STUDIO CMSで記事コンテンツ(STUDIOでの正式名称は「アイテム」)を作っていると「スラッグ(slug)」を設定する機会がありますよね。アイテムURLの末尾のIDのことですが、「パス(path)」とはどう違うんだ?スラッグを設定するにしても、どう付ければいいの?SEO対策につながる付け方は?と、悩むこともあるはずです。本記事ではSTUDIO CMSの「スラッグ」について解説していきます。スラッグとは?「スラッグ(slug)」とは、STUDIOでのCMSアイテムを特定するための「ID」のことです。公開したCMSアイテムのページURLの末尾にそれらのIDが設定されます。たとえば弊社のブログ(STUDIO CMSで作成)の場合、ブログ記事は「altenas.jp/blog/hogehogehoge」で統一されています。「hogehogehoge」の箇所に特定のID(=スラッグ)を設定することで、それぞれのブログ記事が固有のURLを持つことができます。インターネット上では同じページURLを持つページを作れないため、複数のアイテムに同じスラッグを使用することはできません。必ずアイテムごとに独自のスラッグの設定が必要になります。またスラッグには「 - ハイフン」「 _ アンダーバー」「半角英数字」のみを使用しましょう。「ひらがな」や「カタカナ」「漢字」を使用することもできますが、URLをコピーした際に文字化けすることがあるため、原則「 - ハイフン」「 _ アンダーバー」「半角英数字」でスラッグを設定すると良いでしょう。またSTUDIOの便利な機能の一つである「ライブプレビュー」を使っている際にも注意が必要です。ライブプレビューで閲覧しているページURLは、ライブプレビューを開始した際に設定してあるスラッグが使用されています。そのためライブプレビュー中にスラッグを変更すると、ライブプレビューで表示されるページは404ページとなります。ライブプレビューのURLを共有している際には、スラッグを変えることで、ライブプレビューで表示されるページURLも変わってしまうことを知っておきましょう。スラッグの仕組みスラッグはデザインエディターで追加した動的ぺージで使用します。デザインエディター上で動的ページを確認すると、ページパスの末尾には「:slug」という文字が表示しています。公開したWebサイトのURLは、CMSアイテムに設定したスラッグが、パス末尾の「:slug」に替わって設定されます。また似たような概念として「パス(path)」があります。パスはドメインの後に続く「/aboutus」や「/company」のような文字列のことを指します。たとえばこのブログ記事のURLは「altenas.jp/blog/slug-studio」です。「/blog」はパス、「/slug-studio」はスラッグとなります。スラッグを設定する2種類の方法スラッグを設定する方法は2種類あります。記事編集画面から設定する方法と、CMSダッシュボードから設定する方法です。【方法1】記事編集画面からスラッグを設定する記事編集画面右側のプロパティ内に「Slug」という項目があります。記事作成時は、ここにランダムな文字列が入っているはずです。もしスラッグを変更する場合は、こちらの項目を編集して設定しましょう。【方法2】CMSダッシュボードからスラッグを設定するもうひとつ、CMSダッシュボードからスラッグを設定することも可能です。ダッシュボードに「Slug」の列があるため、対象のアイテムのスラッグを設定しましょう。もしダッシュボードに「Slug」の列がない場合は、列項目を表の右側「+」ボタンから追加できるため、「Slug」を見つけて追加しましょう。スラッグに設定する文字列は何が適切か?スラッグは任意の文字列を設定することができますが、URL構造のベストプラクティスとして、Google 検索セントラルでは以下のように記載されています。こちらを参考に、スラッグを設定すると良いでしょう。【推奨】- シンプルでわかりやすい語句を URL に使用する。- ローカライズした語句を URL に使用する(該当する場合)。- 必要に応じて UTF-8 エンコードを使用する。【非推奨】- ASCII 文字以外を URL に使用する。- 意味のない長い ID 番号を URL に使用する。参照:Google における URL 構造のベスト プラクティス - Google 検索セントラルまとめ「スラッグ(slug)」は、STUDIOでのCMSアイテムを特定するための「ID」のことです。そして公開したCMSアイテムのページURLの末尾にそれらのIDが設定されます。任意の文字列を設定することができるので、出鱈目に設定しがちな項目ですが、気を付けないと文字化けの原因になったり(記事が上手くシェアされない可能性)、URL構造のベストプラクティスから外れた設定になってしまうので、上記の内容を知っておいて損はないはずです。関連記事:Webマーケティングが上手くいっているホームページの特徴って?そんなホームページに共通する、今すぐ真似したい4つの特徴