「あの会社に依頼して成果が出るようになった」「あの人がプロジェクトに加わってくれてから、スピードが上がった」「あのサービスを契約してから、会社の業績が良くなった」そんな人、サービス、会社でありたいと常に考えているわけですが、弊社のような支援業における良いサービスって何だろう?と考えると、初月から明らかにポジティブな変化が起こるサービスだと思うのです。例えば成果が出る、スピードが上がる、チームの雰囲気が良くなる、障害が取り除かれる、などです。少し変わるだけではダメで、クライアントが「あ、これは明らかに違うな」と感じるくらい劇的な変化です。初月からクライアントにそう感じていただき、ひいてはサービスに満足してもらうために、どんなポイントがあるかな?と考えてみると、社内で気を付けているいくつかのポイントが見つかったのでまとめてみたいと思います。初月からクライアントに満足してもらうために、マーケティング支援を行う僕たちが大切にしている7つのこと。1. クライアントの要望を正しく理解すること「クライアントが何を私たちに求めているのか?」「そしてそれに対して貢献できるのか?」という点を、受注前に徹底的にヒアリングし、理解する必要があります。求められているものを間違ってしまうと、いくら一生懸命ご支援をしても、「欲しいものはそれじゃない」と一蹴されてしまいますね。成果を出すことが求められているのか、正しくデータを取り調査資料としてまとめることが求められているのか、クライアントの社員育成が求められているのか、など具体的に正しく理解するようにしましょう。目的が変われば戦略が変わり、戦術も変わります。まずは全員が共通の目的を持つことで、戦略立案のスタートラインに立つことができます。2. 事業そのものへの理解、過去データや市場の分析・調査など、事前準備を怠らないこと事前準備を怠っては、筋の良い戦略・戦術を立てることは難しでしょう。そのためにもまずクライアントの事業については事前によく調べ、詳しくなっていなければいけません。創業のきっかけ、歴史、過去の実績、失敗談、商品の特徴・課題、人材の特徴・課題、経営状況、事業計画などなど...知っておくと後々活きる情報は山ほどあります。教えてもらえるだけの関係作り、コミュニケーションを行なって、クライアントの事業理解に努めましょう。また可能な限りマーケティング活動に関するデータも見ておくべきです。クライアントからもらった過去データはもちろん、インターネット上で得られる業界の情報は目を通しておいたり、調査サイトを使って調べれるものは調べておくと良いでしょう。特に過去の施策やデータは入念に調べておくことで、同じ轍を踏まないようにすることができます。また実際にクライアントの商品を体験してみることでも、気付くことはとても多いはずです。弊社では過去にとあるサービスのご支援をすることになった時に、競合企業7社とクライアントのサービスをすべて体験して、事前にレポートにまとめたことがあります。実際にサービスを受けてみると、競合より優れているところ、競合より劣っているところがハッキリと分かりました。事前調査の結果を施策に反映したことで、初月から大きく成果を出すことができました。あらゆる手法を使って情報収集し、事前準備を怠らないことが、初月から成果を出す近道です。3. 貢献できそうかを考えることクライアントの要望をヒアリングした時に、私たちがご支援するよりも優先的にやるべきことがある、私たちのサービスでは要望を満たせない、と分かった場合は正直にそれを伝えて、お断りする(または他の専門家をご紹介する)ことも大切です。貢献できないのを分かっているにも関わらず売上欲しさに仕事を受けてしまうと、長期的なパートナーとしては活躍できないでしょう。※余談...過去に、東海エリアで非常に有名な建設会社からマーケティングのご相談をいただいたことがあります。先方の担当者はマーケティングを強化することが会社の課題であるとおっしゃっていましたが、僕たちが調べていくとマーケティングの課題ではなく、明らかに人事の課題(特に中途採用・育成)であることがわかりました。僕たちは採用活動のご支援はやっていないので(記事執筆時点)、僕たちの調査結果や採用活動の施策をお話しさせていただき、丁重にお断りさせていただきました。その後その会社は採用に注力して、今では売上も大きく伸び、定期的に採用が上手くいっている旨をご連絡いただきます。あの時のご予算の事を思うと、お断りした自分スゴイ!!と今でも思いますが(笑)、お断りした以降も良い関係が築けているので悪くない判断だったと思っています。4. ファーストプランが外れた場合の、セカンドプランを用意しておくことファーストプラン(仮説に基づいて立てた最初の計画)が当たることは稀です。絶対に上手くいくはずと思って立てたプランも、実際に施策を開始してみると思った成果が出ないことがあります。そんな時は事前にセカンドプラン、サードプランを用意しておくことで、スムーズに次の施策に移ることができます。この時のポイントは、事前にクライアントに対して複数のプランを提案しておき、事前承認をもらっておくことです。ファーストプランが外れてからセカンドプランを提案していては、確認や承認までに時間がかかってしまいます。事前に複数プランの承認を得ておくことで、素早い施策変更が可能になり、初月から成果を出せる可能性が高くなります。5. 不安にさせないコミュニケーションをすること契約が決まったとはいえ、まだまだクライアントは多くの不安を抱えています。納得できない施策が始まったらどうしよう、成果がでなかったらどうしよう、細かく報連相してくれるのかな。疑心暗鬼なままプロジェクトが始まってしまうと、何か予期せぬ事態があったときに、ほらやっぱり!と大きなトラブルになりかねません。そのため最初の頃ほど、細かく、丁寧に、不安を解消するようなコミュニケーションを心がけています。チャットツール、電話、対面、zoomを使いこなしながら、なるべく密にコミュニケーションを取るのがおすすめです。また細かいことですが、報連相を具体的にするだけでもクライアントの不安は和らぎます。たとえば資料の提出を予告する際に「今週中に、資料にまとめて提出しますね」と「明後日10日(木)の15:00までに、資料にまとめて提出しますね」では印象が大きく変わります。些細なことですが、たった一つのメッセージでクライアントの不安を募らせてしまうことも、和らげることもできるので気をつけてコミュニケーションを取りたいものです。6. 成果を上げることプロジェクトの目的や施策にもよりますが、初月から成果を上げることを目指しましょう。「支援会社に依頼してすぐに効果が出た」「支援会社を切り替えて初月から目標を達成した」となれば、それは我々の手柄になります。逆に「依頼してから3ヶ月後にやっと...」「支援会社を切り替えて半年経ってようやく...」となると、我々以外による手柄の可能性も考えられるようになります。初月から成果を出すことを目標としているプロジェクトならば、初月から成果を出し、クライアントに信頼してもらいましょう。ここで信頼を勝ち取れれば、その後のプロジェクトは大抵スムーズに進みます。7. クライアントに気付きを与えれる存在であること僕たちはクライアントに気付きを与えれる存在を目指しています。僕たちも外部のプロフェッショナルに仕事を依頼するときは、「自分たちに無い視点からのアドバイスが欲しい」「自分たちが発見できなかった”何か”を、代わりに見つけて欲しい」と思っているからです。僕たちがマーケティング活動をサポートさせていただく中でも、準備・調査から気付いたこと、施策を実行することで発見したこと、すでに持っている知識でクライアントの役に立てそうなことを素早く伝えることで、僕たちの介在価値を生み出したいと考えています。最後に「〇〇さんに依頼して良かった!」「〇〇さんがプロジェクトに加わってくれてから、チームが良い方向に動き始めました!」「〇〇さんに依頼した途端、売上伸びてきました!」やはり仕事をお受けした以上、一社でも多く、初月からこんな声をもらえるようなご支援をしたいなと思っています。そしてあえて強い言葉で表現すると、そんな声をいただける会社を目指さないのであれば、この会社を作った意味もないので、粛々と”僕たちが目指しているサービス”に向けてまだまだ改善していきたいと思っています。関連記事:オープン初月から600件以上のお電話獲得。無名のBBQ場がスタートダッシュを決めた裏にある、選択した2つの施策とは