フレーズ一致を使ってキーワード登録しているとき、どのような検索語句に対して広告が表示されているか確認していますか?部分一致よりも広告の出稿範囲が狭いからといって確認を怠ると、全く関連のないユーザーが流入している恐れがあります。使い勝手がいいからといって闇雲に使用しては勿体ないですよね。そんな注意が必要なフレーズ一致を扱うポイントを、概要や設定方法と合わせて解説します。フレーズ一致とはフレーズ一致とは、3種類あるマッチタイプの一つで、登録したキーワードと、そのキーワードの意味を含む検索に対して広告が表示される設定です。広告の出稿範囲は以下のイメージ図のように部分一致よりは狭く、完全一致に比べると広くなります。絞り込み部分一致の廃止これまでマッチタイプは3種類と説明してきましたが、記事執筆時点の2021年4月13日は絞り込み部分一致というマッチタイプも存在します。これは2021年7月に廃止され、フレーズ一致に統合されます。Google広告ヘルプ内で詳しく説明されています。キーワードを簡素化し、目的の顧客層にリーチしやすくするため、2021 年 2 月よりフレーズ一致の動作に絞り込み部分一致(BMM)の動作が組み込まれます。これにより、フレーズ一致キーワードと絞り込み部分一致キーワードのマッチング動作には差がなくなり、指定したキーワードの意味を含む検索であれば広告の表示対象となります。新しいマッチング動作では、語句の順序も意味を踏まえて解釈されます。引用:フレーズ一致と絞り込み部分一致の変更について - Goolge 広告 ヘルプGoogle広告ヘルプで説明されているように、これまで存在した絞り込み部分一致の機能がフレーズ一致に統合されます。以前のフレーズ一致で語順が逆になることによって配信されなかった検索語句に対しても、変更後のフレーズ一致では広告が表示されるようになりますしかし、語順が逆になることで意味まで変わってしまう検索語句に対しては、広告は表示されません。関連記事:リスティング広告とは?かかる費用や仕組み、メリット・デメリットまで分かりやすく解説メリット上記の通り、フレーズ一致による広告の出稿範囲は部分一致より狭く、完全一致に比べると広くなることが多いです。フレーズ一致は登録したキーワードの意味を含む検索語句に対して広告を表示する設定です。フレーズ一致は広告運用者が思いつかなかった検索語句や、登録したキーワードと関連性のある検索語句に広告が配信される事があり、完全一致でマッチタイプを登録していた場合には、広告を配信できなかったであろうニーズにまで広告を配信することができる可能性があります。フレーズ一致の効果的な活用法ここからはフレーズ一致の活用方法について、Google広告ヘルプを参照しながら解説していきます。以下は「テニス シューズ」というキーワードをフレーズ一致で登録した場合に、広告が表示される検索語句の例になります。「テニス用シューズ」「セール テニス シューズ 購入」「赤いテニスシューズ」「快適なテニス スニーカー」反対に、広告が表示されない検索語句の例になります。「テニスラケットとトレーニング シューズ」「テニス用にもランニング シューズを履いていませんか」このように、「テニスシューズ」とは意味合いが異なる「トレーニングシューズ」や「ランニングシューズ」で検索しているユーザーには広告が表示されず、広告主の商品やサービスを探している可能性が高いユーザーに対して広告を表示させることができるとGoogle広告ヘルプで記載されています。参照元:キーワードのマッチタイプについて-フレーズ一致検索語句の意味を確認して新しいキーワードを発見する検索ボリュームの多い語句や意味が広い語句をキーワードとして登録した際、キーワードごとの検索語句を確認するようにしましょう。フレーズ一致でキーワード登録すると、そのキーワードの意味を含む検索に対して広告が表示されるので、まだキーワード登録していなかった同義語などを発見できる場合があります。より広告主の商品やサービスにマッチするキーワードを発見できるかもしれないので積極的に確認・追加を行なっていきましょう。キーワードを登録する方法ここからはフレーズ一致でキーワード登録する際の基本操作をGoogle広告、Yahoo!広告別にご紹介します。Google広告での設定1.まずGoogle広告の管理画面にアクセスします。その後「キーワード」→「検索キーワード」→「+」の順でクリックします。2.キーワードを登録するキャンペーンを一つ選択します。その後、選択したキャンペーン内からキーワードを登録したい広告グループを選択します。3.キーワードの追加画面で、登録したいキーワードを入力します。フレーズ一致でキーワード登録する際は ” ” でキーワードを囲います。このとき、複数のキーワードを登録する場合は改行しましょう。最後に「保存」をクリックしたら登録が完了します。Yahoo!広告での設定1.まずYahoo!広告の管理画面へアクセスし、表示内容選択の「キーワード」→「+キーワード作成」の順でクリックします。2.キーワードを登録するキャンペーンを一つ選択します。その後、選択したキャンペーン内からキーワードを登録したい広告グループを選択します。3.広告グループまで選択したら、キーワード入力欄に登録したいキーワードを入力します。このとき、複数のキーワードを入力する場合は改行しましょう。4.次に「マッチタイプの設定」から登録したいキーワードがフレーズ一致になっているか確認します。最後に「保存」をクリックしたら登録が完了します。フレーズ一致での除外キーワードマッチタイプの機能は、キーワードを追加する際と除外キーワードを追加する際で変わってきます。フレーズ一致での除外キーワード登録については、Google広告ヘルプ内で以下のように説明されています。フレーズ一致の除外キーワードを設定すると、完全に一致するキーワードが同じ語順で検索に使用された場合に、広告が表示されなくなります。検索に別の語句が含まれている場合でも、すべてのキーワードが同じ語順で検索に使用されていれば、広告は表示されません。ただし、キーワードの残りが同じ語順で検索に使用されていても、語句に別の文字が含まれている場合、広告は表示されます。引用:除外キーワードについて - Goolge 広告 ヘルプまた、フレーズ一致で除外キーワード「ランニング シューズ」を登録した場合、広告の表示対象は以下の画像のようになるともGoogle広告ヘルプで紹介されています。まとめここまで、フレーズ一致の基本的な仕様や効果的な活用方法、フレーズ一致でキーワード登録する際の基本操作を説明してきました。フレーズ一致は、使い勝手がいいからと無闇に使用するのではなく、登録するキーワードの検索ボリュームや意味の広がりを意識して活用していきましょう。関連記事:顧客の関心が高いブログを使って、新規の獲得顧客を増やしたWeb広告の改善事例(リノベーション事業関連)