企業がSNSを活用するほとんどの理由が、集客目的でしょう。個人、法人がSNSアカウントを持つことが当たり前になり、以下のようなことを耳にする機会も増えました。「すでに競合が多いから、いまからやっても遅いよね」「SNSで時間をかけてフォロワーを伸ばすなら、他の方法の方が速い」「SNSの情報は信憑性にかけると言われるから、やっても意味ない」集客においてのSNS運用は、すでにレッドオーシャン化していると思っている方も少なくないはずです。たしかに、いまや何の工夫もなく投稿するだけでは勝ち抜くことは困難です。しかし集客への即効性がなさそうだからといって(即効性がないわけではありません!工夫によっては短期間で効果が出るものもあります)、SNSを活用しないのは少し勿体ないです。本記事では、SNSを運用することは直接的な集客以外にもメリットがあることを、5つのポイントでまとめました。トレンド情報や最新情報をキャッチアップできるSNSはトレンド情報のキャッチアップに向いています。日々新しい情報が流れてくるため最新情報に触れる機会が増えます。最新情報やトレンドを発信するアカウントがあったり、SNS全体の動きから、流行などをキャッチアップすることができます。マーティング関連の情報SNS上には、各業界のビジネスマンが情報発信をしており、マーケティングにおいても参考になる情報をキャッチアップすることができます。たとえば、TwitterやInstagramにもWebマーケティングのナレッジや手法について発信するアカウントがあり、自社に取り入れられる情報を見つけることができます。以下の画像用のように、媒体の公式アカウントからの発信も多いため、フォローしておけば参考になる情報を得ることができるでしょう。各業界の情報飲食、ハウスメーカー、IT関連など、あらゆる業界のSNSアカウントが存在します。そのため競合他社の商品やマーケティング手法、一般ユーザーの反応などをSNS上で観察することでトレンド情報や最新手法をキャッチアップできるようになります。たとえば、ハウスメーカーが投稿しているInstagramの画像。それに対するユーザーの反応を見ることで、ウケが良いものそうでないものがわかります。それだけでなく見せ方や訴求などの情報収集もできます。顧客とコミュニケーションを取ることができる公式アカウントにて発信をしている場合、一般のユーザーとコミュニケーションが発生することもあるでしょう。投稿や商品について、さまざまな声をもらうことができるため商品やサービスの改善にも活かすことが可能です。商品に対する質問商品やコンテンツに対する意見や感想応援メッセージSNSでは、ホームページのお問い合わせフォームからではなかなか得られることがない意見や感想にも触れることができます。それらの声は、商品やコンテンツ改善に役立つだけでなく、しっかりと向き合い誠実に対応することで顧客がファンになってくれる可能性もあります。UGCから顧客満足度を推し量ることができるUGCとは「User Generated Content」の略で、一般ユーザーによって作られたコンテンツのことを指します。たとえば、商品のレビュー「◯◯を使ってみた」という良くあるコンテンツなんかもUGCのひとつです。商品へのUGCから満足度を推し量るSNSアカウントの検索機能を利用すると、顧客が投稿したUGCを確認することができます。自然発生的に作られたUGCは、ユーザーの生の声を確認することができるので、商品の改善などに活かすことができます。とくにSNS上で影響力のあるユーザーが商品のレビューなどを投稿した場合、それらにコメントするユーザーからの声も拾えるため、情報収集の手段としては非常に有効です。ブログ(コンテンツ)へのUGCから満足度を推し量る商品だけでなく、自社が制作したコンテンツにもUGCが発生する可能性があります。そこからマーケティング活動の改善に役立てることができます。たとえば企業ブログを書いている場合、SNS上でそのブログがシェアされる事がしばしばあります。それらの反応から、どのようなコンテンツがユーザーにとって有益なのか、またはそうでないのかを知ることができます。反応が良いクリエイティブパターンを把握できるSNSで画像を投稿することで、反応が良いクリエイティブ画像とそうでないクリエイティブ画像を知ることができます。広告でクリエイティブ画像を使用する場合、配信結果をもとに改善の判断をすることがほとんどだと思います。SNSを運用している場合、投稿した画像の反応をもとに良し悪しを判断し広告に起用することもできるため、クリエイティブ画像のABテストを行うことも可能です。広告によるABテストが必要なくなるとは言えませんが、参考になる情報を得ることはできるでしょう。競合の動きを把握できるどの業界でも競合となるSNSアカウントは存在します。競合他社がSNS上で発信している最新商品や、商品に対するユーザーの評価を確認することで、自社にも活かすことができます。業界を牽引する企業の動き、売上規模が近しい企業の動き、業界全体における自社のポジションなど、SNSを見ているとさまざまな事がわかるようになります。もちろん、SNS上の情報ですべてがわかるわけではないですが、自社に活きるような情報を手に入れることは可能です。さいごにSNSから情報収集する場合、情報の信憑性については常に確認すべきです。匿名性の高いSNSに流れる情報においてはより一層注意すべきです。たとえば、商品に対するレビューにおいても純粋な気持ちで評価しているものばかりではなく「なんらかの私怨で酷評したいだけ」「フォロワーを獲得したいだけ」といった目的をもつUGCもたくさんあります。またSNS上に流れるTipsや方法論は必ずしも正しいとは限らず、しっかりと見極める事が望ましいです。「真に受けず、参考にする」という見方がオススメです。真正面から信じることはしないが、参考にして考えてみる。得た情報のエッセンスを取り入れてみる、など広い視点からから活用する方法が良いでしょう。