アンカーテキストはリンクテキストとも呼ばれ、自社のホームページから他のページへリンクさせる際に使用します。ホームページに訪れたユーザーに対して、リンク先にはどのような内容が明記されているのかを分かりやすく伝えるためのものです。この記事では、以下の方に向けて解説した記事になります。そもそもアンカーテキストとは何かわからないアンカーテキストをどう記述したら良いか分からないアンカーテキストの書き方のコツを知りたい今回は、アンカーテキストの概要から、メリットや書き方についてご紹介します。アンカーテキストとは?アンカーテキストとは、自社のホームページから他のページにリンクさせる際にリンク上に表示させる文字を指します。HTMLタグのa要素であるhref属性(アンカータグ)でマークアップし、下の記述例のように<a>~</a>で囲み記述していきます。<a href=”https://altenas.jp/”>アルテナ株式会社</a>ページ上での表示例:アルテナ株式会社「アルテナ株式会社」という文字をクリックすると「 https://altenas.jp/ 」に遷移してもらうことが可能になります。ユーザーはアンカーテキストを見て、リンク先のページがどういった内容なのかを確認し、リンクをクリックします。注意しておきたい点は、アンカーテキストの内容とリンク先の内容を一致させるという点です。リンクさせたいページの内容をアンカーテキストで分かりやすく明記することが重要になります。たとえば、リンク先ページの情報が「サービスの詳細」である場合、アンカーテキストが関係のない「商品の口コミ情報」ではユーザーの混乱を招くでしょう。そして、ユーザーの利便性が低下すれば、ホームページ全体の評価が下がる可能性もあります。アンカーテキストは、ユーザーが混乱しないよう、リンク先の情報をわかりやすく明記するのがおすすめです。。アンカーテキストのメリットアンカーテキストを活用することで以下のメリットがあります。それぞれ詳しく解説をしていきます。ユーザーが求める情報へアクセスしやすくなる検索エンジンがリンク先ページを理解しやすくなるユーザーが求める情報へアクセスしやすくなるユーザーの利便性を向上させるためには、ユーザーのニーズを満たす事が重要です。しかし、1ページで満たせない場合や、さらに詳細な情報を提供したい場合があると思います。その際に、アンカーテキストで正しく案内することで利便性を向上させることができます。たとえば、「ブログで検索流入を増やしたい」というニーズを持ったユーザーが、本ページに訪れたとします。当ページでは詳細を書ききれない場合、アンカーテキストを使用し次のように案内します。(例)ブログで検索流入を増やしたいと思っている方は、ぜひキーワードの選び方についての記事も御覧ください。関連記事:キーワードの選び方とは?検索流入を目指した記事を書く際に意識したい5ステップユーザーが求めている情報を考え、アクセスしやすいアンカーテキストを記載することでユーザーの利便性は向上します。検索エンジンがリンク先ページを理解しやすくなるアンカーテキストを適切に設定することで、検索エンジンがリンク先ページの内容を理解しやすくなります。検索エンジンから良い評価を得るためには、リンク先の内容も理解しやすい状態にする必要があります。検索エンジンは、クローラーと呼ばれるロボットがページ内を巡回し、アンカーテキストにおいては<a>~</a>で設定されたリンクとテキスト内容を確認します。検索エンジンは、上のイメージ図のように巡回します。リンク先ページの内容がアンカーテキストと関連性があるのか確認し、SEOの対象となる評価を行います。また、Google 検索セントラルには、以下のような記載があります。リンクテキストとは、リンク内に表示されるテキストです。このテキストはユーザーや Google に対して、リンク先のページについての情報を伝えます。ページ上のリンクには内部的なリンク(サイト上の他のページを参照しているもの)もあれば、外部的なリンク(他のサイトのコンテンツにつながるもの)もあります。どちらの場合も、アンカー テキストが効果的であればあるほど、ユーザーはナビゲートしやすくなり、Google はリンク先のページを理解しやすくなります。引用元:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド - Google検索 セントラル検索エンジンに正しく認識してもらう上でも、アンカーテキストと遷移先の関連性を意識して記述しておくことが重要です。アンカーテキストの書き方について解説ここからは、アンカーテキストの効果的な書き方を解説します。闇雲にアンカーテキストを設定しても良い効果を得ることができません。以下の内容を意識して記述しましょう。リンク先ページの内容に合わせて記述するテキストは簡潔にまとめる画像リンクにはalt属性を記述するリンク先ページの内容に合わせて記述するアンカーテキストは、リンク先ページの内容に合わせたテキストを記述する必要があります。リンク先と関連性が無いアンカーテキストはユーザーの混乱を生み、かえって利便性が低下するからです。たとえば、遷移先がサービス紹介ページなのに「ノウハウをまとめたブログ一覧」というアンカーテキストだと、ユーザーが混乱してしまう可能性があります。ユーザーがリンク先に遷移した際「思っていた内容と違う」とならないように記述する必要があります。簡潔かつ理解しやすく記述するアンカーテキストは、簡潔に表現することも重要です。キーワードのみのアンカーテキストや、長すぎるアンカーテキストはユーザーの利便性が高いとは言えません。主に、以下のようなアンカーテキストは改善が必要です。上記のような記述方法では、遷移先の情報がやや理解しづらいと思います。ユーザーの利便性を向上させるためには、遷移先の情報を簡潔かつ理解しやすい記載する必要があります。画像リンクにはalt属性を記述する画像リンクとは、Webページ上にある画像をクリックすることで、別のページへ遷移する機能を指します。主に写真や、ボタンなどのイラスト画像から設定したリンク先へと遷移します。画像リンクには、alt属性を活用することでアンカーテキストを設定することができます。alt属性を活用したアンカーテキストは以下のように記述します。<img src=“画像のパス” alt=“アンカーテキストを入力”/>この際、通常のアンカーテキストと同様に、リンク先ページとの関連性や簡潔さ、キーワードの含有などを意識すると効果的です。アンカーテキストを確認する方法アンカーテキストを設定したら、正しく記述されているか確認する必要があります。アンカーテキストは、以下の方法で確認することができます。Google Search Consoleで確認する有料ツールで確認するGoogle Search Consoleで確認するGoogle Search Console(Googleサーチコンソール)は、Googleによって無料で提供されている分析するツールです。Googleサーチコンソールを使用し、アンカーテキストが正しく設定されているかを確認することができます。具体的には以下の手順で確認できます。左側メニューの「リンク」を選択「内部リンク」の中に対象URLが含まれているか確認しクリック「ターゲットページ」のURLをクリックし対象ページになっているか確認リンク先にしているページを確認することができれば、問題なくアンカーテキストの設定が完了しています。有料ツールで確認するアンカーテキストは、有料ツールにて確認することもできます。有料ツールでは、主に外部リンク(被リンク)を確認するツールとして提供されていますが、内部、外部両方のアンカーテキストをチェックできます。有料ツールとしては主に以下のサービスが挙げられます。Ahrefs(エイチレフス)Majestic SEOLink Explorer内部リンクの設定を確認するのみであれば、Google Search Consoleで確認できますので、まずは無料ツールでの確認をオススメします。アンカーテキストの設定に関する注意点アンカーテキストを設定する上での注意点について紹介します。以下の点に注意しながら記載しましょう。キーワードを詰め込みすぎるURLを直接書いてしまう同ページ内にアンカーテキストを複数設置する場合キーワードを詰め込みすぎるアンカーテキストは、あくまで自然な文章にする必要があります。SEO対策としてアンカーテキストにキーワードや数字を含めすぎると、ユーザーの利便性だけでなく検索エンジンからの評価にも悪い影響が出る可能性があります。Googleもアンカーテキストのキーワードについて以下のように述べています。キーワードの乱用では、(自然な文章としてではなく)リストやグループの形式を使ったり、関連性のない場所でキーワードが記載されたりする傾向があります。ページにキーワードや数字を詰め込むと、ユーザー エクスペリエンスが低下し、サイトのランキングに悪影響が及ぶ可能性もあります。引用元:無関係なキーワード - Google 検索セントラルユーザーにクリックされやすい文脈にそった記述を心掛け、その上で関連するキーワードを記述しましょう。URLを直接記述するアンカーテキストは、リンク先をユーザーに分かりやすく伝えるための記述となります。そのため、URLを直接書くだけではリンク先の情報が伝わりません。また、検索エンジン側もURLの記載だけではリンク先のページを認識できないため、評価が下がってしまう可能性があります。必ずテキストで記述するか、画像リンクであればalt属性を活用し、アンカーテキストの設定をしましょう。同ページ内にアンカーテキストを複数設置する場合同じページ内で、同一のリンク先のアンカーテキストを複数設置する場合は、注意が必要です。たとえば以下のようなパターンです。同じリンク先で異なるアンカーテキストを設置してしまうと、検索エンジンとしても、どのアンカーテキストが正しいか判断できなくなります。ユーザー目線においても、それぞれのアンカーテキストをクリックしても同じページに遷移すれば混乱してしまいます。複数設置すること自体は問題ありませんが、ユーザー、検索エンジンが混乱しないような記述が必要です。アンカーテキストについてのQ&A最後に、アンカーテキストに関してよくある質問内容をいくつか紹介していきます。①リンクは1ページに対していくつまで設定可能?基本的に1ページあたりに設置するリンクの上限は指定されてはいません。しかし、大量にリンクが設定されたページは、誘導ページとして扱われペナルティの対象となるリスクが高まります。1ページ内のコンテンツ量や文字数にもよりますが、バランスを見ながら構築していくことが重要です。②アンカーテキストの内容は、リンク先ページのタイトルと同じにすべき?アンカーテキストの内容は、リンク先ページの内容との関連性が問われるため、リンク先ページのタイトルを参考にしましょう。しかし、必ずしもリンク先ページのタイトルと同じにする必要はなく、リンク先の内容が理解できるアンカーテキストにすることが重要です。さいごにアンカーテキストを設定することでユーザー行動を促し、自社商材やサービスの認知度向上だけでなく売上増加にもつながる可能性もあります。また、SEOへの影響も左右するため、正しく運用していくことが重要です。ユーザーの利便性が低下するようなアンカーテキストにならぬよう注意し、アンカーテキストを適切に活用していきましょう。関連記事:CTAの設置方法によるコンバージョン率の改善事例(医療関連ブログ)