弊社は少数精鋭のマーケティング支援会社です。私たちは少人数だからこそ”時間”という資源を大切にしており、日々の業務においても無駄な時間を過ごさない意識を強く持っています。クライアントの事業成長の一端を担う立場として、限られた時間の中で最大限の成果を出す。という想いが自社の文化にも影響していることは間違いありません。この記事では、弊社をより知ってもらうため「アルテナにはない6つの文化」について解説します。生産性を高めるために敢えてなくした文化や、最初から作っていない文化について、加賀と古田の対談形式という珍しい体裁でまとめました。それでは参ります。加賀:なんか変な感じですね(笑)古田:本当ですね(笑) 数人のベンチャーで、わざわざ対談形式にする会社なんて、ないんじゃないかな...。加賀:面白いですよね(笑) 我々はベンチャーですから、社会のルールや常識なんて無視して自由にやりましょう(笑) もちろんモラルや法律は守った上ですけどね。古田:やりましょうか(笑)加賀:では早速今日は、「アルテナにない6つの文化」についてです。僕も古田さんも色々な会社を社内外から見てきたので、それらの会社と比べて特徴的な「無い文化」について語ろうと思います。この記事をきっかけに「僕たちの働き方」に興味を持ってくれる方が増えるといいですね。古田:そうですね。名古屋にもこんな会社あるんだ〜くらいに思ってもらえれば^^1:稟議がない加賀:まず1つ目に「稟議がない」というのはアルテナにはない文化のひとつですね。一般的には、社内で何かひとつ意思決定するにしても、直属の上司に稟議をあげて、通ったらその上長と一緒にさらに上の上長にあげて……とひとつひとつクリアしていかなきゃいけないですよね。弊社は少人数なので稟議書や稟議のための資料は必要ないにしても、”稟議そのもの”が無い。古田:そうですね(笑) 僕たちのようなベンチャーはスピードが命ですからね。稟議に時間をかけるくらいなら、勝手に考えて、実行して、成果を出す(失敗したとしても学びがあるならOK)。最後にその結果を報告するだけ、というのが一番速いですよね。加賀:スピード重視ですよね。ただし、課題が見つかったときは短めの相談をして、課題の解像度を上げたり、施策アイデアをざっくりと発散させますよね。その後の具体的な施策を考えたり、実行方法の決定は各々に任せるような進め方をいつもしている気がします。古田:これはあえてそうしていて、解決したい課題そのものを見誤ってしまったり、課題が曖昧なまま施策を考えると大抵失敗するからです。「『問い』の段階で間違ってたよね」みたいなのは避けたいので、そこは壁打ち(相談)で防がないといけない。視野・視点・視座が変われば課題の捉え方は変わるので、複数人で扱うことで課題の解像度を上げるようにしています。ショートミーティング(上述の「短めの相談」)は、そのための時間ですね。「課題」が具体的になれば、解決策や実行方法の選択で間違うことは少ない。あとは会社の方針と合っているか?と、誰も傷付けないか?だけ気にしていて、これは日頃から共通認識を持てているのであえて確認する必要はないですね。課題が具体的になっている会社の方針と合っている誰も傷付けないこの3つが揃えば勝手に実行してOKです。加賀さんが先日配信したメルマガもそんな感じでしたよね。SNS運用に関する話題の後に、「こんなSNSアカウントがあって...!」みたいな話があって...と思ったらメルマガが配信されてた(笑) メルマガ読者の悩みに答えることができましたし、うちのメルマガの方針とも合ってる、誰も傷付けてない、全く問題なしです。加賀:この3つさえ合っていれば、ほぼ同じ施策のクオリティで、結果もほとんど一緒になりますよね。たしかに稟議を上げて、施策の細かいところを詰めたり、リスク回避のためのあれこれを考えたら、少しは結果が変わるかもしれない。ですがこの3つが合ってれば、追加で話したところでおそらく数%くらいしか変わらないはず。結構な時間をかけて数%しか変わらないなら、その時間は設けずに、実行しちゃった方が費用対効果がいいですよね。2:必要以上の内製化をしない加賀:2つ目は「必要以上の内製化を行わない」ということも特徴ですね。会社によっては、社外のプロを頼らずに、あらゆる業務を自社内で完結させようとして、新たな部署の設立・人員の採用を行なってしまうケースを見かけます。僕が在籍した会社の中にも、専門外の分野でも外部委託することなく新しく人を採用して部署を作ってしまう。もしくは今のメンバーにイチから覚えてもらって、業務を兼任してもらうなど、あくまで内製化にこだわる会社もありましたね。古田:すべて内製化するのも選択肢のひとつですよね。それで上手くいっている会社もありますし。その会社は、加賀さんにどう見えましたか?加賀:内製すると意思疎通は図りやすいので会議はスムーズでした。ただ、施策の大胆さやアイデアの新しさに課題を感じてましたね。部署は変わったものの結局は自社の人なので、新しい施策をやるにしても、なんか似通っているとか、過去にやった施策の繰り返しになる。なんてことも多かったです。アルテナは外部のプロフェッショナルの方々との連携が多いですよね。そのおかげで自分達がやるべき仕事に集中できている気がします。あえて「内製化はしない」と決めている感じはないですが、どういう経緯で外部の方々と連携するようになったんですか?古田:僕たちは少人数なので、どこにリソースを割くかがめちゃくちゃ重要だからです。質とスピードのバランスを考えながら、社内でやるべき仕事と社外に出すべき仕事はちゃんと判断するようにしてますね。加賀:僕たちがやるべき仕事と外部の方を頼るべき仕事はちゃんと考えてますよね。ただ、今は便利なツールが沢山あるので、やろうと思えばほとんどのことは、自分でできちゃいますよね。時間や予算をかければ、という前提付きですけれど。たとえばサイト構築はWordPressやSTUDIOを使えば、ある程度のクオリティで自作できてしまうし、画像作成や動画編集だってcanvaなどのツールを使えば、その道のプロじゃなくてもそこそこのクオリティのものはできてしまう。採用媒体に掲載するのも簡単だし、ブログを書くのも簡単、SNSは無料で誰でも始めれる。なんでも自分でできてしまうからこそ、「自分がやるべき仕事」と「自分でもやれる仕事」の両方を取りに行ってしまって...「自分がやるべき仕事」へのリソースが減ってしまう、なんて事が起こり得ますよね。古田:そうですそうです。僕たちのリソースは有限なので、その分配先を間違えたくないですよね。あとは「筋肉質な組織」にしたいからですね。僕たちはマーケティング支援のプロとして仕事をしているので、そこに関わる人だけである程度の規模まで大きくしたい。たとえば今、デザイナーの方や経理担当の方を雇用したとします。確かにすごく助かるのですが、じゃあ彼・彼女らの成長やキャリアアップにつながるような仕事を十分準備できるか?と言われたら、今はまだ準備できない。会社に入社するって、お互いに投資的な意図もあると思うので、双方に納得できる環境が準備できないうちは、僕が僕の会社をおすすめできないですね(笑) マーケティング支援が好きな人にとっては良い環境だと思いますけど^^加賀:今のアルテナのフェーズでは、自分達が得意なところだけ時間を使って、知見・ノウハウを高速で蓄積して、苦手なところは外部のプロフェッショナルに依頼する、というのは合理的で良いですよね。3:分業がない加賀:続いてのアルテナには無い文化は、「分業がない」ことですね。マーケティング支援は一気通貫で行うので、僕が営業して古田さんがマーケティング支援をする、ってことがない。お問い合わせの返信メールから、お問い合わせ対応、戦略設計から実行まで、すべて同じ担当者。これからも分業していくつもりはないですもんね。古田:ないですね。少人数だからってこともありますけれど...結局、僕たちマーケティングに関わることだったら全部自分でやりたいですもんね(笑)マーケティングの仕事が好きで会社まで作ったし、マーケティングが好きな人を採用している。そんな人達からマーケティングの仕事を奪うのは酷ですよね(笑) あと、営業もマーケティングの一部ですから営業もやりたいです。自社のマーケティング活動によって、リードにどう影響があって、どうすれば営業が楽になるのか、全部考えたい。加賀:そうですよね。「分業」が素晴らしいことは理解していますが、僕たちの場合、営業担当とCS担当が分かれていると、デメリットの方が多いですよね。営業担当が「成果出しますよ!」と言い切っても、実際に戦略を練って施策を実行するのはCS担当の場合、営業担当は言い切った責任を果たせなくなる。CS担当からすると「勝手に成果出るなんて言うなよ...(涙)」となりますし。古田:自分で撒いた種は自分で刈れるようにしたいですよね、それこそアルテナには「人が育つ環境を用意したい」というテーマもあるので。4:プッシュ型の営業活動がない加賀:続いて、テレアポやフォーム営業(※)などをはじめとした、プッシュ型の営業活動がない。電話をとにかくかけてアポイントを取ることもないですし、取得したメールアドレスに許可なく営業をかけることもないですね。フォーム営業...企業のホームページなどにある「問い合わせフォーム」から、営業アプローチを実施する営業手法のこと【フォーム営業とは】実施ステップやポイントなどを簡単解説|法人営業応援マガジン Hot古田:ないですね。僕も社内でよく話しますが、プッシュ営業そのものは全く否定していないです。インバウンドで入ったリードから受注するより、アウトバウンドで取りに行ったリードから営業する方が圧倒的に難しいのに、信頼も信用もない状態で営業かけて受注するなんてすごいことです。たしかに横柄な態度の営業や、相手のことを考えていない営業は論外です。ですが、事前にちゃんとリサーチしていて、その上で丁寧にフォームから連絡してもらえるのはありがたいですよね。うちに来たフォーム営業が、すごく良い提案だったこともありますし。話が逸れちゃいましたが、プッシュ営業をやらないのは、結局のところコストパフォーマンスですよね。ターゲットとなる企業をリストアップして、事前調査して、施策を考えて、連絡して...もう大変ですよ(笑) そこまでやるなら、自社のマーケティング活動に注力してインバウンドでお問い合わせをもらえるようにした方が、僕たちは好きだし、得意。加賀:営業自体は苦手じゃないんですけどね…。やっぱり受注までの速さだったり、クライアントとの相性を考えると、インバウンドで取れる方が僕たちとしては嬉しいですね。ただ、こういった”良いプッシュ営業”ができる人がいる会社は強いので、そういう会社は本心で「すごいな」と思いますよね。5:無駄な会議がない加賀:5つ目は「無駄な会議がない」。というより、無駄な会議と気付いたらすぐに無くすようにしていますね。ブレストは別ですが、目的のない会議や、何も決まらない会議は無駄ですよね。会議をやること自体が目的になってるというか、形骸化している会議は、結構世の中多いんじゃないかな。アルテナの場合、無駄だと思ったらすぐその会議を消してますよね。古田:今までに消えた会議、たくさんありますね(笑) 「これ定期的にやりましょう!」って言って何回かやって「やっぱり要らない」って無くした会議がたくさんあります。加賀:無くしまくってる気がします(笑)古田:売上に対してインパクトがあるような会議や、決めることが明確になっている会議であればやる意味があると思います。ただ、そうじゃないなら会議という形式を取らなくてもいいですよね。アイデアの発散であれば、雑談程度で数分話すとかね。会議って定期開催するのは簡単なんですけど、無くすのは難しいんですよね。クライアントの打ち合わせもそうですよね、「これ意味あるのか?」みたいな会議でも一旦始まっちゃったらやめずらい...。みんな「この30分いらないでしょ」って思ってるけど惰性で続けてる会議ほど勿体無いことはないので、自社の会議でもクライアントとの会議でも無駄だと思ったら無くすかやり方を変える提案をしてますね。加賀:誰かが「これ無駄だなあ」と思った瞬間から、すぐやり方を変えるべきですよね。それを思った人は生産性のない時間を過ごすことになるんですから。そんな雰囲気を感じたり、自分が思った瞬間に提案するように、今後もしていきたいですよね。6:無駄な資料作成がない加賀:最後は、無駄な資料作成がない。古田:あー嫌ですね(笑) 作るとしても最低限。定点観測しないといけないデータはLooker Studioなんかにつないでいつでも見れるように最初に設定しておきますし、資料にしなくてもクライアントやメンバーに伝わるなら一番簡単な方法でいいですよね。資料にした方がメリットが大きい場合だけ、資料作成します。加賀:資料作成って時間が溶けちゃいますよね。作りだしたら拘りが出ちゃって、細部まで調整しないと気が済まなくなる。そのくせ、拘った割には伝わる情報が多くなるわけでもない(笑)作るときは「30分で作れるところまでやる。それ以上は触らない」と時間の制約を設けるといいですよね。まあそれでも触りたくなるんですが...(笑)古田:本当にそうですよね。資料を作ったところで売上が増えるわけじゃないですからね。そういえば昔、クライアントから言われたことありますよ。「支援会社は、定例会の資料に拘り過ぎるくらいなら、施策をひとつでも多く考えてほしい。御社の資料は必要最低限で助かる」と(笑)僕も事業会社の立場だったら、支援会社に同じことを思うと思います。まとめ「アルテナにはない6つの文化」として弊社の働き方について紹介しました。僕たちの求めるスピード、品質、成果、大事にしたいポリシーを追求していった結果、このような文化が生まれました。まだまだ改善点は多いですし、もっと良い働き方があるのは間違いないので、一緒に働くメンバーやフェーズに合わせて、常にアップデートしていきたいところです。少人数のベンチャーだからこそ生産性を強く意識して、拘って、僕たちは働いています。そんな拘りが、名古屋でマーケティング支援に携わりたい未来のメンバーに届くと嬉しいです。文・編集:fujico(Instagram)