挑戦してみて頂きたいです。本記事ではMeta広告でカスタムCVを設定する際に、Googleタグマネージャーを使用した設定方法について詳しく解説をします。Meta広告のカスタムCVとはMeta広告のカスタムCVとは、標準のCVでは計測の出来ない、特定のCVのことです。Meta広告のイベントには「標準イベント」と「カスタムイベント」の2種類があり、それぞれをCVに設定できますが、これらのCV選択では計測出来ないCVをカスタムCVと言います。以降ではCVに選択ができる「標準イベント」と「カスタムイベント」について紹介をします。標準イベントMeta広告の標準イベントとはMeta広告がWebサイト全体を分析し、「登録完了」「購入」「お問い合わせ」などの要素を振り分けてくれたものを自身がイベント計測に指定します。トリガー設定やイベント設定などをする必要がなく、サイト内のコードを読み取って振り分けをしてくれるので、初めての方でも簡単に計測することができます。参照:Metaピクセル標準イベントの仕様 - ビジネスヘルプセンターカスタムイベントMeta広告のカスタムイベントとは、通常のイベントで計測できない特定のイベントを指します。自身でトリガーの設定やイベントを新たに作成する必要があります。例えば、サンクスページの到達や資料のダウンロードなどの標準イベントでは計測が出来ないイベントを指します。また、自身が作成したカスタムイベントには独自の名前を付けることができます。参照:標準ウェブサイトイベントとカスタムウェブサイトイベントについて - ビジネスヘルプセンターGoogleタグマネージャーを使用したカスタムCVの設定方法Meta広告でカスタムCVを設定するには以下の手順を行う必要があります。Googleタグマネージャーでカスタムイベントの作成広告マネージャーで作成したイベントの承認承認したイベントをCVに設定各手順ごとに詳しく説明をしていきます。【手順1】Googleタグマネージャーでイベントの作成まず初めに、Googleタグマネージャーを開きます。開いた画面トップから「新しいタグ」をクリックします。(下図赤枠)クリック後に切り替わった画面右カラムから任意で名前を設定し、「タグの設定」をクリックします。(下図赤枠)クリック後の右カラムから「カスタムHTML」をクリックします。(下図赤枠)クリック後の切り替わった画面から任意で名前を設定し、HTMLのコードを入力します。コード内に計測するイベント名を記入する必要があるので、計測したいイベント名を入力します。(下図赤枠)以下に記入するコードを記述しておきますので、コピーして使用して頂けると嬉しいです。<script>fbq('track', '計測したいイベント名を入力');</script>HTMLの入力が完了したら、「詳細設定」をクリックし「タグの順序付け」の順にクリックします。その後に「(設定したイベント名)が発効する前にタグを配信」のチェックを入れ、「設定タグ」欄にある「自身のMetaピクセルのタグ」を選択して「保存」をクリックします。(下図赤枠)タグの設定が完了後に、トリガーの設定を行います。初めに「トリガー」の枠をクリックします(下図赤枠)クリック後に表示される右カラムの右上「+」ボタンからトリガーの新規作成を行います。(下図赤枠)クリック後に切り替わる画面からトリガーのタイプを選択します。今回はサンクスページが表示された場合にCVとして計測をする設定を行いますので、「ページビュー」をクリックします。(下図赤枠)クリック後に切り替わった画面から「一部のページビュー」をクリックし、ドロップダウンのリストから「Page URL」を選択します。選択後にCVとして計測するサンクスページのURLを入力します(下図赤枠)全ての入力が完了したら、任意でトリガー名を設定して「保存」をクリックします。Meta広告のカスタムイベントの設定が完了したら、設定が正常に動作しているのかを必ず確認するようにしましょう。確認方法はGoogleタグマネージャーのTOP画面右上の「プレビュー」で確認が出来ます。(下図赤枠)プレビューをクリックするとGoogleタグアシスタントが開きます。画面中央の空欄に計測したいWebサイトのURLを入力します。(下図赤枠)入力するとポップアップが立ち上がり、Webサイトが開きます。Webサイト内で計測したいイベント(行動)を行い、完了したらGoogleタグアシスタントに戻ります。表示されている画面の「Tags Fired」の欄に作成したタグが表示されていれば正常に設定が完了しています。(下図赤枠)表示されていない場合は、設定の一部が間違えている可能性があるので、設定を見直しましょう。正常にタグの発火が確認出来たら、Googleタグマネージャーに戻り、画面右上の「公開」をクリックします。以上でMeta広告のカスタムイベントの作成が完了です。(下図赤枠)【手順2】広告マネージャーで作成したイベントの承認まずMeta広告で、Googleタグマネージャーで作成したイベントを承認しなければいけません。承認をした後に、Meta広告の管理画面上でCVのイベントに指定できるので、必ず行うようにしましょう。始めにMetaの広告マネージャー左カラムから「すべてのツール」をクリックして「イベントマネージャー」の順にクリックします。(下図赤枠)切り替わった画面の左カラムから「データソース」をクリックします。(下図赤枠)クリック後に切り替わった画面からGoogleタグマネージャーで作成したイベントを選択します。選択すると「イベント承認」のボタンが表示されるので、クリックして完了です(下図赤枠)【手順3】作成したイベントをCVに設定イベントの承認まで完了していれば、計測されているカスタムイベントをカスタムCVとして指定すればCV設定が完了です。以降では作成したカスタムイベントをカスタムCVに設定する方法を紹介します。始めにイベントマネージャーTOPページの左カラムから「カスタムコンバージョン」をクリックします。(下図赤枠)クリック後に切り替わった画面から「カスタムコンバージョンを作成」をクリックします。(下図赤枠)画面が切り替わり、任意でカスタムCVの名前を設定した後に「イベント」をクリック、「カスタムイベント(選択したいもの)」の順にクリックをします。(下図赤枠)入力が完了したら、CVを計測する地点のURLを入力します。たとえば、「お問い合わせ完了」をCVにする場合はサンクスページのURLなどになります。URLの入力が完了したら、「作成」をクリックしてカスタムCVの設定が完了です。(下図赤枠)まとめ今回はMeta広告のカスタムCVをGoogleタグマネージャーを使用して設定する方法を解説しました。今回Googleタグマネージャーを経由して作成する方法を紹介しましたが、自身のWebサイトに直接コードを入力して計測することも可能です。しかし、直接コードを書き込む場合は共通のトリガーを使用できなかったり、タグの管理が難しくなるので、Googleタグマネージャーを経由して作成することをおすすめします。また、今回の設定方法を活用してカスタムのイベントを計測することも出来ます。CVとして計測しなくても、ボタンのクリックや特定ページの閲覧回数など、計測したいイベントを自由に設定できるようになるので、本記事を参考にカスタムイベントとカスタムCVを作成して頂けると嬉しいです。関連記事:Instagram広告の「訴求内容」と「広告配信する顧客のフェーズ」を見直して、お問い合わせ獲得を増やした改善事例(ハウスメーカー)