LINE公式アカウントには、すでに友だちとなっているユーザーの中から特定の条件に合ったユーザーを指定してメッセージを送れる「ターゲティングメッセージ」という便利な機能があります。この記事では、ターゲティングメッセージの特徴やメリット、さらに画像付きで設定方法を解説していきます。LINE公式アカウントのターゲティングメッセージとは?LINE公式アカウントの「ターゲティングメッセージ」とは、指定した上限に合致するユーザーをターゲットに絞って、そのユーザーのみにLINEのメッセージを配信できる機能です。友だち追加したユーザーの条件を指定してメッセージを配信できるため、特定の人に配信したい場合に重宝します。LINE公式アカウントを運用していると「メッセージAは30代の方々に届けたいけど、メッセージBは60代の方々だけに届けたいな...」なんて思ったことはありませんか?ターゲティングメッセージはそういった悩みを解消できる機能です。ターゲティングメッセージの3つのメリットターゲティングメッセージを利用することによって、おもに3つのメリットが得られます。地域や性別などの属性を絞り込むことにより、友だちのニーズに合ったメッセージの配信が可能友だちの属性に合った有益な内容が配信されることにより、ブロック防止につながる不必要な属性への配信がなくなり、無料メッセージ分が有効利用でき無駄な出費を抑えられるLINEはあくまでお客さまとのコミュニケーション手段のひとつです。ニーズに合わない情報を届けても迷惑になってしまいますし、それでも不必要な情報を届けていくと最悪の場合ブロックされてしまいます。また契約しているプランによっては、メッセージの配信上限に達してしまいやすい方も多いはずです。こういった方々がターゲティングメッセージを利用することで、よりお客さまと適切なコミュニケーションを図れる可能性があり、上限のあるメッセージ配信数を効率良く分配することが可能になります。ターゲティングメッセージの注意点ターゲティングメッセージでは、配信内容のターゲットとなる友だちが100人未満の場合は利用できません。対象の友だちが100人未満の場合は、オーディエンスを利用した絞り込みを行なうといいでしょう。オーディエンスを利用した絞り込みは、対象が50ユーザーから配信することが可能ですので、配信対象者の数に応じて使い分けるといいでしょう。参照:オーディエンス - LINE for Businessターゲティングメッセージの作成・配信方法まず初めにターゲティングメッセージを作成・配信する方法は次の2つがあります。属性で絞り込んで配信オーディエンスを設定して配信性別や年代といった「属性」から絞り込む方法だけでなく、以前に配信したメッセージを開封した、リンクをクリックした、などの行動から絞り込む「オーディエンス」を使えるようになると、よりお客様に合った情報を配信できます。属性とオーディエンスは併用もでき、より詳細な顧客層を絞り込むことが可能です。属性で絞り込んで配信LINE公式アカウント管理画面から作成をおこないます。1.メッセージ配信から「メッセージを作成」をクリック→配信先で「絞り込み」を選択します。「属性で絞り込み」を選択します。2.選択すると次のような画面になるので「属性で絞り込み」の「鉛筆アイコン」をクリックします。3.下の画像のようにフィルター設定が開きます。フィルター設定右側の「 ᐯ 」アイコンから属性の種類を選びます。チェックリストから配信したい属性にチェックを入れて「設定」をクリックしましょう。なお属性は、以下の項目が選択できます。 (複数選択可)フィルター項目属性性別男性女性地域北海道/東北地方関東地方甲信越/北陸地方東海地方関西地方中国地方四国地方九州/沖縄地方※都道府県で選択可能友だち期間6日以下7日~29日30日~89日90日~179日180日~364日365日以上年齢14歳以下15~19歳20~24歳25~29歳30~34歳35~39歳40~44歳45~49歳50歳以上OSAndroidiOSWindows PhoneBlackBerryNokiaFirefox4.次に「配信日時」を選択します。「今すぐ配信」と任意の期日の配信の選択が可能です。任意の日付を選ぶときは、日付が表示されている枠内をクリックするとカレンダーが表示されるので、配信したい日付を選びましょう。時刻も同様に、時刻が表示されている枠内をクリックすると配信する時刻を選ぶことができます。5.送信メッセージの作成をおこないます。最後に「配信」をクリックすれば完了です。オーディエンスを設定して配信1.こちらもLINE公式アカウント管理画面から作成をおこないます。まずデータ管理の「オーディエンス」を選択し「作成」をクリックします。2.すると下画像のような画面に切り替わります。「オーディエンスタイプ」の「 ᐯ 」からオーディエンスの種類選択します。選択肢は7つあります。ユーザーIDアップロード:ユーザーIDをまとめたものをTXT,CSV形式で作成するオーディエンスクリックリターゲティング:以前に配信したメッセージをクリックした友だちを対象にしたオーディエンスインプレッションターゲティング:以前に配信したメッセージを開封した友だちを対象にしたオーディエンスチャットタグオーディエンス:チャットに付けたタグを対象にしたオーディエンス追加経路オーディエンス:特定の経路で友だち追加したユーザーを対象にしたオーディエンスウェブトラフィックオーディエンス:LINE Tagのトラッキング情報を基にしたオーディエンス予約オーディエンス:LINEで予約経由で予約したユーザーを対象としたオーディエンス参照:オーディエンス - LINE for Business今回は「クリックターゲティング」で配信手順を示します。3.オーディエンスタイプを選択したら、「オーディエンス名」を設定します。下の画像がオーディエンスタイプとオーディエンス名を設定した状態です。4.次に「ターゲット設定」として過去に配信したメッセージがページ下部に表示されます。対象とするメッセージの「選択」をクリックします。5.次に、下の画像のように同じページ内でポップアップが開きます。どのリンクをクリックした人にメッセージを配信したいのか「選択」をクリックして決めましょう。6.選択し終えると、元の画面に戻ります。画面下部の「保存」をクリックしましょう。7.作成したオーディエンスは、属性で絞り込んで配信する方法と同様にメッセージ配信から「メッセージを作成」をクリック→配信先で「オーディエンス」の矢印部分をクリックします。8.下の画像のような小さな画面が表示され、オーディエンスの選択ができるようになります。オーディエンス名から検索できるほか、下の四角のところに選択可能なオーディエンスが表示されます。希望するオーディエンスを選択して「追加」をクリックします。9.その後は属性で配信する方法同様に「配信日時」、「送信メッセージの作成」をおこない、「配信」をクリックしたら完了です。まとめどんな情報も、受け取る人によって感じる価値が変わります。LINE公式アカウントのターゲティングメッセージはそんな情報を発信する側と受け取る側のミスマッチを防ぎ、情報を「本当に欲しい人」に向けて届けることができる(100%可能なわけではないですが)、とても大切な機能です。友だち全員に雑多にメッセージを送るのではなく、できる限りターゲティングされた友だちにメッセージを送れるこの機能を活用すれば、より良いコミュニケーションがLINE上で可能になるはずです。設定自体も全く難しくなく、慣れてしまえば簡単に使いこなせる機能ですので、「会社のLINE公式アカウントの友だち増えてきたな...。そろそろ属性やグループを分けてメッセージを配信したいな」という担当者の方は是非この機能を使ってみてください。関連記事:記事は公開して終わりじゃない。記事をユーザーに届けるためにできる8つの方法