リスティング広告に興味がある方、これから始める方に向けて基礎から理解して頂けるよう、わかりやすくまとめました。主に以下の方に向けた記事になります。聞いたことがあるけどイマイチわからない興味あるけど、どのくらい効果があるのかわからないリスティング広告を始めたいけど、やり方がわからないどのくらいの費用がかかるか全くわからないリスティング広告とは何か?どんな仕組みなのか?など基礎的な内容から、メリット、デメリットや費用の計算方法まで解説していきます。興味がある方は、ひぜ参考にしてみて下さい。リスティング広告とは?リスティング広告とは、ユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告を指します。ユーザーが検索した内容と関連性が高い広告が表示されるため「検索連動型広告」「検索広告」とも呼ばれます。リスティング広告はインターネット広告の中でも非常に利用率が高く代表的な広告手法の1つです。また、リスティング広告には検索連動型の広告だけでなく、Webサイトやアプリの広告枠にテキスト形式またはバナー形式で配信されるディスプレイ広告もあります。今回は、検索連動型広告について解説していきます。関連記事:Google 広告 ディスプレイ広告(GDN)の基礎知識。設定からターゲティング、運用時のポイントまで全てお伝えリスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索をした際に、検索結果の上部もしくは下部に表示されます。1ページ内に表示される広告数は、上部、下部共に最大4件ずつで合計8件まで掲載されます。リスティング広告の代表的な媒体は、Google社が提供しているGoogle 広告、Yahoo!社が提供しているYahoo!広告になります。今回は、主にGoogle 広告、Yahoo!広告におけるリスティング広告について解説していきます。検索から広告が表示されるまでの仕組みリスティング広告は、検索したキーワード(検索語句)に連動して広告が表示されます。あらかじめ広告主側が広告を表示させたいキーワードを登録し、ユーザーが検索したキーワードとマッチした際に広告が配信されます。たとえば、リフォーム事業の広告配信を行う場合「リフォーム 費用」や「リフォーム 相場」というキーワードを登録したとします。ユーザーが検索エンジンで「リフォーム 費用」と調べると検索語句に反応して広告が表示され、広告の見出しをクリックすることで、広告主のホームページや商品ページに遷移します。広告が表示される場所の仕組み広告が表示される場所は、検索結果ページの上部もしくは下部に表示されます。その中でも複数広告枠があり、オークション形式で掲載される場所が決定します。オークションは、ユーザーが検索をするたびに行われます。ユーザーが検索したキーワードと一致もしくは関連性が高い広告がオークションにかけられます。オークションでは「入札単価」や「広告の品質」「ランディングページの利便性」など、各媒体ごとに評価基準が定められており、その評価に基づいて広告の掲載場所が決定されます。参照:広告の掲載順位とランクの仕組み - Google 広告 ヘルプ参照:掲載順位の決定方法 - Yahoo!広告ヘルプリスティング広告のメリットリスティング広告は、購買意欲の高いユーザーに向けて広告配信ができ、また、利便性高さや効率の良さが大きな特徴として挙げられます。メリットについて、それぞれ解説していきます。月の予算が1万円以下でも広告を出せるすぐに広告配信ができる興味を持った特定のユーザーに広告を出せる地域や時間帯を自由に設定して広告配信することができる分析や改善を自分で行うことができる月の予算を1万円以下でも広告を出せるリスティング広告は基本的に、最低金額が決められておらず広告主側で自由に予算を決めることができます。1日の予算を設定することができ「設定した1日の予算×30.4(1ヶ月の平均日数)」という計算で1ヶ月の費用が算出されます。また、リスティング広告の代表的な課金方式は「クリック単価制」といい、クリックされて初めて金額が発生します。リスティング広告は「クリック数 × クリック単価」という計算で請求額が決まるため、クリック単価の上限を設定し予算をコントロールする方法もあります。参照:予算の概要 - Google 広告ヘルプ参照:検索広告のキャンペーン予算(日額)について - Yahoo!広告ヘルプすぐに広告配信ができるリスティング広告を始める際は、各媒体の広告管理画面で設定をしていくことになります。アカウント開設から配信開始までの大まかな手順は、アカウント開設→広告入稿→審査→広告配信開始という流れで配信まで行うことができ、最短で1日~2日で広告配信することが可能です。実際は、ターゲットの調査、アカウント構成や広告文を考える時間、ランディングページを準備する時間などを開始前に行うことが多いため、もう少し時間が掛かる場合もありますが、新聞や看板、マスメディアに比べると断然早く広告を配信できるのも特徴です。また、初期設定を行っておけば「停止・開始」を自由に操作できるため、期間限定で配信設定が出来るものメリットです。興味を持った特定のユーザーに広告を出せる「検索」という行動をとるユーザーは、すでに検索入力するキーワードに対して興味を持っており、ニーズが顕在化されていると言えます。関連記事:Google 広告のユーザー属性ターゲティングとは?設定方法やポイントについて解説たとえば、「リフォーム見積り 名古屋」と検索するユーザーは、「名古屋の業者からリフォームの見積りを取得したい」など何らかのニーズがあります。リスティング広告は、表示させたい検索キーワードを登録できるため「リフォーム見積り 名古屋」というキーワードを登録すれば、名古屋市でリフォームの見積もりを取得したいと思っているユーザーに対してピンポイントに広告配信ができる可能性があります。関連記事:顧客の関心が高いブログを使って、新規の獲得顧客を増やしたWeb広告の改善事例地域や時間帯を自由に設定して広告配信することができる広告を配信する上で、特定の地域に住んでいるユーザーを集客したいケースや、営業時間内のみ広告配信をしたいといったケースがあると思います。そのような場合、特定の時間のみ配信する設定や、キーワードとは別に配信地域を設定する事が出来ます。たとえば、飲食店やトレーニングジムなど、店舗への集客を目的とした広告を配信する場合は、商圏が決まっている事が多いと思います。地域設定をすることで関係のない地域への配信を制限することができるため、無駄な費用を抑えることができます。同様に、営業時間外にお問い合わせが来ても対応できない場合は、営業時間のみの配信設定を行うことで集客に繋がらないクリック、つまり費用を抑えることができます。関連記事:季節の変化によって何が変わる?顧客の気持ちや行動の変化に合わせて、広告媒体を選ぼう分析や改善を自分で行うことができるGoogle 広告やYahoo!広告など各広告媒体の管理画面にて、リアルタイムのデータを見る事ができます。配信をしている広告に対してユーザーがどのように反応しているのか、費用対効果はいくらなのか、など様々な分析を行うことが出来ます。その分析結果をもとに、より良くするための改善を行うことができます。新聞広告やチラシなどの広告媒体は、詳細はデータが残らないため「何を改善したらもっと集客に繋がるのか」という検証が難しいです。リスティング広告は、データに基づいてタイムリーに検証ができるため、すぐに改善ができます。それだけではなく、広告配信で得られたデータを他のマーケティング活動に活かすこともできます。リスティング広告のデメリットリスティング広告は、メリットが多く非常に効率の良い広告手法です。では、逆にリスティング広告を行う上でデメリットについて解説していきます。Web広告を避けるユーザーがいる管理に手間がかかる検索されないニーズには向いていない業種によっては競合他社が多いWeb広告を避けるユーザーがいるリスティング広告に限らず、Web広告を良く思わないユーザーは一定数存在します。広告の中には、怪しいサイトに遷移したり、卑猥な画像を使った広告も存在するため、ネット上に配信される広告に対して良いイメージを持っていないユーザーもいます。そのようなユーザーは、クリックすることを避けたり、広告をブロックしている場合があるため、広告が届かない可能性があります。管理に手間がかかる自身でリスティング広告を運用し、成果を出し続けるためには時間と労力が必要にになります。リスティング広告は、どれだけ入念に準備をしても「広告配信を開始してみないと良いか悪いか判断ができない」という側面があります。広告配信を開始した後に、検証や改善を怠ると、望むような結果が出ない可能性あります。競合他社が新たにリスティング広告を開始するなど、外部環境の変化は広告パフォーマンスに大きく影響します。広告配信後に放置してしまうと、いつの間にか関連性の低いユーザーに広告が配信されていたり、競合が増えてしまい成果が悪化してしまうといった事態も起きます。運用で成果を出すためには、定期的な運用管理に時間や労力をかける必要があります。検索されないニーズには向いていないリスティング広告はユーザーへの検索されないニーズには向いていません。リスティング広告は、ユーザーの検索アクションに対して出稿されます。そのため、すでにサービスを知っているユーザー(顕在層)に対しては、ニーズとの関連性が高い広告配信が可能です。一方で、商品やサービスを知らないユーザー(潜在層)に対しては、広告が届きづらい可能性があります。世の中にまだあまり知られてない新サービスやブランド名は、検索行動に至らないことが多いため「認知拡大」が目的である場合、有効な手段とは言えません。自社の商品やサービスが認知されてない、検索までに至らないニーズには、SNS広告やディスプレイ広告といった手段が有効です。タイムラインや他のWebページに表示され、受動的なタイミングで広告が配信されるため認知を拡大していくためには有効な手段と言えます。関連記事:Google 広告 ディスプレイ広告(GDN)の基礎知識。設定からターゲティング、運用時のポイントまで全てお伝え業種によっては競合他社が多いリスティング広告はあらゆる業界で配信されており、特にリスティング広告と相性が良いビジネスや商材には競合が多く存在します。たとえば、転職サービスやプログラミング学習サービスなど、すでに悩みや求めている事が顕在化されており、ネットからの申込みが多いビジネスは競合他社が多くなる傾向があります。競合他社が多ければ、比べられる回数も増えるため成約率が低くなります。また、オークション参加者が多くなるため必然的にクリック単価も高くなる傾向にあります。リスティング広告は、成約率が高い広告手法だからこそ競合他社も多く存在します。そのため「自社の強みは何か」「競合より優れている要素はあるか」など、競合分析や差別化をすることで効果を十分に発揮することができます。リスティング広告の費用リスティング広告は、どのような仕組みで費用が発生し、相場はいくらなのか?予算はどのくらい用意すれば良いのか?という疑問をお持ちの方もいると思います。リスティング広告の費用について詳しく解説していきます。関連記事:月50万円の広告配信を有意義なものにするために。望んだ成果が出ない理由と、私たちが成果を出すために意識していることクリック課金制とは?リスティング広告は「クリック課金制」という制度を採用しています。ユーザーが広告をクリックした際にはじめて料金が発生するという仕組みです。以下の計算で費用が決まります。クリック数 × クリック単価 = 広告費用クリック数と1クリックあたりの単価によって広告費用が決まるため、表示回数が多くてもクリックされない限り費用は発生しません。検索という行動を前提としたリスティング広告は、広告に興味がないユーザーにクリックされる可能性は低く、クリックされなければ費用が発生しないため効率的な課金方式と言えます。クリック単価は、これまで解説したようにオークションで決まるため、競争が激しい業界ほど1クリックあたりの単価が上がる傾向があります。リスティング広告の費用相場リスティング広告の費用は、設定が自由であるため◯円無ければ広告を出せないというわけではありません。月20万円の広告予算で成果が出ているケースもあれば、月200万、300万円で成果を出しているケースもあります。業界や商材、規模や目的によっても変わってくるため、クリック単価の調査や、売上目標から逆算するなど、事前に目的を定めてから予算を決めると良いでしょう。リスティング広告における予算の決め方広告予算の決め方に正解はありませんが、いくつかの計算方法によって広告予算を導き出す方法があります。広告の予算がすでに決まっている方は以下の記事をご参照ください。関連記事:月50万円の広告配信を有意義なものにするために。望んだ成果が出ない理由と、私たちが成果を出すために意識していることクリック単価を調査して決める方法クリック単価は業界ごとに異なると解説をしましたが、厳密にはキーワード毎にクリック単価が異なります。リフォームに関連するキーワードを例にして見てみます。参照:Googleキーワードプランナーを使う - Google 広告 ヘルプこの表は、キーワードプランナーというGoogle社が提供しているツールで、クリック単価や検索ボリュームの予測値が表示されます。赤枠内の金額は、想定されるクリック単価となっており、過去30日間の入札単価をもとに表示されています。実際には「入札単価(高価格帯)」と「入札単価(低価額帯)」表示がされており、クリック単価予測値は「入札単価(高価格帯)」と「入札単価(低価額帯)」の中間値で調整されるようになっています。※なお、表示されるクリック単価はあくまで予測値となるため、実際の広告配信では、この数値から変動する場合が多いです。今回この表では、リフォームに関連するキーワードを表示しており、「風呂リフォーム」というキーワードが268円、「玄関ドア リフォーム」というキーワードは133円となっています。同じリフォーム業界でも扱う商材(キーワード)によってクリック単価が異なる事がわかります。たとえば、平均のクリック単価が300円の場合、100回クリックされると30,000円の費用がかかります。100回のクリック数で1件の成果を獲得できれば(コンバージョン率1%の場合)、30,000円で1件の成果が獲得できたという計算になります。ここまで把握できたら、リスティング広告で何件の成果を獲得したいか目標を決め、目標に合わせた予算を用意する事ができます。目標から逆算して決める方法リスティング広告の予算を決める方法として「何件コンバージョンを獲得したいか」という目標から広告予算を導き出すことができます。コンバージョンとは、お問い合わせや購入、会員登録などホームページを訪れたユーザーが起こすアクションのこと指します。Webサイト上でのゴールが「購入ボタンタップ→購入完了」という場合は、コンバージョンが「購入完了」になります。そして「コンバージョン1件あたりいくらで獲得したいか」という目標の事を「目標CPA(シーピーエー)」と呼びます。目標コンバージョン数と目標CPAを導き出すことで予算を決めることができます。計算式は以下になります。目標コンバージョン数 × 目標CPA = 広告予算 ビジネスモデルによって、目標CPAの算出方法が異なったり、商品の利益率や獲得利益額によって異なります。もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。関連記事:【広告配信を始める前に】リスティング広告の目標CPAの計算方法とは?ビジネスモデル別にわかりやすく解説!リスティング広告と自然検索との違いリスティング広告は、検索エンジンの検索結果に表示されます。検索結果にはリスティング広告と自然検索どちらも表示されます。リスティング広告と自然検索は同じページに表示され、見た目も非常に良く似ています。どのように区別され、何が違うのかなど詳しく解説していきます。自然検索(オーガニック検索)とは?自然検索とは、オーガニック検索とも呼ばれ、検索した際に「広告以外」の場所に表示される検索結果の事を指します。画像の赤い部分が自然検索になります。広告の部分には「広告」というラベル表示がされますが、自然検索の場合はラベルはありません。自然検索は広告と違い表示させることに費用がかからないため、上位に表示させることができれば無料で集客ができるという事になります。しかし、自然検索で上位に表示されるのは、検索エンジンとユーザーから「良質なコンテンツ」だと評価されたコンテンツです。そのため、上位表示には基本的に数ヶ月程度かかる場合が多く、検索エンジンからどういった基準で「良質なコンテンツ」と判断されるかは基本的には明言されていません。上位表示をするためには、競合のコンテンツと比較して、よりユーザーニーズを満たしたコンテンツを作成し、検索結果上での動向をチェックしながら改善をしていく必要があります。リスティング広告と自然検索どっちがいいの?リスティング広告も自然検索もメリット、デメリットが存在するため「目的に合った方法」を選択する事が望ましいです。自然検索の場合、上位に表示させるまでに多くの時間と労力がかかりますが、上位表示できれば、継続してサイトに人を集めることが可能になります。ただし、検索エンジンのコアアップデートの影響や、よりユーザーニーズを満たした良質なコンテンツが現れた場合は、検索順位が下がってしまうこともあります。一方、リスティング広告の場合は、自然検索と比べて、多くの時間や労力をかけなくても上位表示させることができます。また、検索エンジンのアップデートに左右される事もありません。しかし、継続的に表示させるためには広告費を支払い続ける必要があり、支払いが出来ない場合、広告が検索結果に表示されることはありません。関連記事:顧客目線のブログとSEO対策で、7.7倍のリードを獲得できるまで伸びた医療ブログの改善事例リスティング広告は自然検索にはないオプションをつけられるリスティング広告には、広告表示オプションという機能を設定することができます。広告表示オプションとは、広告文の見出しや説明文の下に追加で情報を表示できる機能で、商材やビジネスの特徴に合わせて画像や電話番号、商品の特徴などを設定できます。中でも以下4つのオプションは、リスティング広告のみ表示させることができる設定であるため、自然検索にはない特徴の1つです。電話番号表示オプション住所表示オプション価格表示オプションプロモーション表示オプション媒体によって設定できる表示機能は異なりますが、自然検索には表示させられない機能がついているためクリックされやすいという特徴があります。関連記事:広告表示オプションとは?それぞれの特徴と設定ノウハウについて解説リスティング広告と相性がいいビジネスリスティング広告には、比較的相性が良いビジネスがあります。結論から言うと「インターネット検索によって課題解決に繋がる」ビジネスは相性が良いと言えるでしょう。これまでも解説しましたが、リスティング広告はユーザーの検索アクションに反応して出稿されるため、大前提として「検索する」というアクションが必要です。検索というアクションは、目的に沿って行われるため「◯◯が知りたい」「◯◯を解決したい」という目的そのものが顕在化されている必要があります。そして、ただ顕在化されているだけではなく、検索行動から解決に繋がるとユーザーが認知しているビジネスは、リスティング広告との相性が良いと言えます。では、相性の良いビジネスにはどのようなものがあるかについて、以下の3つを解説していきます。緊急度が高いビジネスまたは商材地域で探されるビジネス売上単価が高く利益率も高いビジネス緊急度が高いビジネスまたは商材緊急度が高いビジネスとは「急を要する問い合わせ」が比較的多いビジネスで「鍵交換」や「水道トラブル」「害虫駆除」などがあたります。これらのビジネスは「水道トラブル 24時間」「鍵 無くした」など、インターネットで検索をしてすぐに解決したい場合が多いです。このようなニーズに対するビジネスは、依頼することはすでに決まっており、検討期間も短いためリスティング広告とは相性が良いと言えるでしょう。地域で探されるビジネス地域で探されるビジネスとは、実店舗の有無は関係なく「地域+サービス」で検索されるようなビジネスです。たとえば「トレーニングジム 名古屋」や「整体 名古屋」「家事代行 名古屋」など、サービスはすでに顕在化されており、なおかつ、近場で探されることが多いビジネスはリスティング広告と相性が良いと言えます。リスティング広告は、ターゲットエリアを決めることができ、広告を届けたい地域を指定して広告配信することが可能です。そのため効率が良く費用効果も高まり、地域で探されるビジネスとリスティング広告は相性が良いと言えるでしょう。関連記事:店舗集客をリスティング広告で成功させる方法【Web集客を1店舗10万円の広告費から始めるポイント】売上単価が高く利益率も高いビジネス商品単価、利益率が高いビジネスはリスティング広告と相性が良いと言えます。「コンサルティングサービス」や「プログラミングスクール」など、1件あたりの商品単価、利益率が高いビジネスは、費用対効果の観点から、相性が良いと言えます。以下のケースと例に挙げます。1件あたりの売上単価が100万円利益率が30万円クリック単価が1,000円コンバージョン率1%※コンバージョン率:Webサイトに訪れたユーザーが、コンバージョンに至る割合。次の計算で計算します。「コンバージョン率=クリック数×コンバージョン数」上記の場合、コンバージョン率1%なので100回のクリックで1件の売上が発生するという計算になります。そして、1件あたりの広告費は「100回(クリック数)×1,000円(クリック単価)=100,000円(1件あたりの広告費)」となり、10万円の広告費をかけて100万円のサービスが売れたということになります。つまり投資した広告費10万円に対して30万円の利益を生み出したという事になります。売上単価、利益率が高いビジネスは費用対効果が高まりやすく相性の良い広告手段と言えます。リスティング広告をはじめるために必要なことリスティング広告を開始するためには、大きく分けて2パターンあります。1つ目が自分でアカウントを開設し運用する方法、2つ目が広告運用代理店に依頼するという方法です。それぞれ解説していきます。自分でアカウントを作成して運用する方法自分でリスティング広告を運用するためには、配信開始までにさまざまな設定を行う必要があります。手順は以下になります。アカウントを開設するアカウント構成を設計するキーワードと広告文を入稿する効果計測用のタグを設置する広告配信開始配信開始から検証と改善を繰り返す大まかな手順を記載しましたが、上記手順を行い媒体毎の審査が通れば問題なく広告配信を行うことができます。しかし、初期設定の段階で不備や効率の悪い設定を行うと、原因の特定が難しくなったり、気付かないうちに機会損失が発生してしまう場合があるため、準備は慎重に行うことをオススメします。広告代理店に依頼するリスティング広告を開始する手段として、広告代理店に依頼するという方法があります。さきほど解説してきました、アカウントの開設から運用、改善まで一貫して依頼することが可能です。広告代理店に依頼するメリットとしては以下が挙げられます。広告配信に必要な段取りは広告代理店側が行ってくれるため、広告主の負担が少ない。成果を出すための仕組みや、チームでクライアントの集客課題を解決する仕組みが整っていることがある。広告媒体から認定された認定代理店の場合、β版の機能や代理店に優先的に開示される最新情報を把握していることがある。リスティング広告は、日々の改善も非常に重要です。アカウントを放置すると気付かないうちに機会損失を起こしていたり、初期に設定した構成やターゲティングを誤ったまま配信しても思うような効果が出ない場合があります。広告改善にかける時間がない方や、運用自体が苦手な方には広告代理店に依頼するという手段はオススメです。広告代理店の選び方や注意点など詳しくまとめた記事がありますので、ぜひ合わせてお読みください。関連記事:【中小企業向け】失敗しないリスティング広告代理店の選び方と、見るべき8つのポイントまとめ本記事では、リスティング広告について解説してきました。リスティング広告は、分析・改善を繰り返していくことで最大の効果が発揮されます。また、詳細なデータとして管理画面に残るため広告以外の分野にも活かすことができます。さらに、看板やチラシなどWeb広告以外に広告を出稿している場合も、リスティング広告と掛け合わせることで相乗効果を生むこともできます。メリットが多くあるリスティング広告ですが、ターゲティングやキーワード設定を自由に行えるからこそ知識量や経験値で差が出やすい手法でもあります。自分で広告配信を行う場合は、戦略設計やリスティング広告に関する基礎知識をつけてから行うことをオススメします。