今やTikTokの日本人ユーザーは約1,630万人にも達すると言われており、人気は右肩上がりのSNSです。ユーザーのなかには企業(ビジネス)アカウントを使って、自社の商品やサービスをアピールする企業が少なくありません。企業アカウントは非常に簡単に作れるため、TikTokの運用を考えている担当者の方は、TikTokの運用を検討してみてはいかがでしょうか。当記事では企業アカウントの作り方を、わかりやすく説明しています。さらに、TikTokにおける運用のコツも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。TikTokとは?TikTokとは、Bytedance(バイトダンス)が運営するサービスで、ショート動画をシェアできるスマートフォン向けのSNSプラットフォームです。もともと10代20代の利用率が非常に高く、若者向けのSNSという印象がありました。しかし最近では、全世代の利用率が上昇しており企業としても無視できない媒体となっています。TikTokの企業アカウントとは?TikTokには、個人アカウントとビジネスアカウントのどちらかを選択することができます。一般のユーザーは個人アカウントで自由に発信していますが、クリエイターや企業など商用目的の場合は、ビジネスアカウントで投稿することが一般的です。ビジネスアカウントにすることで、合計視聴回数、平均視聴時間などの投稿分析や、フォロワー数の増減、プロフィールの表示回数などのインサイト分析が可能になります。企業で始める場合は、ビジネスアカウントの開設から始めると良いでしょう。TikTok公式ホームページ:TikTok For Business自社商品・サービスの販促に効果的2022年12月、株式会社ニュートラルワークスがTikTokを日常的に使用している男女を対象に行った「TikTokの利用に関する実態調査」によると、毎日TikTokを30分以上利用しているユーザーは全体の7割。画像引用元:TikTokユーザーの42.5%が動画をきっかけに商品に興味、その内4割が購入にまで至るという結果に - 株式会社ニュートラルワークス視聴している動画のジャンルはさまざまですが、「TikTokがきっかけで企業のサービスや商品に興味をもったことがある」と答えたユーザーは42.5%も存在することがわかりました。TikTokでは今まで視聴していたカテゴリーとは異なるジャンルの動画も流れるため、これまで興味がなかったサービスや商品を知るきっかけになり得ます。そのため、自社の商品やサービスを幅広い層にアピールする際に適した媒体と言えるのです。TikTokをビジネスに利用する3つのメリットTikTokでは個人アカウントを使用しているユーザーが一般的ですが、そのなかでなぜ企業アカウントを作ったほうが良いのでしょうか。ここではTikTokがビジネスに効果的な4つの理由を説明します。1.まだ競合が少なく参入しやすいSNSのなかでもTwitterやInstagram、また動画のプラットフォームでもYouTubeを開設している企業は多く存在します。しかし、TikTokはまだ歴史が浅く、参入している企業はそう多くはありません。画像引用元:【広報担当者必見!SNS活用実態調査】約8割の企業が「SNS運用を継続的に活用」と回答。Instagramへの注力が72%という結果に。- Hinome株式会社2023年4月に行われた「SNS利用実態調査」によると、「TikTokを利用していない」と回答した企業は全体の75.4%で、他のSNSに比べて圧倒的に高かったのです。そのため、今からアカウントを開設しても決して遅くはないでしょう。2.動画編集の技術がなくても簡単に動画を作れる動画プラットフォームであるTikTokの運用で最も悩むのが、コンテンツの内容でしょう。ユーザーに魅力を感じてもらえるような動画を制作するためには、多少なりとも編集テクニックが求められます。TikTokには動画制作に必要なツールや音楽、フィルタなどがすべてテンプレートとして存在しているため、編集技術がなくてもスムーズに始められるのです。よりクオリティの高い動画を目指すのであれば、TikTok上の「ビジネスコンテンツガイド」でノウハウを学ぶことができます。参考:TikTokビジネスアカウント - TikTok For Business3.投稿動画の分析ができる投稿した動画がどのくらい視聴されているのか、どのような人から注目されているのかは気になるところです。視聴者数や時間が少なければ、何かしらの対策を考えなければなりません。TikTokでは、ビジネスアカウントにのみ分析機能が備わっていて、動画の視聴数やフォロワーの属性、平均視聴時間などを知ることができます。個人アカウントを運用しているだけでは知りえなかった情報を知ることで、投稿の頻度や時間帯、ターゲットなどを見直すきっかけになります。TikTok企業アカウントの作り方ここからは実際の操作画像と合わせてアカウントの作成方法について解説します。操作手順1.TikTokをダウンロード・ログインするまずはApp StoreかGoogle PlayストアからTikTokのアプリをスマートフォンにダウンロードします。アプリを開いたら「登録」をタップし、連携するアプリを選ぶか、電話かメールアドレスを使って登録をします。連携が完了すると、マイページがこのように表示されます。2.プロフィール画面に移り、画面の右上にある「≡」をタップして、「設定とプライバシー」を選択します。3.「アカウント」をタップし「ビジネスアカウントに切り替える」を選びましょう。これだけでビジネスアカウントの登録は完了です。カテゴリーを選択し、「次へ」をタップしてメールアドレスを登録したら、コンテンツを制作できるようになります。TikTokの企業アカウントをうまく運用するポイント3選せっかく企業アカウントを作成したのであれば、上手に運用して自社の存在を幅広い層に周知したいものです。初めて運用する際の重要な心構えを3つ紹介します。ターゲットの好みに合わせるコンテンツを届けたいターゲットの好みを知り、ターゲットに合わせた内容にすることが大切です。ターゲットの性別や年齢などによって、刺さるコンテンツの内容や楽曲、テンポは違ってきます。よく陥りがちなのが「流行っている」というだけで、ターゲットとは異なる10代に人気の楽曲を使用したり、企業のイメージとはそぐわない内容を発信してしまうことです。ターゲットの設定や分析を怠るとコンテンツの方向性がブレてしまい、ビジネスの目的が達成しづらくなってしまいます。こまめに投稿と分析を繰り返す最初からいきなり投稿した動画が多くの人に届くことは稀です。まずは地道に投稿を重ね、分析を欠かさずに行いましょう。いつ、どんな動画をどれくらいの人に視聴してもらえたのか、何分程度見てもらえたのかを分析し、成功パターンを見つけましょう。それに沿ったコンテンツを制作していくことで、徐々に視聴者数を増やしていくことができるでしょう。動画開始直後に内容が伝わるように編集するTikTokは、YouTubeのようにサムネイルを見て動画を選ぶという動作はありません。次々と動画が流れ、興味があれば視聴し、興味がなければ開始1秒ほどでスクロールします。このような動作を考えると、開始1秒で興味を持ってもらうことが重要なのかわかります。開始直後に興味を持ってもらう方法は、主に以下です。1~2秒以内にどんな内容なのかわかるようにテキストを入れる1~2秒以内にどんな内容なのかわかるように音声(声)を入れるインパクトのあるシーンを冒頭に持ってくるなど、ショート動画ならではの工夫がTikTokでは必要です。どんな動画だと視聴時間が長くなるのか投稿を重ねて検証しながら見つけるか、伸びているアカウントを研究してみても良いでしょう。まとめTikTokの企業アカウントの作り方は非常に簡単であり、スマホさえあればわずか数分で登録が完了します。動画もすぐに投稿できるため、TikTokの運用を検討している方は、まず一度試してみることをおすすめします。コツを押さえた動画制作ができるようになることで、自社の認知度が格段に上がっていくでしょう。